人気テレビシリーズ「スパイ大作戦」を基に製作されシリーズ化される第1作。 監督ブライアン・デ・パルマ、主演トム・クルーズ、ジョン・ヴォイト、エマニュエル・ベアール、ジャン・レノ、ヴィング・レイムス、クリスティン・スコット・トーマス、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、エミリオ・エステヴェス。 |
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■ スタッフ キャスト ■
監督:ブライアン・デ・パルマ
製作総指揮:ポール・ヒッチコック
製作
トム・クルーズ
ポーラ・ワグナー
原案
デヴィッド・コープ
スティーヴン・ザイリアン
脚本:ロバート・タウン他
撮影:スティーヴン・H・ブラム
編集:ポール・ハーシュ
音楽
ダニー・エルフマン
ラロ・シフリン(テーマ曲)
出演
イーサン・ハント:トム・クルーズ
ジム・フェルプス:ジョン・ヴォイト
クレア・フェルプス:エマニュエル・ベアール
フランツ・クリーガー:ジャン・レノ
ルーサー・スティッケル:ヴィング・レイムス
ユージーン・キトリッジ:ヘンリー・ツェニー
サラ・デイヴィス:クリスティン・スコット・トーマス
マックス:ヴァネッサ・レッドグレイヴ
アレクサンダー・ゴリツィン:マーセル・ユーレス
ハンナ・ウイリアムズ:インゲボルガ・ダクネイト
ジャック・ハーモン:エミリオ・エステヴェス
フランク・バーンズ:デイル・ダイ
アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1996年製作 110分
公開
北米:1996年5月22日
日本:1996年7月13日
製作費 $80,000,000
北米興行収入 $180,981,710
世界 $456,494,800
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
CIAの秘密機関”IMF”(Impossible Missions Force)のジム・フェルプス(ジョン・ヴォイト)に新たな指令が届く。
東ヨーロッパ全域に潜んでいる、CIAの諜報員リスト“NOC”を盗んだ、プラハ在住のアメリカ大使館員アレクサンダー・ゴリツィン(マーセル・ユーレス)と、その情報入手者を捕らえる任務だった。
盗まれたリストは暗号名のため、ゴリツィンは本名のリストを、翌日の大使館のパーティで盗みだすことを考えていた。
プラハ。
フェルプス率いるチームのリーダー、イーサン・ハント(トム・クルーズ)をはじめ、メンバーは準備を整え大使館に向かう。
イーサンは、国の諜報活動に反対する上院議員に変装して大使館の管理室に侵入し、ゴリツィンがリストを奪う現場映像をフェルプスに送る。
...全てを見る(結末あり)
参考
・「ミッション:インポッシブル」(1996)
・「ミッション:インポッシブル2」(2000)
・「ミッション:インポッシブル3/M:i:III」(2006)
・「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」(2011)
・「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」(2015)
・「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」(2018)
*(簡略ストー リー)
CIAの秘密機関”IMF”のフェルプスは、諜報員のリスト”NOC”を盗もうとするアメリカ大使館員と、情報を入手しようとする者を捕らえるという指令を受ける。
チームのリーダーであるイーサン・ハント率いるメンバーは、大使館でそれぞれの持ち場につき、NOCリストが奪われる現場映像を入手する。
しかし、フェルプスを含めて、イーサン以外の全員は殺されてしまう。
イーサンは、事前に情報が知られていたことに気づき、IMFの監督官キトリッジと接触し、おとりを利用した裏切り者を捜すための作戦だったことを知らされる。
さらにイーサンは、生き残った自分が裏切り者と疑われて、その場を逃れる。
イーサンは、武器商人のマックスが、CIAの内通者を使いリストを盗ませようとしたと知らされ、本物のリストがある、CIA本部に侵入しようとする。
マックスと接触したイーサンは、は、リストと交換に1000万ドルの米国債と内通者”ヨブ”の身柄を要求する。
そしてイーサンは、は、生きていたフェルプスの妻クレア、パイロットのクリーガー、ハッカーのルーサーと共に、CIA本部のあるラングレーに向かう・・・。
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1992年に設立された”クルーズ/ワグナー・プロダクション”の第1回作品。
主演のトム・クルーズは初めて製作に参加しブライアン・デ・パルマに監督を依頼した。
製作費8000万ドル、北米興行収入は約1億8100万ドル、全世界では約4億5700万ドルの大ヒットとなった。
スピード感あるアクションとスリルの連続で、見応え十分ではあるが、上記のように”トム・クルーズ作品”として、彼の影響力が強過ぎたのか、ブライアン・デ・パルマらしい、彼独特の映像美に物足りなさを感じなくもない。
また、テレビ・シリーズでは、チーム一丸となって任務に挑み、問題を解決していくのとは違い、最初のチームは呆気なく全滅してしまい、後半は裏切りの連続で、トム・クルーズが孤軍奮闘するところに不満がある、TVシリーズ・ファンが多かったようだ。
とは言え、CIA本部侵入場面やクライマックスのTGVとヘリコプターの追跡アクションシーンの斬新さと迫力は超一級品だ。
忘れてならないのは、ラロ・シフリンのメインテーマだ。
これなくして本作は語れない・・・、
劇場では、この曲が流れただけで、背筋が寒くなるほど興奮したことを思い出す。
トム・クルーズは、本作をきっかけにアクション・スターとしても認められ、その後もその実力を遺憾なく発揮している。
裏切り者に大物が多く、特に事件の黒幕ジョン・ヴォイトの熱演は光る。
彼の存在が、本作の質を高めている。
さらに、逞しいジャン・レノと美しいエマニュエル・ベアールのフランス人コンビも、それぞれの個性を生かした悪役を好演している。
シリーズの常連となるキャラクターで、本来なら全くコンピューターが似合いそうもないヴィング・レイムスの、頼もしいサポート役も見逃せない。
また、ヴァネッサ・レッドグレイヴに武器商人を演じさせるとは、随分思い切った配役ではあるが、さすがに実力派ベテラン女優だけあり、こちらも見事に役にはまっている。
クリスティン・スコット・トーマスとエミリオ・エステヴェスも、少ない出演だが、印象的な役を与えられた友情出演のようだ。
CIAのIMF監督官ヘンリー・ツェニー、彼の部下デイル・ダイ、おとり捜査に利用される大使館員マーセル・ユーレス、主人公(T・クルーズ)のチームのメンバー、インゲボルガ・ダクネイトなどが共演している。