1977年、エンフィールド。
シングルマザーのペギー・ホジソン(フランセス・オコナー)は、マーガレット(ローレン・エスポジート)、ジャネット(マディソン・ウルフ)、ジョニー(パトリック・マコーリー)、ビリー(ベンジャミン・ヘイ)の4人の子供を抱え、苦しい生活を送っていた。
友人カミラが吸っていたタバコを持っていたたため、それを教師に見つかったことでジャネットは注意を受ける。
カミラと作ったウィジャボード/霊応盤を使い、母と離婚した父が戻って来るか考えたジャネットは、その夜、違う部屋で目覚める。
ドアを叩く音で目覚めたマーガレットは、ジャネットがベッドにいないことに気づく。
戻って来たジャネットは、音はたてなかったとマーガレットに伝える。
テレビ出演をしたウォーレン夫妻だったが、ロレインの霊視に懐疑的な学者スティーヴン・カプラン(コリー・イングリッシュ)とエドは言い合いになってしまう。
次の夜、夜中に喉が渇いたビリーは、キッチンで水を飲もうとした際、裏庭のブランコが揺れていることに気づく。
うなされて意味不明な言葉を発するジャネットが起き上がり、誰かと話していることに気づいたマーガレットは、妹を落ち着かせて寝かせる。
再び起き上がり、誰かと話すジャネットを見たマーガレットは怖くなる。
部屋に戻ったビリーは、オモチャの消防車が動き出したために驚き、いつも遊んでいるテントにいた誰かが叫び声をあげたため、それをペギーに知らせる。
テントに誰もいないことを確認したペギーは、下で物音がしているためにビリーを部屋に戻して階段を下りる。
ジャネットが椅子を揺らしていることに気づいたペギーは、また寝ぼけて歩いてしまったと言うジャネットが熱を出していたため、明日は学校を休むようにと指示する。
二人が二階に上がった後も、椅子は揺れ続ける。
翌日、学校を休みテレビを見ていたジャネットは、、勝手にチャンネルが変わってしまい、リモコンが手元から消える。
ペギーからの電話に出たジャネットは、リモコンが椅子の上にあることに気づく。
椅子に誰かがいるように思えたジャネットは、消えたテレビの画面に映った椅子に座る人を確認し、リモコンは再びその場に移動していた。
テレビの横で”俺の家だ”と誰かが叫んだために驚いたジャネットは、叫び声をあげる。
目覚めたロレインはエドがベッドにいないことに気づき、奇妙な夢を見たため描けば思い出せると考えて、悪魔の絵を描いていと彼から言われる。
講義は続けるが調査を受けるのをやめる気であることをエドに話したロレインは、その理由を訊く彼に、自分を信じてほしいとだけ伝えて納得してもらう。
歩き回らないように手をヒモで縛って眠ったジャネットは、夜中にベッドから落ちていることに気づき、ドアを叩く音に驚く。
家の中の様子を見て階下の居間に向かおうとしたジャネットは、椅子が動いていることに気づき部屋に戻り、ドアを椅子で塞ぎベッドに潜る。
椅子がベッドの横に移動しドアが開いていることに気づいたジャネットは恐怖に怯え、その直後に誰かに襲われる。
ベッドが動き振動したためにマーガレットと共に驚いたジャネットは、ペギーの元に向い、誰かに噛まれたことを伝えて肩の傷を見せる。
部屋を調べたペギーは、ジャネットのベッドの下のウィジャボードを見つけて二人を叱り、それを破いてしまう。
しかし、タンスが動きドアを塞いだだめ、驚いたペギーは、子供達を連れて向いのノッティンガム家に駆け込む。
タンスが動いたことをペギー・ノッティンガム(マリア・ドイル・ケネディ)に伝えたペギーは、彼女の夫のヴィックから、家を調べたが異常はなかったと言われる。
ヴィックが呼んだ警官が現れ、家の中を調べるものの、やはり異常はなかった。
物音がし始め、壁の奥から聴こえることに気づいた警官は、椅子が自然に移動したために驚き、警察の手には負えないため、神父に相談することをペギーに伝える。
聖書を読みながら家でくつろいでいたロレインは、娘のジュディ(スターリング・ジェリンズ)の姿が見えなくなったことに気づく。
