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ドラゴン・タトゥーの女 The Girl With the Dragon Tattoo (2011)

2005年に発表されたスティーグ・ラーソンの小説”ミレニアム”三部作を基に映画化されて大ヒットした、スウェーデン映画「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」(2009)のハリウッド版リメイク。
スウェーデン国内有数の財閥一族の40年前の少女失踪事件の調査を依頼された著名なジャーナリストと謎めいた天才調査員が忌まわしき一族の秘密を暴くまでを描く、監督デヴィッド・フィンチャー、主演ダニエル・クレイグルーニー・マーラクリストファー・プラマーステラン・スカルスガルドスティーヴン・バーコフロビン・ライト他共演によるミステリー・サスペンスの秀作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■
監督:デヴィッド・フィンチャー

製作総指揮
アンニ・ファウルビエ・フェルナンデス
ミカエル・ヴァレン
スティーヴン・ザイリアン

製作
ソロン・スターモス

オーレ・センドベリ
スコット・ルーディン

セアン・チャフィン
原作:スティーグ・ラーソンThe Girl with the Dragon Tattoo
脚本:スティーヴン・ザイリアン

撮影:ジェフ・クローネンウェス
編集
カーク・バクスター

アンガス・ウォール
音楽
トレント・レズナー

アッティカス・ロス

出演
ミカエル・ブルムクヴィスト:ダニエル・クレイグ

リスベット・サランデル:ルーニー・マーラ
ヘンリック・ヴァンゲル:クリストファー・プラマー
マルティン・ヴァンゲル:ステラン・スカルスガルド
ディルク・フルーデ:スティーヴン・バーコフ
エリカ・ベルジェ:ロビン・ライト
ニルス・ビュルマン:ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン
アニタ・ヴァンゲル:ジョエリー・リチャードソン
セシリア・ヴァンゲル:ジェラルディン・ジェームズ
ドラガン・アルマンスキー:ゴラン・ヴィシュニック
グスタフ・モレル警部補:ドナルド・サムター
ハンス=エリック・ヴェンネルストレム:ウルフ・フリバーグ
ホルゲル・パルムグレン:ベント・C・W・カールソン
プレイグ:トニー・ウェイ
ハラルド・ヴァンゲル:ペル・マイヤーバーグ
ペニラ・ブルムクヴィスト:ジョセフィン・スプランド
アンナ・ニーグレン:エヴァ・フリトヨフソン
ハリエット・ヴァンゲル:モア・ガーペンダル
ヘンリック・ヴァンゲル(若年期):ジュリアン・サンズ

ビルエル・ヴァンゲル:マーティン・ジャーヴィス
イザベラ・ヴァンゲル:インガ・ランドグレー
グンナン・ニルソン:マッツ・アンデルソン
リヴ:アルリ・ホベール
グレーゲル:アラステア・ダンカン
イサクソン刑事:アラン・デール
ミルドレッド:レナ・ストロンダール
リンドグレーン:アン=リー・ノルバーグ
トリニティ:レオ・ビル
ミリアム・ウー:エロディー・ユン
アニカ・ジャンニーニ:エンベス・デイヴィッツ

アメリカ 映画
配給
コロンビア・ピクチャーズ

ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
2011年製作 158分
公開
北米:2011年12月20日
日本:2012年2月10日
製作費 $90,000,000
北米興行収入 $102,515,790
世界 $232,617,400


アカデミー賞 ■
第84回アカデミー賞

・受賞
編集賞
・ノミネート
主演女優(ルーニー・マーラ
撮影・音響編集・録音賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
スウェーデン、ヘーデスタ。
国内有数の財閥である”ヴァンゲル”の元会長ヘンリック・ヴァンゲル(クリストファー・プラマー)は、誕生日の贈り物である押し花を今年も受け取る。

ストックホルム
雑誌”ミレニアム”の共同発行者で経済記者のミカエル・ブルムクヴィスト(ダニエル・クレイグ)は、財界汚職事件の告発記事を書き、ハンス=エリック・ヴェンネルストレム(ウルフ・フリバーグ)に名誉棄損で訴えられて敗訴する。

