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ケンタッキー魂 The Fighting Kentuckian (1949)

ワーテルローの戦いの敗戦で祖国を追われたナポレオン軍兵士の家族らと地元住民が起こす騒動をケンタッキー連隊員と将軍令嬢のロマンスを交えて描く、製作、主演ジョン・ウェイン、監督ジョージ・ワグナーヴェラ・ラルストンオリヴァー・ハーディフィリップ・ドーン他共演のアクション・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー

ジョン・ウェイン / John Wayne 作品一覧
ジョン・ウェイン / John Wayne/Pinterest


スタッフ キャスト ■
監督:ジョージ・ワグナー

製作:ジョン・ウェイン
脚本:ジョージ・ワグナー
撮影:リー・ガームス
編集:リチャード・L・ヴァン・エンジャー
音楽:ジョージ・アンセイル

出演
ジョン・ウェイン:ジョン・ブリーン
ヴェラ・ラルストン:フローレット・ド・マルシャン
オリヴァー・ハーディ:ウィリー・ペイン
フィリップ・ドーン:ジョージス・ジェロー大佐
マリー・ウィンザー:アン・ローガン
ジョン・ハワード:ブレイク・ランドルフ
グラント・ウィザース:ジョージ・ヘイデン
ヒューゴ・ハース:ポール・ド・マルシャン将軍
オデット・ミルティル:ド・マルシャン夫人
ポール・フィックス:ボー・メリット
メエ・マーシュ:シスター・ハティー
ジャック・ペニック:ダン・キャロル大尉
ハンク・ウォーデン:アブナー・トッド
クリフ・ライオンズ:御者

アメリカ 映画
配給 Republic Pictures
1948年製作 100分
公開
北米:1949年9月15日
日本:1950年10月


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1818年。
ワーテルローの戦いに破れたナポレオン軍の兵士と家族は祖国フランスを追われ、それに同情したアメリカ政府は、アラバマ準州の4郡区を彼らに譲渡した。

1年後。
ケンタッキー連隊は、アラバマ準州での5年間の任務を終え、徒歩での800マイルの故郷への旅を強いられる。

連隊員ジョン・ブリーン(ジョン・ウェイン)は、部隊を離れようと思い、馬車にいた女性フローレット・ド・マルシャン(ヴェラ・ラルストン)に声をかける。

ブリーンは、連隊が通り過ぎるまで友人の振りをして欲しいとフローレットに頼む。

同僚のラッパ手ウィリー・ペイン(オリヴァー・ハーディ)に気づかれないよう、ブリーンはそのまま馬車を乗り回す。

しかし、ブリーンはウィリーに気づかれてしまい、しつこくつけ回す彼を見て、フローレットは遠乗りを提案する。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
祖国フランスを追われた、ナポレオン軍の兵士と家族は、アメリカ政府からアラバマ準州の4郡区を譲渡されていた。
5年間の任務を終えたケンタッキー連隊は、故郷に帰ろうとしていたが、部隊員ブリーンは、ナポレオン軍の司令官ド・マルシャン将軍の娘フローレットに出会い、一目惚れしてしまう。
フローレットは、既に富豪ランドルフと婚約していたのだが、彼女は両親の決めた結婚に不満を抱き、ブリーンに心を寄せる。
居留地に残る事を決めたブリーンと、相棒のウィリーだったが、町の実力者ヘイデンに追い出されそうになる。
ヘイデンの愛人のアンの口添えで、測量技師だということになり、ブリーンは何と町に留まり、フローレットとの駆け落ちも考える。
ブリーンは、フローレットの父親である将軍から、この結婚には政治的な背景があることを知らされ、手を引こうとも考える。
しかし、ブリーンは居留地が区画外だと知り、ヘイデンらがその土地を奪おうとしている企みを知る・・・。
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前年「赤い河」「アパッチ砦」「三人の名付け親」(1948)が公開され、直後には「黄色いリボン」(1949)が控えていたという、いよいよ大スターの道を歩み始めたジョン・ウェインが 自ら製作した野心作にして痛快娯楽作でもある。

ジョン・フォード作品や、今後もウェイン作品でもお馴染みになる、フォード一家の面々の出演が興味深く、ファンにはたまらなく嬉しい。

ジョージ・ワグナーが監督、原案、脚本を担当している。

既に40歳は過ぎていたものの、健康的で若々しいジョン・ウェインは、豪快な演技に加え、彼独特のナイーブな一面を見せくれる、ヴェラ・ラルストンとのロマンスも楽しい注目の一作。

チェコスロヴァキアの元フィギュアスケート選手で、オリンピック出場経験者でもあるヴェラ・ラルストンは、素人のような演技がまた新鮮でなかなかいい。

彼女は、1952年に本作の製作会社リパブリック・ピクチャーのオーナーでもある、ハーバート・J・イエーツと結婚している。

オリヴァー・ハーディの、丸々と太った愛嬌のある笑顔が非常に印象的で、60歳手前とはとても思えない、溌剌とした演技を見せてくれる。

思慮深い片腕の大佐フィリップ・ドーン、主人公を助けると見せかけて裏切る酒場の歌手役マリー・ウィンザー、主人公の恋敵であるが最後には勇敢に死んでいくジョン・ハワード、町を牛耳る悪党役のグラント・ウィザース、移住民全体の幸せのため力を尽くす将軍のヒューゴ・ハース、その妻オデット・ミルティル、この後、わずか数年で貫禄十分の名バイプレイヤーになるのが信じられない、小悪党の若造という感じの役柄のポール・フィックス、そして、いつもは、はにかみながら端役に徹するが、本作では、ケンタッキー連隊長役として、前半活躍するジャック・ペニックメエ・マーシュハンク・ウォーデンクリフ・ライオンズら、フォード一家の出演は嬉しいばかりだ。


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