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権力と愛執の激突が見せる宮廷愛憎劇! 製作ハル・B・ウォリス、監督マイケル・カーティス、主演ベティ・デイヴィス、エロール・フリン、オリヴィア・デ・ハヴィランド、ドナルド・クリスプ、アラン・ヘイル、ヴィンセント・プライス他共演の歴史ドラマ。 |
・ベティ・デイヴィス / Bette Davis / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:マイケル・カーティス
製作:ハル・B・ウォリス
原作:マックスウェル・アンダーソン”Elizabeth the Queen”(戯曲)
脚本
イーニアス・マッケンジー
ノーマン・ライリー・レイン
撮影:ソル・ポリト
編集:オーウェン・マークス
音楽:エリック・ウォルフガング・コーンゴールド
出演
エリザベス1世:ベティ・デイヴィス
エセックス伯爵ロバート・デヴァルー:エロール・フリン
ペネロープ・グレイ:オリヴィア・デ・ハヴィランド(エセックスに惹かれる女王の侍女)
フランシス・ベーコン:ドナルド・クリスプ
ティロン伯爵ヒュー・オニール:アラン・ヘイル
ウォルター・ローリー:ヴィンセント・プライス
ウィリアム・セシル卿:ヘンリー・スティーブンソン
ロバート・セシル卿:ヘンリー・ダニエル
トマス・エジャートン:ジェームズ・スティーブンソン
マーガレット・ラドクリフ:ナネット・ファブレイ(女王の侍女)
ノリス卿:ラルフ・フォーブス
マウントジョイ卿:ロバート・ワーウィック
エドワード・コーク卿:レオ・G・キャロル
チャールズ・ハワード卿:ガイ・ベリス(クレジットなし)
端役:フォレスター・ハーヴェイ(クレジットなし)
執事:ホームズ・ハーバート(クレジットなし)
ホワイトホール宮殿の観衆:I.スタンフォード・ジョリー(クレジットなし)
アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1939年製作 106分
公開
北米:1939年11月11日
日本:未公開
製作費 $1,075,000
■ アカデミー賞 ■
第12回アカデミー賞
・ノミネート
撮影(カラー)・美術・録音・特殊効果・音楽賞
■ ストーリー ■
1596年、イングランド、ロンドン。
エセックス伯爵ロバート・デヴァルー(エロール・フリン)は、カディスでスペイン軍艦隊を撃破し凱旋する。
女王エリザベス1世(ベティ・デイヴィス)は、エセックスへの愛情を隠さず歓迎するが、彼の庶民からの人気と野心を警戒していた。
エセックスを見つめる女性の中には、エリザベスの侍女ペネロープ・グレイ(オリヴィア・デ・ハヴィランド)もいた。
エセックスの存在を疎ましく思う、ロバート・セシル卿(ヘンリー・ダニエル)、その父親ウィリアム・セシル卿(ヘンリー・スティーブンソン)なども、彼の凱旋を見つめる。
エセックスは、指揮官のウォルター・ローリー(ヴィンセント・プライス)やチャールズ・ハワード卿(ガイ・ベリス)と共にエリザベスに謁見する。
称賛を期待していたエセックスだったが、約束していたスペインの財宝艦隊の拿捕に失敗したことで、エリザベスから非難されてしまう。
さらに、艦隊を撃破したのはローリーとハワードの手柄だと言うエリザベスは、2人に褒賞として新たな地位を与える。
プライドが傷つき侮辱されたエセックスはその場を去り、エリザベスとの関係を断ち領地へと向かう。
その後、エリザベスはエセックスを恋しく思い、謝罪を求める彼からの手紙を受け取るが、彼を呼び戻すことで、自らの品位を落とすこともできなかった。
ロンドン北部、ワンステッド。
エセックスを訪ねた、宮廷における彼の理解者である哲学者フランシス・ベーコン(ドナルド・クリスプ)は、エリザベスとの意地の張り合いが何の利益にもならないと助言するものの、説得はできなかった。
ペネロープは、侍女のマーガレット・ラドクリフ(ナネット・ファブレイ)と共に、エセックスが作った返歌をエリザベスに聴かせて刺激し、彼を呼び戻すことを考える。
その歌詞の内容に気分を害したエリザベスは、ペネロープを非難して下がらせ、マーガレットの悩みを聞いてあげる。