廊下にいたジュディから、奥にいる悪魔(ボニー・アーロンズ)のことを知らされたロレインは、悪魔の絵が飾ってある部屋に向う。
突然テープレコーダーが鳴り、絵に近づいたロレインは、ドアや窓がしまったために部屋に閉じ込められる。
悪魔の影が現れ、絵と合体してロレインに襲い掛かる。
誰なのか名前を訊くロレインは、エドが殺されるのを確認しながら、聖書に何かを殴り書きして、ジュディに声をかけられて意識が戻る。
テレビ局から取材の話をされたペギーは、生活のためにそれを受ける。
超常現象の目撃証言が紹介され、心霊現象研究協会の調査員であるモーリス・グロス(サイモン・マクバーニー)は、今回のホジソン家の件は、疑う余地がない事実だと伝える。
懐疑派である超心理学者のアニータ・グレゴリー教授(フランカ・ポテンテ)は、子供のイタズラだと語る。
グロスらの前でマーガレットと共にインタビューを受けたジャネットは、様子がおかしくなる。
男の声を発するジャネットはグロスから名前を訊かれ、ビル・ウィルキンス(ロビン・アトキン・ダウンズ/声)だと答える。
72歳だと言うビルは墓から戻って来たと話し、部屋の隅にある椅子で意識を失って死んだことを伝える。
戻った理由をグロスから訊かれたビルは、脅すのが楽しいと笑いながら話し、その場にいたペギーは、早く出て行くようにと叫ぶ。
ビルはペギーを罵倒し、その瞬間にジェネットは正気に戻る。
その後、ホジソン家は怪奇現象の家として大きく報道され、ペギーらは、ノッティンガム家に世話になることになる。
同じ頃ホジソン家では、ビリーのテントにあったへそ曲がり男の回転のぞき絵が動き出し、その絵が消える。
夜中に、ノッティンガム家の愛犬バロンが、外に出ようとしてベルを鳴らしていることに気づいたビリーは、裏口のドアを開けてあげる。
バロンはへそ曲がり男(ハビエル・ボテット)に姿を変え、驚いたビリーはペギーの元に向かう。
とり憑かれたジャネットが現れて、暖炉の柵で棚を壊し、倒れ込んでしまう。
エンフィールドの怪事件の内容とビル・ウィルキンスの声をゴードン神父(スティーヴ・コールター)から聴かされたエドとロレインは、その声は11歳の少女が発したと言われる。
確証がなければ教会は動けないと言うゴードン神父は、ロンドンに向かい、3日間で真偽を確かめるようエドとロレインに指示する。
調査ではなく報告するだけだと言うエドは、気が進まないロレインに、助けを求める家族の頼みは拒めないと伝える。
エドの死を予知したと話すロレインは、絵の悪魔は存在すると伝えるが、能力は授かりものであり、理由があって自分の死を見せたと彼から言われて説得される。
立会人の立場以上のことはしないとエドに約束させたロレインは、ロンドンに向かうことを承知する。
グロスに迎えられたエドとロレインはホジソン家に向い、ペギーとヴィックを紹介される。
エドは、荒らされて壁中に十字架が掛けられたジャネットとマーガレットの部屋を見せられる。
ロレインはジャネットと話し、周囲と違っていた自分も、頼れる味方を見つけて結婚したことを伝え、動揺するジャネットを落ちつかせる。
眠れず、学校でも嫌われ行き場がないと語るジャネットに、異常と思わせるのが霊の狙いだとロレインは説明する。
居間の椅子の話をグロスから聞いたエドは、それを含めた家具付きの家を買った夫と連絡がつくかをペギーに尋ねる。
無理だと答えたペギーは、子供達が好きなエルヴィス・プレスリーのレコードも持って夫は出て行ったと話す。
揉め事続きだと言うペギーに、偶然ではなく、霊は人の心の弱みに付け込む弱い者いじめだとエドは伝える。
聞える声に後ろから操られている感じがすると話すジャネットは、”あなたを殺す”と今言われたことをロレインに伝える。
霊の声がジャネットのものではないことを証明するため、彼女に水を口に含ませたエドは、質問を始める。
ロレイン、ペギー、グロスが立ち合い、居間の椅子に座ったジャネットは、質問するエドに、見られていると話せないと霊が言っていることを伝える。
