■ アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説
・ロマンチック・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジム・フィールド・スミス
製作総指揮:ジョージ・ゲイティンズ
製作
ジミー・ミラー
デヴィッド・ハウスホルター
脚本
ショーン・アンダース
ジョン・モリス
撮影:ジム・デノールト
編集:ダン・シャーク
音楽:マイケル・アンドリュース
出演
カーク・ケトナー:ジェイ・バルチェル
モリー・マクリーシュ:アリス・イヴ
ステイナー/ウェンデル:T・J・ミラー
ジャック:マイク・ヴォーゲル
デヴォン:ネイト・トレンス
マーニー:リンゼイ・スローン
ディラン・ケトナー:カイル・ボーンハイマー
デビー:ジェシカ・セント・クレア
パティ:クリステン・リッター
ロン:ヘイズ・マッカーサー
フラー: アンドリュー・デイリー
ケトナー:アダム・ルフェーヴル
ケトナー夫人:デブラ・ジョー・ラップ
ケイティ・マクリーシュ:キム・ショウ
マクリーシュ:トレヴァー・イヴ
マクリーシュ夫人:シャロン・モーガン
ウェンディ:ジャシカ・ニコル
カム:ジェフ・スタルツ
エキストラ:ジャッキー・エヴァンコ
アメリカ 映画
配給 ドリームワークス・ピクチャーズ
2010年製作 104分
公開
北米:2010年3月12日
日本:未公開
製作費 $20,000,000
北米興行収入 $31,584,720
世界 $48,814,400
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
”ピッツバーグ国際空港”の”運輸保安庁”(TSA)局員で、冴えない青年カーク・ケトナー(ジェイ・バルチェル)は、別れた恋人マーニー(リンゼイ・スローン)と寄りを戻そうとするが断られてしまう。
そんなカークは、ニューヨーク行きの便の搭乗客モリー・マクリーシュ(アリス・イヴ)の忘れていった携帯電話を見つける。
そこに、モリーの友人パティ(クリステン・リッター)から電話が入り、カークは、翌日のパーティーでそれを返すことになる。
予約係の友人のデヴォン(ネイト・トレンス)と会場に向かったカークは、モリーに電話を返す。
...全てを見る(結末あり)
制服で来たために、帰ろうとしたカークはモリーに引き止められるが、招待客とちょっとしたトラブルを起こす。
その場を去ろうとしたカークだったが、彼が悪くないことを知ったモリーに呼び止められる。
モリーは埋め合わせに、NHLの”ピッツバーグ・ペンギンズ”のチケットを、カークに譲ることを伝える。
デヴォンに、モリーが自分に気があると言われつつ、カークは、同僚のステイナー(T・J・ミラー)と共にホッケー観戦に向かう。
”メロン・アリーナ”でモリーとパティに出くわしたカークは、彼女らと同じ席で試合を観戦する。
ハーフタイムに、モリーとステイナーが飲み物を買いに行き、残ったカークは、パティと付き合うことになるのかと考えるのだが、彼女に、これがダブルデートだと知らされる。
パティの相手はステイナーで、モリーが自分に気があると知らされたカークは驚いてしまう。
荷物係のジャック(マイク・ヴォーゲル)も誘い、ステイナーとデヴォンとでボウリングに行ったカークは、モリーとは釣り合わないと冷やかされる。
そんな時、モリーからの電話で、カークはデートに誘われて、意識する彼は戸惑ってしまう。
そしてデートの日、食事をしていた二人の前に、モリーの元恋人で、航空ショーの連絡係のカム(ジェフ・スタルツ)が現れる。
カムと軽い会話を交わしたモリーは、その後、目指していた弁護士から、パーティーの企画の仕事に興味を持った経緯などをカークに話す。
カークは、どんな機種でもいいので飛行機の操縦をしてみたいことを語り、モリーは挑戦すべきだと彼を励ます。
そして、楽しい時間を過ごした二人は、簡単なキスをして別れる。
その後カークは、モリーを自宅に招待して、両親(アダム・ルフェーヴル/デブラ・ジョー・ラップ)に紹介するが、いないはずの兄ディラン(カイル・ボーンハイマー)と婚約者のデビー(ジェシカ・セント・クレア)、未だに家族と仲がいいマーニーと、恋人ロン(ヘイズ・マッカーサー)までも、その場にいたために焦ってしまう。
家族の不躾な言葉や態度に、困惑してしまうカークだったが、モリーは、彼の気取らないところなどが気に入っていると率直に話す。
そしてモリーは、ミズーリ州の”ブランソン”の家族旅行に誘われ、心配するカークを尻目に、それに同行することを検討する。
マーニーは、カークが元恋人だったことをモリーに告げ、彼女を牽制する。
モリーのアパートに行ったカークは、彼女の両親(トレヴァー・イヴ/シャロン・モーガン)の前で失態をしてしまう。
