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追いつめられた男 Walk Softly, Stranger (1950)

偽りの過去と真実の愛。
影を背負った男の再生と破滅を描く珠玉のノワール!
監督ロバート・スティーヴンソン、主演ジョセフ・コットンアリダ・ヴァリスプリング・バイイントンポール・スチュワートジャック・パージョン・マッキンタイア他共演の恋愛ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ロマンス)


スタッフ キャスト
監督:ロバート・スティーヴンソン
製作:ロバート・スパークス
原案
マニー・セフ
ポール・ヤウィッツ
脚本:フランク・フェントン
撮影:ハリー・J・ワイルド
編集:フレデリック・クヌートソン
音楽:フレデリック・ホランダー

出演
クリス・ヘイル:ジョセフ・コットン(放浪癖があるギャンブラー)
エレイン・コレリ:アリダ・ヴァリ(クリスに惹かれる富豪令嬢)
ブレントマン夫人:スプリング・バイイントン(かつてクリスが住んでいた家に住む婦人)
ホワイティ・レイク:ポール・スチュワート(クリスの友人)
レイ・ヒーリー:ジャック・パー(モーガンの部下である工場の社員)
モーガン:ジョン・マッキンタイア(工場の責任者)
ボーウェン:ハワード・ペトリー(クリスに大金を奪われるカジノのオーナー)
グウェン:ジェフ・ドネル(レイの女友達)
A.J.コレリ:フランク・パグリア(エレインの父親である靴工場の経営者)

アメリカ 映画
配給 RKO
1950年製作 81分
公開
北米:1950年10月14日
日本:未公開


ストーリー
オハイオ州、アシュトン。
クリス・ヘイル(ジョセフ・コットン)は、幼少期を過ごした町で、当時、暮らしていた家に到着する。
クリスは、その家を購入した未亡人のブレントマン夫人(スプリング・バイイントン)を訪ね、昔、住んでいたことを伝えて中を見せてもらうことになる。
クリスを招き入れたブレントマン夫人は、子供時代の彼を覚えていた。
戦死した息子の話などをするブレントマン夫人は、下宿人を探していた。
ブレントマン夫人は、失業中のクリスに、隣人で、靴工場の責任者をしているモーガン(ジョン・マッキンタイア)をクリスに紹介しようとする。
ブレントマン夫人は、感謝するクリスに、息子の部屋を貸すことにする。
その夜、カントリークラブに向かったクリスは、外で一人で過ごしていた美しい女性エレイン・コレリ(アリダ・ヴァリ)に声をかける。
クリスは、15歳の時にエレインの家に新聞を配達をしていたことや、かつて彼女が気になっていた頃の話をする。
そこに、エレインの父で、靴工場の経営者であるA.J.コレリ(フランク・パグリア)が現れ、エレインは父にクリスを紹介する。
クリスは、エレインが車椅子生活を送っていることを知る。
そのことを尋ねたクリスは、エレインが、サンモリッツでスキージャンプの事故に遭ったことを知る。
さらにクリスは、かつて牧草地だったこの場で、キャディーをしていたことをなどもエレインに話す。
エレインは、自分はギャンブラーだと話すクールなクリスに興味を持つ。
翌日クリスは、靴工場に向かいモーガンと話し、その日から働くことになる。
コレリに呼ばれたクリスは、自分の未来に興味を持ったエレインに頼まれた彼から、好きな部署で働かせると言われるものの、モーガンの下で働くことを伝える。
エレインのためなら何でもすると言うコレリは、彼女が何かに興味を持つ姿を、昨夜、久々に見たと伝えてクリスに感謝する。
あくまでモーガンの下で働くつもりのクリスは、困惑するコレリに、自分の決断をエレインに説明すると伝えるのだが・・・。


解説 評価 感想
“A beautifully melancholic RKO film noir that pairs Joseph Cotten’s inherently deceptive warmth with Alida Valli’s frail yet emotionally resonant dignity, creating a high-compression romantic melodrama where the shadow of a past heist operates as an unyielding mechanical friction against their fragile post-war redemption.”
(ジョセフ・コットンが持つ本質的に欺瞞に満ちた温かさと、アリダ・ヴァリの儚くも感情に響く気品を組み合わせた、美しくも憂鬱なRKOのフィルム・ノワール。過去の強盗事件という影が、彼らの脆弱な戦後の救済に対して容赦のない機械的摩擦(バグ)として作用する、高圧縮なロマンティック・メロドラマである。)

キング・ソロモン」(1937)、「裏街」(1941)、「ジェーン・エア」(1943)などのロバート・スティーヴンソンが監督し、主演はジョセフ・コットンアリダ・ヴァリスプリング・バイイントンポール・スチュワートジャック・パージョン・マッキンタイア他共演の恋愛ドラマ。

実は、本作は、前年に公開された「第三の男」(1948)より前に撮影が行われていた。
つまり、ジョセフ・コットンアリダ・ヴァリの同作の共演が好評だったために、本作が製作されたというのは正しくないことになる。

ジョセフ・コットンの、感情を表に出さずに愛を表現する抑え気味の演技、アリダ・ヴァリの、20代の美しさと、若さを感じさせない落ち着いた演技も素晴らしい。

脇を固める共演陣の確かな演技は注目であり、特に、抜け目のない強かな役柄が多い実力派ポール・スチュワートの怯えた演技が興味深い。


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