背を向けたエドは質問を始め、現れたビルと話し、自分の家に戻り家族に会いに来たと言われる。
家族は引っ越していると伝えたエドは、天国に行きたくないのかと問い、神など信じないと言うビルに、話は終りだと伝えてロザリオを向ける。
”助けて、あれが・・・放して・・・”と叫びながら、ビルはその場を去り、ジャネットは正気に戻る。
その夜、霊ではなく親子の不安しか感じないとロレインから言われたドは、眠ることにする。
いつものように手を縛りペギーと共にベッドに入ったジャネットは、学校で注意されたタバコは、カミラから言われて持っていただけだと話す。
疑ったことを謝罪するペギーは、ジャネットを抱きしめる。
夜中に目覚めたジャネットは、居間の天井に張り付いていることに気づき、椅子にはビル(ボブ・アドリアン)が座っていた。
ジャネットは子供部屋に移動し、壁の十字架が逆さまになり、ビルに襲われる。
叫び声を聞いたペギーは子供部屋に向うが、ドアが鎖で鍵が閉められていたために開けることができない。
ドアの隙間からジャネットとビルを確認したペギーは、現れたエドから鍵を持ってくるようにと言われる。
鍵を開けてジャネットを助けたペギーは、ビルを見たことをエドとロレインに伝える。
グロスとグレゴリーと共に話し合ったエドとロレインは、霊が信実だとは確信が持てない。
グレゴリーは懐疑的であり、ペギーが市からの補助金を受けようとするための行為だと決めつけるが、エドとロレインは家族を信じたいと伝える。
証拠がないと教会が動けないとエドから言われたグロスは、撮影班を用意することを提案する。
エルヴィスのレコードを買って家に戻ったエドは、プレイヤーが動かないために、その場にあったギターを弾きながら”Can’t Help Falling In Love/好きにならずにいられない”を歌い、子供達を喜ばせる。
シンクの水道管を直しながら、子供時代に怖い体験をしたものの、父親の指示で、ロザリオを持って立ち向かった話をジャネットにしたエドは、その後、味方が見つかったと話す。
その相手と結婚したことを知っていたジャネットが、ロレインからその話を聞いていたことに気づいたエドは、水道のついでに地下の洗濯機も直すことをペギーに伝える。
霊の存在を立証できれば歴史的な発見になるとグロスから言われたロレインは、彼が名声目当てで今回の件に関わっていると考える。
それを否定するグロスは、数年前に交通事故で亡くした娘が合図を送っているような体験を何度かしたため、霊の存在が本当であれば救われ、娘がどこかで見ていると思うとロレインに話す。
水浸しの地下室で、その原因である水が漏れてい居る場所を見つけたエドは、配管を締めて直そうとする。
作業を見守っていたペギーは、エドの背後に誰かいることに気づき、それを彼に伝える。
振り向いたエドは誰もいないことを確認するが、水中にいたビルに引きずりこまれそうになったペギーは腕を噛まれてしまう。
ジャネットの傷と同じだとペギーから言われたエドは、水の中から入れ歯を見つけて傷と同じ形だt確認する。
姉弟とクリスマスツリーの飾りつけをしていたジャネットは、霊がキッチンで包丁で遊んでいるとマーガレットに伝える。
エドから霊を追い払えと言われていたジョニーはキッチンに向い、テーブルに刺さっていた何本もの包丁を確認するが、マーガレットからジャネットが消えたと言われる。
ジョニーがキッチンに閉じ込められ、マーガレットの叫び声を聞いたエドはその場に向い、内部がメチャクチャに壊されていることを知る。
ペギーが棚に隠れていたジョニーを見つけて、エドは、配電盤に体をねじって入り込んでいるジャネットにビルがとり憑いていたいたため、ロザリオをかざす。
ビルは”俺を・・・くれない”と意味不明な言葉を発し、正気に戻ったジャネットをエドが救い出す。
現れたグレゴリーから全て芝居だと言われたエドらは、その証拠である撮影していたキッチンの映像を見せられる。
それには、キッチンを荒らすジャネットの姿が映っていた。
グレゴリーから、ジャネットの作り話だと言われたペギーは、自分も超常現象は目撃したと伝える。
