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高慢と偏見 Pride and Prejudice (1940)

1813年に発表された、ジェーン・オースティンの小説”高慢と偏見”を基に製作された作品。
高慢な態度の男性を誤解した女性の偏見から起きるすれ違う恋を描く、監督ロバート・Z・レオナード、主演グリア・ガースンローレンス・オリヴィエメアリー・ボーランドモーリン・オサリヴァンエドマンド・グウェン他共演の恋愛ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ロマンス)


スタッフ キャスト
監督:ロバート・Z・レオナード

製作:ハント・ストロンバーグ
原作:ジェーン・オースティン高慢と偏見
脚本
オルダス・ハクスリー
ジェーン・マーフィン
撮影:カール・フロイント
編集:ロバート・カーン
美術・装置
セドリック・ギボンズ
ポール・グロッシー
音楽:ハーバート・ストサート

出演
エリザベス・ベネット:グリア・ガースン
フィッツウィリアム・ダーシー:ローレンス・オリヴィエ
ベネット夫人:メアリー・ボーランド
キャサリン・デ・バーグ:エドナ・メイ・オリヴァー
ジェーン・ベネット:モーリン・オサリヴァン
リディア・ベネット:アン・ラザフォード
キャロライン・ビングリー:フリーダ・イネスコート
ベネット:エドマンド・グウェン
シャーロット・ルーカス・コリンズ:カレン・モーリー
キティ・ベネット:ヘザー・エンジェル
コリンズ:メルヴィル・クーパー
メアリー・ベネット:マーシャ・ハント
ジョージ・ウィッカム:エドワード・アシュレイ=クーパー
チャールズ・ビングリー:ブルース・レスター
E. ウィラム・ルーカス卿:E・E・クライヴ
ルーカス夫人:マージョリー・ウッド
カーター大尉:ヴァーノン・ダウニング

アメリカ 映画
配給 MGM
1940年製作 117分
公開
北米:1940年7月26日
日本:未公開
製作費 $1,437,000


アカデミー賞
第13回アカデミー賞

・受賞
美術賞(白黒)


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
19世紀、イングランド、メリントン村。
ベネット夫人(メアリー・ボーランド)は、長女ジェーン(モーリン・オサリヴァン)と次女エリザベス(グリア・ガーソン)と共に、新しいドレスのための生地を選んでいた。

そこに、高価な馬車に乗った紳士らが現れ、ベネット夫人は、彼らの名前や宿泊先を知ろうとする。

走って店に向かってきた叔母のフィリップス夫人を迎えたエリザベスらは、馬車に乗っていた、ネザーフィールド荘園の住人になるチャールズ・ビングリー(ブルース・レスター)と妹キャロライン(フリーダ・イネスコート)、そして友人(ローレンス・オリヴィエ)のことを知る。

フィリップス夫人から、ビングリーの年収が5000ポンドだと言われたベネット夫人は、彼の友人の名前がフィッツウィリアム・ダーシーだといことも知る。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
19世紀、イングランド、メリントン村。
ベネット夫妻の子供は娘5姉妹だったために、男しか相続権がない法律の下、財産を従弟コリンズに残すしかなかった。
娘に良い結婚相手を探すために苦労するベネット夫人は、ネザーフィールド荘園の新しい住人である、富豪ビングリーに気に入られようとする。
ベネット夫人の思い通りに長女ジェーンはビングリーに気に入られ、彼以上の富豪である友人のダーシーは、ベネット家の次女エリザベスが気になる存在になる。
ところがエリザベスは、傲慢で尊大なダーシーの態度を嫌い避けようとする・・・。
__________

ジェーン・オースティンの小説”高慢と偏見”を基に、俳優から監督となりサイレント時代から活躍するロバート・Z・レオナードが、前年の「チップス先生さようなら」(1939)で映画デビューしたばかりのグリア・ガースンローレンス・オリヴィエを起用して演出した作品。

高慢で尊大な態度の男性を誤解する女性の偏見から起きる、すれ違う恋を描く恋愛ドラマの秀作。

様々な登場人物の個性を活かした、ユーモアをまじえたロバート・Z・レオナードの人間描写が見事であり、その後、ハリウッド及び映画界を支える俳優となるグリア・ガースンローレンス・オリヴィエの見事な演技を堪能できる作品。

19世紀のイングランドの社会情勢や雰囲気を映し出す映像やセット、更には衣装なども素晴らしく、第13回アカデミー賞では美術賞(白黒)を受賞した。

主人公のエリザベス・ベネットを演ずる主演のグリア・ガースンは、映画デビューしたばかりとは言え、確かな演技を見せてくれる。
彼女は撮影当時、既に35歳であったために、結婚前の若い5姉妹の次女にしては、風格があり過ぎる感じがする。

フィッツウィリアム・ダーシーを演ずるローレンス・オリヴィエは、紆余曲折ありながら、主人公との愛を手にすることができる青年を、雰囲気ある演技で好演している。

5姉妹の良縁のために奔走するベネット夫人を愉快に演ずるメアリー・ボーランド、尊大ではあるものの、人間味がある領主キャサリン・デ・バーグを印象的に演ずるエドナ・メイ・オリヴァー、主人公の父親を飄々と演ずるエドマンド・グウェン、5姉妹の長女ジェーンのモーリン・オサリヴァン、5女リディアのアン・ラザフォード、4女キティのヘザー・エンジェル、3女メアリーのマーシャ・ハント、ジェーンと惹かれ合う富豪チャールズ・ビングリーのブルース・レスター、その妹キャロライン・ビングリーのフリーダ・イネスコート、ベネットの従弟コリンズのメルヴィル・クーパー、その妻となるシャーロット・ルーカス・コリンズのカレン・モーリー、その父親E・E・クライヴ、その妻マージョリー・ウッド、リディアと結婚する軍人ジョージ・ウィッカムのエドワード・アシュレイ=クーパー、その友人である軍人のヴァーノン・ダウニングなどが共演している。


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