さらにマーニーが、カークに寄りを戻してもいいと言い出し、相変わらず冷やかすステイナーは、自分もモリーのような、10点満点の女性と付き合い失敗したことを話す。
しかし、ジャックやデヴォンはカークを励まし、航空ショーのイベントで、カークは気分を害していたモリーに素直に謝り、それを受け入れられる。
その後カークは、以前会ったカムに再会し、モリーを必ず取り戻すので口添えしてもらいたいと言われてしまう。
モリーと何度もデートをしているカークは、未だにベッドインしていないことをジャックに冷やかされ、体の隅々まで手入れをしてその時に備える。
妹ケイティ(キム・ショウ)の、誕生パーティーを企画してあげるようモリーに提案したカークは、彼女の両親に再会して、以前のことを謝罪する。
そこにカムが現れ、彼はモリーにカークとのことを聞かされ、潔く退散しようとする。
カムは、”完璧”なはずのモリーに欠点があることを伝えようとするが、それを言わずにカークの元を去る。
そして、カークとモリーは愛し合おうとするが、カークは自分とは釣り合わない彼女に対し、引け目を感じていることを伝え、手を引こうと考える。
モリーは、自分を”完璧”に思い、理想を押し付けようとしたカムと同じだとカークを非難する。
カムと違うタイプの自分なら、モリーは過ちを二度と起こさないのだろうと思い込んだカークは、その場から立ち去る。
その後、マーニーと寄りを戻し、ロンまで連れてブランソンに旅立とうとするカークを見たステイナーは憤慨する。
モリーが、自分とは不釣合いだと言っていたステイナーに言葉を返したカークは、そのまま旅立ってしまう。
ステイナーは、カークの言葉で、ファストフード店の店員の元恋人に会い、彼女から自分自身を見下してばかりいたと言われてしまう。
カークの元に向かったステイナーは、彼を飛行機から降ろして、モリーと寄りを戻させようとする。
しかし、ステイナーは飛行機から強引に退去させられてしまい、彼はパティの協力を得ようとする。
その頃、ステイナーが正しいと考えたカークは、家族に悪態をつき、飛行機を降りようとするが、それは許されなかった。
パティに空港に送られたモリーは、ステイナーに説得され、飛び立とうとするカークの元に向かう。
デヴォンにチケットを用意させたステイナーは、間に合わないことを知り、滑走路にいたジャックに電話して、カークの飛行機を止めさせる。
ターミナルに戻ったカークは、ステイナーからモリーがいることを知らされる。
マーニーの妨害を振り切ったカークは、モリーの元にたどり着き、彼女から、ただ一緒にいたいだけと言われる。
カークも同感だと言葉を返し、友人や家族に見守られながら、二人は固く抱き合う。
その後カークは、小型機の操縦免許を取得し、モリーを乗せて飛び立つ。
■ 解説 評価 感想 ■
*(簡略ストー リー)
”ピッツバーグ国際空港”の”運輸保安庁”(TSA)局員の、冴えない青年カーク・ケトナーは、ひょんなことから、イベント企画の仕事をする、”完璧”な女性モリーに出会う。
モリーが、別世界の女性に思えたカークだったが、なんと彼女が、自分に好意を持っていることを知らされる。
カークは、職場の同僚ステイナーらに、釣り合わないとからかわれ、戸惑いながらもモリーとデートを重ねる。
しかし、関係が深くなるにつれて、カークは10点満点のモリーに引け目を感じ、怖気づいてしまう・・・。
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「トロピック・サンダー」(2008)や「魔法使いの弟子」(2010)など、話題作の出演で一躍注目を集める、期待の若手スター、ジェイ・バルチェルの個性を生かした痛快コメディ。
あまりにハマっている、ジェイ・バルチェルの役は実に親しみ易く、無責任な協力者でもある友人達の、終盤の友情劇も実に爽やかだ。
興行的には成功した作品とは言えず、日本では劇場未公開に終わった作品ではあるが、身近に感じる空港職員の存在や、ひ弱な主人公と、破天荒な家族のアンバランスな描写が、逆に作品のアクセントとなり楽しい。
これは好みの問題ではあるが、ヒロインのアリス・イヴが、ドラマの中で持ち上げられるほど”完璧”に思えないのだが・・・。
人間味のある主人公の友人を演ずるT・J・ミラー、マイク・ヴォーゲル、ネイト・トレンス、主人公の元恋人リンゼイ・スローン、その恋人役のヘイズ・マッカーサー、兄役のカイル・ボーンハイマー、その恋人のジェシカ・セント・クレア、モリー(A・イヴ)のひねくれ者の友人クリステン・リッター、主人公の両親アダム・ルフェーヴルとデブラ・ジョー・ラップ、主人公の上司アンドリュー・デイリー、モリーの妹キム・ショウ、両親役A・イヴの実の両親トレヴァー・イヴとシャロン・モーガン、モリーの元恋人役ジェフ・スタルツ、モリーの同僚ジャシカ・ニコル、そして、天才的歌唱力を持つ少女ジャッキー・エヴァンコがエキストラ出演している。