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悪漢の町 The Bad Man of Brimstone (1937)

無法の町に響く血の宿命。
悪党の胸に灯った情愛が、歪んだ正義を激しく揺さぶる!
製作、監督J.ウォルター・ルーベン、主演ウォーレス・ビアリーヴァージニア・ブルースデニス・オキーフジョセフ・カレイア他共演の西部劇。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


西部劇


スタッフ キャスト
監督:J.ウォルター・ルーベン
製作:ハリー・ラプフ
原案
J.ウォルター・ルーベン
モーリス・ラプフ
脚本
シリル・ヒューム
リチャード・メイボーム
撮影:クライド・デ・ヴィンナ
編集:フランク・サリヴァン
音楽:ウィリアム・アクスト

出演
”トリガー”ビル:ウォーレス・ビアリー(町を牛耳る無法者)
ロレッタ・ダグラス:ヴァージニア・ブルース(ジェフと惹かれ合う中になる弁護士ダグラスの娘)
ジェフリー”ジェフ”バートン:デニス・オキーフ(ロレッタと惹かれ合うようになるボクサー)
ベン:ジョセフ・カレイア(ビルの仲間)
ジャクソン・ダグラス:ルイス・ストーン(ロレッタの父親である弁護士)
”エイトボール”ハリソン:ガイ・キビー(ジェフのマネージャー)
”ブラックジャック”マクリーディ:ブルース・キャボット(保安官となるヴェルチの弟)
”バズ”マクリーディ:クリフ・エドワーズ(ビルの仲間であるヴェルチの弟)
“ヴァルチ”マクリーディ:グイン“ビッグボーイ”ウィリアムズ(ビルの仲間)
ドク・ララミー:アーサー・ホール(地方検事)
ロコ:ジョン・クォーレン(採掘者)
バーニー・レーン:チャーリー・グレープウィン(税徴収の役人)
”ハンク”サマーズ:ロバート・バラット(町民)
アンブローズ・クロッカー:ノア・ビアリー(町民)

アメリカ 映画
配給 MGM
1937年製作 89分
公開
北米:1937年12月31日
日本:未公開


ストーリー
1879年、アリゾナ準州
ボクサーのジェフリー”ジェフ”バートン(デニス・オキーフ)は、マネージャーの”エイトボール”ハリソン(ガイ・キビー)と共に駅馬車でカリフォルニアに向かっていた。
途中で2人は、バンダナで顔を隠した無法者”トリガー”ビル(ウォーレス・ビアリー)とベン(ジョセフ・カレイア)に襲われ、現金と懐中時計を奪われる。
隙を見て銃を奪ったジェフは、ビルから時計を取り戻そうとするが、紳士らしく素手で戦おうと言われたために、喜んでそれに応じる。
ビルは、銃を捨てたジェフの頭を殴り気絶させて、金品を奪ってその場を去る。
ブリムストーンに着いたジェフは、エイトボールと共に酒場に向かい、その場に現れた女性ロレッタ・ダグラス(ヴァージニア・ブルース)に惹かれ、彼女に話しかけてついて行く。
戻ってきたジェフから、この町で試合をすると言われたエイトボールは、その場に居た男たちに声をかけて対戦相手を探す。
ロレッタにボクシングの話をしたジェフは、彼女の家に着く。
ジェフの頭部の傷に気づいたロレッタは、彼を家に招き入れる。
弁護士の父ジャクソン(ルイス・ストーン)にジェフを紹介したロレッタも、彼に惹かれる。
ロレッタに傷の手当てをしてもらったジェフは、ここが、仲間と共に現れたビルらが悪事を繰り返す、無法の町だということを知るが、しばらく滞在するとダグラスに伝える。
(ジェフは襲われた際にはビルの顔を確認していない)
ロレッタが自分に気があることを知ったジェフは喜び、酒場に戻り、ビルが襲った強盗と気づかないまま、彼らのポーカーに加わる。
奪われた懐中時計に気づいたジェフから、それを返せと言われたビルは、時計の中の彼の母親の写真を見て驚き、ジェフにそれを返す。
アジトに戻ったビルは、ジェフが自分の息子であることをベンに伝えて、誰にも話さないと誓わせるのだが・・・。


解説 評価 感想
“A robust, vintage MGM Western that masterfully weaponizes Wallace Beery’s signature gravelly charisma into a poignant outlaw tale, where the lawless grit of the frontier collides with a deeply moving, unspoken paternal bond that steers the narrative away from conventional gunslinging toward a richly textured character study.”
(ウォーレス・ビアリー独特のダミ声のカリスマ性を、胸を打つ無法者の物語へと見事に昇華させた、骨太でヴィンテージなMGM西部劇。開拓地の無法な泥臭さと、言葉には出さない深く切ない父親の絆が衝突することで、物語は単なる撃ち合いのハッタリから、極めて質感豊かな人物描写(キャラクター・スタディ)へと見事に舵を切っている。)

脚本家としても知られるJ.ウォルター・ルーベンが監督し、主演はウォーレス・ビアリーヴァージニア・ブルースデニス・オキーフジョセフ・カレイア他共演の西部劇。

無法の町で、悪党のリーダーを演ずるウォーレス・ビアリーが、風貌から行動に至るまで正にはまり役だ。
傍若無人に振る舞う様子がどこかユーモラスに描かれ、”息子”に知られないようにしてサポートする父親愛は、誰も憎むことができない、人間味あふれるキャラクターだ。

顔馴染みのバイプレイヤーが多数出演しているのもうれしい。
当時は今のように作品数は少ないし、俳優の数も多くないので、役者はかけもちで様々な作品に出演していたので、”おぉ~この役者また出てるな・・・”ということがよくある。

ボクサーだというので、試合のシーンもあるのかと思いきや、愛する人ヴァージニア・ブルースと出会い人生が変わり連邦保安官になるデニス・オキーフ、ヒロインの父親である法の番人の判事ルイス・ストーンが、不本意としりながら不正に手を出す内容など、単なる娯楽作でないところも注目だ。


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