失意のブルムクヴィストは社に戻り、愛人でもある共同発行人のエリカ・ベルジェ(ロビン・ライト)に慰められる。

調査会社”ミルトン”。
異様な容姿と雰囲気ではあるが、並外れた情報収集能力を持つ、調査員リスベット・サランデル(ルーニー・マーラ)は、弁護士のディルク・フルーデ(スティーヴン・バーコフ)から、ブルムクヴィストの身辺調査を依頼されて報告を済ませる。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

参考:
・「ドラゴン・タトゥーの女」(2011)
・「蜘蛛の巣を払う女」(2018)

*(簡略ストー リー)
スウェーデンストックホルム
告発記事で訴えられ敗訴した、社会派の記者ミカエル・ブルムクヴィストは、国内有数の大財閥”ヴァンゲル”の元会長ヘンリック・ヴァンゲルから、ある調査依頼を受ける。
それは、ヘンリックの16歳の姪ハリエットが40年前に失踪した事件の再調査だった。
ハリエットが、一族の誰かに殺されたと考えているヘンリックは、その真相解明と引き換えに、ブルムクヴィストを訴えた、グループに籍のあった元部下の、ヴェンネルストレムの情報提供を約束する。
ブルムクヴィストは、早速、行動を開始するが、殆ど接触のない一族の複雑な関係に戸惑い、調査は難航する。
そんな中、ブルムクヴィストは、ある手帳の記述が、旧約聖書の”レビ記”を引用していることに気づき、調査員リスベット・サランデルに助手にする。
天才ハッカーでもあるサランデルは、反社会的で異様な雰囲気ではあったが、彼女の情報収集能力に、ブルムクヴィストは期待する。
そして二人は、1940年代から、この地方で起きた連続猟奇殺人事件が、一族と深く関わっていることに気づくのだが・・・。
__________

社会悪に立ち向かう正義感あるジャーナリストと、その真反対の人生を歩む、社会不適合者のミスマッチなジョイントが醸し出す異様な雰囲気、彼らが解き明かそうとする名門一族の忌まわしき秘密、鬱陶しささえ感じる極寒の北欧の冬、そして、おぞましい猟奇殺人鬼の残虐性、デヴィッド・フィンチャーは、過去のサスペンス作品のイメージを継承しつつも、全く異質にも感じられる作品に仕上げ、彼の感性を堪能できる作品でもある。

二つの物語が同時進行し、主人公の二人が手を組んでからの、無駄なくスムーズに展開する謎解きゲームは、随所に重要なヒントが隠されていて目が離せない。

北米興行収入は1億ドルを突破し、全世界では約2億3300万ドルのヒットとなった。

第84回アカデミー賞では、編集賞を受賞した。
・ノミネート
主演女優(ルーニー・マーラ
撮影・音響編集・録音賞

一気に世界のトップ・スターとなったダニエル・クレイグは、他の作品を含めて、”ジェームズ・ボンド”役者のイメージを全く感じさせない、素晴らしい役者に成長したことを証明する好演を見せてくれる。

役柄と言えばそれまでだが、容姿から物腰まで、強烈なインパクトで迫るルーニー・マーラは、彼女一人の物語でも十分に納得できるほどの、体を張った熱演を見せる。
今後、最も期待できる女優の一人だ。

前年製作の作品ではあるが、同年「人生はビギナーズ」(2010)で82歳でアカデミー助演賞を受賞した、ドラマのキー・パーソンでもある大財閥一族の家長を演ずるクリストファー・プラマーは、衰えを知らない重厚な演技でドラマを引き締める。

一族企業グループの後継者、異常者でもあったステラン・スカルスガルド、依頼人の顧問弁護士スティーヴン・バーコフ、主人公の愛人でもある雑誌社の共同発行人ロビン・ライト、ヒロインを弄ぼうとするが、逆に脅される後見人の弁護士ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン、終盤に驚きの真実が判明する一族の一員ジョエリー・リチャードソン、ヘンリック(C・プラマー)の姪ジェラルディン・ジェームズ、ヒロインの上司役ゴラン・ヴィシュニック、地元の元警官ドナルド・サムター、主人公を訴える敵対者ウルフ・フリバーグ、主人公の娘ジョセフィン・スプランド、失踪する少女のモア・ガーペンダル、若きヘンリックのジュリアン・サンズ、一族のペル・マイヤーバーグマーティン・ジャーヴィスインガ・ランドグレーなどが共演している。


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