ベーコンを呼んだエリザベスは、謝罪せずにエセックスを呼び戻す妙案を考えるよう指示する。
そこに、ティロン伯爵ヒュー・オニール(アラン・ヘイル)が反乱を起こし、アイルランドでイングランド軍を壊滅させたという連絡が入る。
エリザベスは、新たに軍の司令官を任命するべきだと言うベーコンの助言で、エセックスを呼び戻す口実を得る。
エセックスを戦地で死なせるわけにはいかないと考えるエリザベスは、安全な地位である軍需担当官に彼を任命することをベーコンに提案され、エセックスを戻すよう指示する。
ベーコンからその件を知らされたエセックスは、それに従う気はなかった。
ベーコンから、セシルやローリーがエリザベスに取り入り急速に接近していることを知らされたエセックスは、仕方なく宮廷に向かうのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
“A sumptuously mounted and historically charged 1939 Technicolor masterpiece where Bette Davis’s high-octane emotional intensity perfectly collides with Errol Flynn’s dashing, high-spirited charisma, effectively turning the rigid political infrastructure of the Tudor court into a tragic arena of raw human desire, power, and ultimate sacrifice.”
(贅沢に設えられ、歴史の重みを孕んだ1939年のテクニカラーの傑作。ベティ・デイヴィスの高オクターブな感情の激しさが、エロール・フリンの颯爽とした陽気なカリスマ性と完璧に衝突し、テューダー朝宮廷の厳格な政治的インフラを、剥き出しの人間の欲望、権力、そして究極の犠牲が織りなす悲劇の舞台へと見事に変えている。
1930年に上演された、マックスウェル・アンダーソンの戯曲”Elizabeth the Queen”を基に製作された作品。
製作ハル・B・ウォリス、「札つき女」(1937)、「汚れた顔の天使」(1938)などのマイケル・カーティスが監督し、主演はベティ・デイヴィス、エロール・フリン、オリヴィア・デ・ハヴィランド、ドナルド・クリスプ、アラン・ヘイル、ヴィンセント・プライス他共演の歴史ドラマ。
ベティ・デイヴィスとエロール・フリンが共演した3作のうちの2作目で、エロール・フリンとオリヴィア・デ・ハヴィランドが共演した9作のうちの5作目の作品。
当時31歳にして、既に文字通りハリウッドの”女王”として君臨していたベティ・デイヴィスの、名だたる名優らを圧倒する存在感を世に示した作品ではあるが、本作の演技では常連のオスカーにはノミネートはされなかった。
ベティ・デイヴィスの相手役には、当時、絶頂期の人気を誇ったエロール・フリンを起用するも、ベティ・デイヴィスは彼の演技力を疑いながら撮影に挑んだと言われている。
しかし、後に本作を観直したベティ・デイヴィスは、自分が間違っていたことを認めて、エロール・フリンのパフォーマンスを絶賛した。
上記のように、巨頭と言える主人公2人に加え、当時の名バイプレイヤーが終結した豪華なキャスティングは注目で、そのそれぞれの人間性などを繊細に描くマイケル・カーティスの演出手腕が見どころの作品。
”ホワイトホール宮殿”をはじめ、当時を再現したセットや衣装も注目であり、1か月後に公開される「風と共に去りぬ」(1939)同様、その時代の作品の中でも際立つ、テクニカラーの美しい映像が印象に残る。
第12回アカデミー賞では、撮影(カラー)、美術、録音、特殊効果、音楽賞にノミネートされた。
公開を控えた「風と共に去りぬ」の演技も絶賛されることになるオリヴィア・デ・ハヴィランドが、メイクで異様に見えるベティ・デイヴィスに比べ輝く美しさで登場するが、それほど物語に深く絡んでこないところがポイントで、当然ではあるが、画面を支配するベティ・デイヴィスの圧倒的存在感の前で、あえて登場シーンを少なめにして、クライマックスでやや華を持たせるところなども憎い演出だ。