娘が大切ならばまともな生き方をするようにと言われ、自分の差し金だろうと責められたペギーは反論する。
助けたいが、映像を見れば教会は手を引くとエドから言われたペギーは、信じられないのなら出て行くようにと伝える。
ホジソン家を去ることになったエドとロレインは、期待させて逃げ出すのは無責任だとヴィックに言われるが、ジャネットが工作したことは明らかだったため仕方がなかった。
諦めきれないグロスに、調査期限があると伝えて協力に感謝したエドは、世の中が認めない今こそ信じると彼から言われて別れる。
窓から自分達を見つめるジャネットのことを心配しながら、エドとロレインは、送ってくれたヴィックに別れを告げる。
本当にキッチンを荒らしたのかとマーガレットから訊かれたジャネットは、エドらを追い出さなければ殺すと霊に脅されたと答える。
電車に乗り、荷物から落ちた2本の録音テープが交差しているのを見たエドは、2台のテープレコーダーを出して2回のビルの声を聴き直す。
2本の録音テープを同時に聴いたエドとロレインは、”助けて、あれが俺を放してくれない”というビルの言葉確認する。
霊を感じたロレインは意識の中でビルと話しをして目覚め、悪魔が彼を手先として利用し、自分の霊視を妨害していることをエドに伝える。
本当の敵は悪魔だと言うロレインは、ホジソン家に戻るために、まだいるかもしれないヴィックを引き止めるようエドに指示する。
その頃、霊がとり憑いたジャネットはマーガレットを痛めつけ、ペギーは子供達を外に出す。
ホジソン家に戻るエドは、悪魔が霊視を妨害していることをヴィックに話し、生れた時に授けられた名前で追い払えるとロレインは考える。
家に着いたエドは、入口が開かないために窓を割るものの、ソファがその場を塞いだために裏に回り地下室に入る。
ロレインが追うものの、エドは閉じ込められる。
ヴィックにドアを壊すよう指示したロレインから待つようにと言われたエドだったが、愛していると伝えてジャネットを助けに行く。
天井の床を壊して這い上がったエドだったが、緩んだバルブから噴き出したスチームを顔面に浴びてしまう。
視力が回復しないまま、何んとか居間に向かったエドは、ロザリオを手にしながら警戒する。
悪魔を見た時に聖書に殴り書きしたことを思い出したロレインは、荷物の中にあったそれを確認して、”ヴァラク”という名前が分かる。
雷が落ちて、家の前の木に直撃して倒れ、折れた部分が鋭利になったことをロレインは確認する。
二階に上がり、テントの中の回転のぞき絵が動き出したことに気づいたエドは、へそ曲がり男に襲われそうになる。
子供部屋に向かったエドは、窓を割り鋭利な木に飛び降りようとするジャネットを捕まえる。
ヴィックがドアを壊し、地下室から二階に向かったロレインは、カーテンに掴まっているエドを助けようとするものの、悪魔に痛めつけられる。
ヴァラクの名を呼び地獄に戻るようようにと伝えて悪魔を滅ぼしたロレインは、落ちる寸前のエドの腕を掴み、彼とジャネットを助ける。
ヴィックと共に現れたペギーは、正気に戻ったジャネットを抱き寄せる。
夜が明けて、エドとロレインは、ペギーとマーガレットに感謝される。
エドは、自分を守ってくれたロザリオをジャネットに渡し、大人になり、必要な人が現れたらそれを渡してほしいと伝える。
自分は幸運だったと言うジャネットは、たった一人が奇跡を起こすと思っていたが、自分には二人いるとエドとロレインに伝えて、ペギーに抱きしめられる。
”エンフィールド事件”は、最も信憑性が高い心霊現象と認められた。
晩年までその家に住み続けたペギー・ホジソンは、40年前にビル・ウィルキンスが息を引き取った椅子に座りながら、2003年に亡くなった。
自宅に戻り、保管庫にへそ曲がり男の回転のぞき絵を置いたエドは、エルヴィスの”Can’t Help Falling In Love/好きにならずにいられない”のレコードをかけたロレインの元に向かう。
エドとロレインは、それを聴きながら踊り愛を確かめる。