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三つの殺人事件 Three Cases of Murder (1955)

怪奇・絵画・政治の闇!
三つの死が織りなす極上のミステリー・オムニバス!
監督デヴィッド・イーディジョージ・モア・オファレルウェンディ・トイオーソン・ウェルズ(クレジットなし/出演)、出演アラン・バデルジョン・グレッグソンエリザベス・セラーズ他共演のオムニバス映画。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)

オーソン・ウェルズ / Orson Welles / Pinterest


スタッフ キャスト
監督
デヴィッド・イーディ
ジョージ・モア・オファレル
ウェンディ・トイ
オーソン・ウェルズ(クレジットなし)
製作
イアン・ダルリンプル
アレクサンダー・パール
脚本
シドニー・キャロル
イアン・ダルリンプル
ドナルド・B・ウィルソン
撮影:ジョルジュ・ペリナル
編集:ジェラルド・ターニー=スミス
音楽:ドリーン・カーウィゼン

出演
マウントドラゴ卿:オーソン・ウェルズ(イギリス外務大臣)
エドガー・カーテン:ジョン・グレッグソン(ジョージの親友)
エリザベス:エリザベス・セラーズ(エドガーとジョージと関係を持つ女性)
ジョージ・ウィーラー:エムリス・ジョーンズ(エドガーの親友)
オーウェン/ミスターX/ハリー:アラン・バデル(野党議員/謎の画家/バーテンダー)
オードリン博士:アンドレ・モレル(マウントドラゴ卿の主治医である精神科医)
ジャーヴィス:ヒュー・プライス(美術館の案内係)
風景画の屋敷の中にいた女性:ルーエン・マクグラス
スナイダー:エディ・バーン(風景画の屋敷の標本収集家)
マウントドラゴ夫人:ヘレン・チェリー(風景画の屋敷)
三つの殺人事件の解説者:イーモン・アンドリュース

イギリス 映画
配給 London Films
1955年製作 99分
公開
イギリス:1955年5月日
北米:1955年3月15日
日本:未公開
製作費 £250,000


 ストーリー
ミスターX(アラン・バデル)は、美術館で風景画の額のガラスを割る。
風景画のガラスがわれていることに気づいた案内係のジャーヴィス(ヒュー・プライス)と鑑定家が、それに対処する。
鑑定家は理事会が始まるためにその場を去り、ミスターXに気づいたジャーヴィスは、彼が美術館の関係者か理事の一人だと思う。
ミスターXは、風景画についてジャーヴィスに解説しながら次第に近づき、絵の中の屋敷の扉を開けて中に入る。
自分の家だと言うミスターXは、その場に居た女性(ルーエン・マクグラス)にジャーヴィスを紹介する。
ジャーヴィスは、火を起こすものなど、文明の利器を持っていないと言うミスターXと女性の話を聞きながら、美術館からなくなった絵画やブロンズ像、教会の燭台などがその場にあることに気づく。
ジャーヴィスからタバコをもらったミスターXは、火を点けてくれたマッチを女性と共に興味深く観察する。
ミスターXは、他の風景画の中にも人がいると言ってジャーヴィスを驚かせ、これは、自分が描いた最後の絵だと話す。
ミスターXから、自分は死んでいるとも言われたジャーヴィスは動揺し、帰ろうとするものの引き止められる。
他の美術品を見せられたジャーヴィスは、同居するスナイダー(エディ・バーン)をミスターXに紹介されるのだが・・・。


解説 評価 感想
“An exquisitely dark and structurally flawless 1955 British omnibus framework, where three distinct mechanisms of mortality seamlessly intertwine, effectively pairing ghostly avant-garde mystery with high-octane political paranoia, all anchored by Orson Welles’s characteristically commanding screen infrastructure.”
(絶妙にダークで、構造的に非の打ち所がない1955年のイギリスのオムニバスの骨組み。3つの異なる死のメカニズムがシームレスに絡み合い、幽霊の出るアヴァンギャルドな謎解きと高オクターブな政治的パラノイアを見事にペアリングしており、そのすべてがオーソン・ウェルズのいかにも圧倒的なスクリーンのインフラ(存在感)によって盤石に支えられている。)

デヴィッド・イーディジョージ・モア・オファレルウェンディ・トイオーソン・ウェルズ(クレジットなし/出演)が監督し、出演はアラン・バデルジョン・グレッグソンエリザベス・セラーズ他共演のオムニバス映画。

1話と3話は超自然現象を扱った作品であり、1話は、謎の男(画家)が、美術館の職員を自分の絵の中に誘い込むという神秘・怪奇スリラー。
3話は、外務大臣でもある大物政治家に議会で侮辱された野党議員が、自分を辱めた大臣の夢の中に入り込み苦しめる内容。(サマセット・モームの短編集”The Mixture as Before”の短編の劇化)
2話は、幼馴染の親友2人が、出会った一人の女性との関係の末に起こしてしまう殺人が描かれている。

全3話に登場するアラン・バデルが、それぞれ重要な役柄である、謎の男(画家)、バーテンダー、野党議員を演じている。

オーソン・ウェルズはファーストクレジットではあるが、3話のみの出演で、それを担当したジョージ・モア・オファレルの演出に口を出し始めて、結局は引き継いでしまったと言われている。

演技者としてのオーソン・ウェルズは、まず、多くの議員がいる議会のシーンで登場し、際立つ体格、風貌、そして響き渡る低く太い声、その異彩を放つ”人間離れした”存在感には圧倒される。


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