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目撃者 Storm Warning (1950)

KKKの闇を暴く執念の告発!
戦後ハリウッドが放つ超一級の社会派サスペンス!
監督スチュアート・ヘイスラー、主演ジンジャー・ロジャースロナルド・レーガンドリス・デイスティーヴ・コクラン他共演のフィルム・ノワール

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)

ドリス・デイ / Doris Day / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:スチュアート・ヘイスラー
製作:ジェリー・ウォルド
脚本
リチャード・ブルックス
ダニエル・フックス
撮影:カール・ガスリー
編集:クラレンス・コルスター
音楽:ダニエル・アンフィシアトロフ

出演
マーシャ・ミッチェル:ジンジャー・ロジャース(南部の町に住む妹ルーシーを訪ねるドレスモデル)
バート・レイニー:ロナルド・レーガン(地方検事)
ルーシー・ライス:ドリス・デイ(マーシャの妹)
ハンク・ライス:スティーヴ・コクラン(ルーシーの夫であるKKKのメンバー)
クリフ・ランメル:ロイド・ゴフ(マーシャの同僚)
チャーリー・バー:ヒュー・サンダース(町の実業家であるKKKのリーダーでハンクの雇い主)
ウォルター・アダムス:デール・ヴァン・シッケル(殺される記者)
フォークナー:レイモンド・グリーンリーフ(KKKに加担する実業家)
ジョージ・アテネ:ネッド・グラス(ルーシーが働くボウリング場の支配人)
フランク・ハウザー:ポール・E・バーンズ(手荷物預かり所の職員)
ブレッドソー検死官:ウォルター・ボールドウィン(弁護士)
ウォルト・ウォルター:スチュアート・ランドール(KKKに加担する市民)
ショア:ショーン・マクロリー
救急隊員:キング・ドノヴァン
リポーター:ジョン・オールバン
レイニー夫人:リリアン・アルバートソン(レイニーの母親)
裁判所の前でリポーターに話を聞かれる男性:フレッド・アルドリッチ
インターン:リチャード・アンダーソン
KKKのメンバー:ジーン・エヴァンス
KKKのメンバー:デューイ・ロビンソン
グレン:ロス・エリオット(KKKのメンバー)
パイク:グランドン・ローズ(KKKに加担する市民)

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1950年製作 93分
公開
北米:1951年2月10日
日本:未公開


ストーリー
1949年12月。
ニューヨーク出身のドレスモデル、マーシャ・ミッチェル(ジンジャー・ロジャース)は、仕事のために、同僚のクリフ・ランメル(ロイド・ゴフ)と共にバスで旅をしていた。
その途中でマーシャは、南部の小さな町ロックポイントに立ち寄り、2年会っていない新婚の妹ルーシー・ライス(ドリス・デイ)と初対面の夫ハンク(スティーヴ・コクラン)を訪ねようとする。
ロックポイントに着いたマーシャは、一旦クリフと別れるが、よそよそしく、歓迎しない態度の町の人々が気になる。
マーシャは、ダイナーや手荷物預かり所が突然、閉めたことを気にしながらメインストリートを歩いていると、警察署で騒ぎが起きていることに気づく。
物陰に隠れていたマーシャは、KKKの集団が留置場から逃がした男(デール・ヴァン・シッケル)を射殺するのを目撃する。
マーシャは、暴徒のうちの2人(ヒュー・サンダーススティーヴ・コクラン)がフードを外したため、その顔を確認する。
動揺したマーシャは、ルーシーが働くボウリング場に向かう。
再会したルーシーから妊娠したことを知らされたマーシャは、事件のことを話す。
ルーシーは、被害者は、最近町にやってきた記者のウォルター・アダムスだと考える。
アダムズは、地元のKKK支部の活動を調査して、その行動を暴露していた。
ルーシーは、アダムズが冤罪で逮捕され、暴徒は彼を黙らせようとしていたのだろうとマーシャに説明する。
その場に、警察署の前にいた者らしい男たちがいることに気づいたマーシャは、家に向かい、夫のハンクに事件のことを話すようルーシーに勧められる。
事件現場に向かった地方検事のバート・レイニー(ロナルド・レーガン)は、KKKの犯行であることを確信し、それに関わりたくない住民の気持ちも察しながら捜査を始める。
ルーシーの家で待つマーシャは、帰宅したハンクが、殺人現場でフードを脱いだKKKのメンバーだったために驚く。
マーシャが殺人を目撃したことを知ったハンクは、自分の顔を見られたと考え、動揺しながらKKKの犯行は認める。
ハンクは寝室に向かい、マーシャから、殺人現場で彼を見たと言われたルーシーは驚く。
それを聞いて寝室から出てきたハンクは、現場にいたことを認めて、そそのかされて酔ったはずみの行動だったと話し、泣きながら後悔し外出する。
マーシャは、結婚生活と妊娠中のルーシーを守るために、翌朝、町を出て、目撃したことを忘れることにするのだが・・・。


解説 評価 感想
“A searingly tense and atmospheric 1950 social noir framework, where Stuart Heisler brilliantly dissects the suffocating infrastructure of small-town bigotry and KKK terrorism, driven by Ginger Rogers’s terrified yet resilient screen presence and Ronald Reagan’s unyielding prosecutorial torque.”

(痛烈な緊張感と不穏な空気に満ちた1950年の社会派ノワールの骨組み。スチュアート・ハイスラー監督は、ジンジャー・ロジャースの恐怖に震えながらも強靭な存在感と、ロナルド・レーガンの妥協なき検事としてのトルク(推進力)を原動力に、地方都市の息苦しい偏見のインフラとKKKによるテロリズムを鮮事に見事に解剖している。)

ジョン・フォードと共に「ハリケーン」(1937)を監督した(クレジットなし)スチュアート・ヘイスラーが監督し、主演はジンジャー・ロジャースロナルド・レーガンドリス・デイスティーヴ・コクラン他共演のフィルム・ノワール

赤狩りの真っ只中に製作された作品というところが注目で、内容的に、下院非米活動委員会からの圧力を恐れて、KKKの人種差別的な表現や、宗教の排除などの描写もされていない。

ローレン・バコールが拒否した役にキャスティングされたジンジャー・ロジャースは、既に30代後半であり、歌やユーモアで押し切る必要もない、演技者としての実績を生かした、シリアスな役柄を見事に演じている。

彼女とは対照的に、正にミュージカルスターそしてコメディアンとしてスターダムにのし上がろうとしていたドリス・デイだが、そのイメージが強いために、個人的には、他の女優を起用した方がよかったのではないかと思ってしまう。
ラストで、妊婦でもある彼女を殺さなくても・・・
とは言え、本作の演技を見て、アルフレッド・ヒッチコックが「知りすぎていた男」(1956)に彼女を起用したのは有名な話で、その役柄と本作は、比較にならない彼女らしい演技だったと言える。

KKKの悪事を暴こうとする検事を演ずるロナルド・レーガン(やはり、やや”大根”気味)、主人公に犯行を目撃される義弟スティーヴ・コクランの熱演は印象に残る。


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