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監督オットー・プレミンジャー、エルンスト・ルビッチ(製作兼)による、女帝の情熱と宮廷の陰謀喜劇! 主演タルラー・バンクヘッド、チャールズ・コバーン、アン・バクスター、ウィリアム・エイス他共演。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督
オットー・プレミンジャー
エルンスト・ルビッチ(クレジットなし)
製作:エルンスト・ルビッチ
原作
ラホス・ビロ
メルヒオール・レンジェル”Die Zarin”(戯曲)
脚本
ブルーノ・フランク
エドウィン・ジャスタス・メイヤー
撮影:アーサー・C・ミラー
編集:ドロシー・スペンサー
音楽:アルフレッド・ニューマン
出演
エカチェリーナ2世:タルラー・バンクヘッド(ロシアの女帝)
ニコライ・イリイチ首相:チャールズ・コバーン(首相)
アンナ・ジャシコフ伯爵夫人:アン・バクスター(エカチェリーナの侍女)
中尉/大尉/少佐/大佐/将軍/二等兵アレクセイ・チェルノフ:ウィリアム・エイス(エカチェリーナに翻弄される兵士)
フルーリー侯爵/フランス全権大使/バイユー子爵/バイヨン・ヴァレス伯爵/ヴィヨー男爵/封印の番人:ヴィンセント・プライス(フランス大使)
スーコフ大尉:ミシャ・オウア(宮廷東門の警備責任者)
ミハイル・ニコライ・ウラジミロヴィチ・ロンスキー将軍:シグ・ルーマン(クーデターを画策する将軍)
マラコフ:ウラディーミル・ソコロフ(侍従)
酔った将軍:ミハイル・ラスムニー
ワリアチンスキー:ドナルド・ダグラス(エカチェリーナに解任される近衛隊長)
ボリス・ニキティン:グラディ・サットン(ロンスキーの甥)
ロシア軍将軍:マイケル・ヴィサロフ(クレジットなし)
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1945年製作 94分
公開
北米:1945年4月11日
日本:未公開
製作費 $1,755,000
■ ストーリー ■
誰もが恐れるロシアの女帝エカチェリーナ2世(タルラー・バンクヘッド)の周辺には、常に陰謀が満ちていた。
エカチェリーナに仕えるニコライ・イリッチ首相(チャールズ・コバーン)は、彼女の侍女アンナ・ジャシコフ伯爵夫人(アン・バクスター)を呼び寄せる。
イリッチは、激怒したエカチェリーナが近衛隊長のワリアチンスキー(ドナルド・ダグラス)を解任した現場にいたアンナから、その際の様子を聞く。
そのワリアチンスキーは、中庭で自殺しようとするものの、失敗に終わる。
ミハイル・ニコライ・ウラジミロヴィチ・ロンスキー将軍(シグ・ルーマン)は、軍事クーデターでエカチェリーナを打倒し、ワリアチンスキーの後任である、愚鈍な甥ボリス・ニキティン(グラディ・サットン)を傀儡として皇位に即位させることを企む。
ロンスキーの企みに気づいていたイリッチは、それが、フランスとの条約締結に向けた交渉の障害になると考える。
アンナの婚約者である若き中尉アレクセイ・チェルノフ(ウィリアム・エイス)は、宮廷内に押し入り、東門の警備責任者スーコフ大尉(ミシャ・オウア)の元に連れて行かれる。
アレクセイはエカチェリーナとの謁見を望むものの、スーコフに相手にされない。
ロシア・フランス条約を締結するため、フランス大使フルーリー侯爵(ヴィンセント・プライス)が到着し、イリッチが彼を歓迎する。
そこに押し入ってきたアレクセイは、現れたアンナから、エカチェリーナに会いたい理由を訊かれ、国家の危機だと答える。
エカチェリーナの元に向かったイリッチは、密かに国家の富を着服しているこを指摘され、その件に関する告発文を見せられるものの、それを否定する。
告発文を破ったエカチェリーナに感謝したイリッチは、フランスとの同盟が必要なことを話し、彼女を説得しようとする。
その場にまで押し入ってきたアレクセイは、反逆者のロンスキーらが皇位を狙っていることをエカチェリーナに伝える。
イリッチは、反乱は日常だと意見するが、エカチェリーナは、国境から馬を乗り継ぎ3日で到着し、愛国心があり若くてハンサムなアレクセイを気に入る。
アレクセイに部屋を与え大尉に昇進させたエカチェリーナは、西部軍に関する報告書を夜までに作成するよう彼に指示するのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
“An impeccably witty and sophisticated 1945 palace satire where Ernst Lubitsch’s legendary blueprint of subtle suggestive humor seamlessly intertwines with Otto Preminger’s sharp, fluid directorial infrastructure, effectively transforming the chaotic royal bedroom politics of Catherine the Great into a high-octane battle of brilliant comedic timing and sheer cinematic elegance.”
(非の打ち所がないほど機知に富み、洗練された1945年の宮廷風刺劇。エルンスト・ルビッチによるほのめかしのユーモアの伝説的な設計図が、オットー・プレミンジャーの鋭く流麗な演出インフラとシームレスに絡み合い、エカテリーナ大帝の混沌とした王室の寝室政治を、見事なコメディの間合いと純然たる映画のエレガンスが火花を散らす高オクターブな戦いへと見事に変貌させている。)
ラホス・ビロとメルヒオール・レンジェルによる戯曲”Die Zarin”を基に製作された作品。
「ローラ殺人事件」(1944)などのオットー・プレミンジャーとエルンスト・ルビッチ(製作兼/クレジットなし)が監督し、主演はタルラー・バンクヘッド、チャールズ・コバーン、アン・バクスター、ウィリアム・エイス他共演のロマンチック・コメディ。
エルンスト・ルビッチが1924年に監督したサイレント映画「禁断の楽園」のリメイクであり、当初はルビッチが監督する予定だったが、病気によりオットー・プレミンジャーに交代した。
変幻自在の演技で女帝エカチェリーナ2世を貫禄で演ずるタルラー・バンクヘッド、女帝を支える立場でありながら、裏で様々な工作を仕組む首相を愉快に演ずるチャールズ・コバーン、女帝の侍女を魅力的に演ずる若きアン・バクスター、その婚約者で女帝に翻弄される兵士ウィリアム・エイス、気品漂うフランス大使ヴィンセント・プライスなど、他の脇役を含めて、正に”役者は揃った”という感じの作品。
しかし、オットー・プレミンジャーとエルンスト・ルビッチが最強のタッグを組んだ演出以前の問題で、自分には”穏やか過ぎる”ように思えるタルラー・バンクヘッドの扱いや、脚本の”攻撃力”が、これほどまでに機能していないルビッチ作品も珍しく、”退屈”の一言に尽きる駄作に近い作品。
それでも、セリフ(ダメな脚本だが・・・)を聞いているだけで笑える、宮廷東門の警備責任者ミシャ・オウアや、クーデターを仕掛ける将軍シグ・ルーマンらの、その表情だけで笑える彼らの演技は注目だ。











