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群衆 Meet John Doe (1941)

架空の自殺志願者として新聞記事に掲載された浮浪者の運命を描く、製作、監督フランク・キャプラ、主演ゲイリー・クーパーバーバラ・スタンウィックエドワード・アーノルドウォルター・ブレナン他共演のコメディ・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト
監督:フランク・キャプラ

製作:フランク・キャプラ
原作
”A Reputation”(The Century Magazine
リチャード・コーネル
ロバート・プレスネルSr.
脚本:ロバート・リスキン
撮影:ジョージ・バーンズ
編集:ダニエル・マンデル
音楽
ディミトリ・ティオムキン

出演
ジョン・ドゥー/”ロング”ジョン・ウィロビー:ゲイリー・クーパー
アン・ミッチェル:バーバラ・スタンウィック
D.B.ノートン:エドワード・アーノルド
大佐:ウォルター・ブレナン
ミッチェル夫人:スプリング・バイイントン
ラベット市長:ジーン・ロックハート
ヘンリー・コーネル:ジェームズ・グリーソン
テッド・シェルドン:ロッド・ラ・ロック
”ビーニー”:アーヴィング・ベーコン
バート・ハンセン:レジス・トゥーミー
ハンセン夫人:アン・ドーラン
スミサーズ:J.ファレル・マクドナルド
ホーキンス市長:ハリー・ホルマン
”エンジェルフェイス”:ウォーレン・ハイマー
スペンサー:アンドリュー・トンベス
ハメット:ピエール・ワトキン
ウェストン:スタンリー・アンドリュース
ベネット:ミッチェル・ルイス
チャーリー・ドーソン:チャールズ・C・ウィルソン
知事:ヴォーン・グレイザー
ダン:スターリング・ホロウェイ
元ブルテン社主:ハリー・ダベンポート

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1941年製作 122分
公開
北米:1941年5月3日
日本:1951年6月15日


アカデミー賞
第14回アカデミー賞

・ノミネート
原案賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
新聞社”ニュー・ブルテン”。
買収された社内で、旧体制を一新するために解雇された記者のアン・ミッチェル(バーバラ・スタンウィック)は、新編集長のヘンリー・コーネル(ジェームズ・グリーソン)に、母親(スプリング・バイイントン)と妹二人を養えなくなることを伝える。

自分のコラムはいらないと言われたアンは、減給されても構わないとコーネルに伝える。

コーネルは、発行部数を増やすために派手な記事が必要だとアンに伝え、最後のコラムを書くよう指示する。

苛立つアンは、失業者である”ジョン・ドゥー”という架空の人物の署名で、堕落した社会に抗議し市庁舎から投身自殺するという記事を書く。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想
*(簡略ストー リー)
有力者ノートンに買収された新聞社”ニュー・ブルテン”では、旧体制を一新するための大量解雇が行われる。
解雇された記者のアンは、新編集のコーネルに最後のコラムを書くよう指示される。
堕落した社会に抗議して、クリスマス・イヴに市庁舎から投身自殺予告をした失業者”ジョン・ドゥー”という架空の人物を創作したアンの記事は反響を呼ぶ。
部数を増やすためにそれを利用しようとしたノートンは、引き続き記事を掲載することをコーネルに指示する。
アンを復帰させたコーネルは、彼女と共に、名乗り出た男性の中から、ジョン・ウィロビーという浮浪者をジョン・ドゥーとして世間に公表するのだが・・・。
__________

1922年に発表された、リチャード・コーネルとロバート・プレスネルSr.の短編”A Reputation”(The Century Magazine)を基に製作された作品。

オペラハット」(1936)で組んだフランク・キャプラ(製作兼)とゲイリー・クーパーによる、新聞記事に掲載された架空の自殺志願者となった浮浪者の運命を描くコメディ・ドラマ。

第14回アカデミー賞では、原案賞にノミネートされた。

前半はユーモラスなシーンが多い慌ただしい展開で進行し、人々の信頼関係が深いテーマとして描かれる後半は、いかにもフランク・キャプラらしいヒューマン・ドラマとして描かれている。

上記のように、怪我により野球選手を諦めた浮浪者役のゲイリー・クーパーの、おどけた雰囲気で演ずる正に”道化”のような演技は注目だ。

ヒロインを演ずるバーバラ・スタンウィックは、新聞社を解雇されたものの、でっち上げた記事により社会現象まで起こし、純真な主人公との触れ合いにいより、金銭目的の考えを改め愛し合うようになる記者を熱演している。

主人公らを利用して大統領選を狙うメディア界の大物を雰囲気ある演技で演ずるエドワード・アーノルド、主人公の相棒である浮浪者ウォルター・ブレナン、ヒロインの母親スプリング・バイイントン、市長のジーン・ロックハート、主人公とヒロインと共にでっち上げ記事騒動に関わる、人間味がある編集長を印象的に演ずるジェームズ・グリーソン、ノートン(エドワード・アーノルド)の甥ロッド・ラ・ロック、編集長の部下アーヴィング・ベーコン、”ジョン・ドゥー”に感化されて運動するレジス・トゥーミー、その妻アン・ドーラン、二人と共に活動する老人で”ジョン・ドゥー・クラブ”の会長J.ファレル・マクドナルド、彼らの町の市長ハリー・ホルマン、主人公の護衛ウォーレン・ハイマー、ライバル社の社員アンドリュー・トンベス、政界の大物ピエール・ワトキン、同じくスタンリー・アンドリュース、労組のリーダー、ミッチェル・ルイス、ヒロインの同僚ベテラン記者チャールズ・C・ウィルソン、知事のヴォーン・グレイザー、ダイナーのオーナー、スターリング・ホロウェイ、新聞社の元社主ハリー・ダベンポートなどが共演している。


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