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眠れる虎 The Sleeping Tiger (1954)

歪んだ更生実験が招く愛憎の暴走!
人間の内に潜む野獣を描く心理サスペンス!
監督ジョセフ・ロージー、主演ダーク・ボガードアレクシス・スミスアレクサンダー・ノックスヒュー・グリフィス他共演のサスペンス。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:ジョセフ・ロージー
製作:ヴィクター・ハンブリー
原作:モーリス・モイセイヴィッチ”The Sleeping Tiger”
脚本
ハロルド・バックマン
カール・フォアマン
撮影:ハリー・ワックスマン
編集:レジナルド・ミルズ
音楽:マルコム・アーノルド

出演
フランク・クレモンズ:ダーク・ボガード(精神科医エスモンドの実験台になる犯罪者)
グレンダ・エスモンド:アレクシス・スミス(フランクに惹かれるエスモンドの妻)
クライヴ・エスモンド博士:アレクサンダー・ノックス(フランクの更生を試みる精神科医)
警部:ヒュー・グリフィス(フランクを調査する警官)
サリー・フォスター:パトリシア・マッカーロン(エスモンド家の家政婦)
キャロル:マキシン・オードリー(エスモンドのアシスタント)
ベイリー:グリン・ヒューストン(サリーの婚約者)
ハリー:ハリー・トーブ(フランクの仲間である犯罪者/クレジットなし)
ピアース&マンのマネージャー:ラッセル・ウォーターズ(クレジットなし)
ピアース&マンの受付係:ビリー・ホワイトロー(クレジットなし)
タクシー運転手:フレッド・グリフィス(クレジットなし)
ピアース&マンの掃除人:エスマ・キャノン(クレジットなし)

イギリス/アメリカ 映画
配給 Anglo-Amalgamated
1954年製作 89分
公開
イギリス:1954年6月24日
北米:1954年10月8日
日本:未公開
製作費 $300,000


ストーリー
ロンドン
ある冬の夜、フランク・クレモンズ(ダーク・ボガード)とハリー(ハリー・トーブ)は、街を徘徊して犯罪を犯していた。
フランクは、、精神科医のクライヴ・エスモンド博士(アレクサンダー・ノックス)の屋敷の前で、彼に銃を向ける。
しかし、フランクはクレモンズに犯行を阻止される。
パリから戻ったエスモンドの妻グレンダ(アレクシス・スミス)は、見知らぬ青年フランクがいることに気づき、患者だと思う。
グレンダは、家政婦のサリー・フォスター(パトリシア・マッカーロン)にフランクのことを話し、犯罪者にも拘らず、夫が彼を客として家に招き、半年間セラピーを行うつもりだということを知る。
その件をグレンダから訊かれたエスモンドは、違った方法の精神分析で更生を試みるチャンスだと言って、アシスタントのキャロル(マキシン・オードリー)が調べた、犯罪者であるフランクの資料を見せる。
グレンダはそれに反対しなかったものの、フランクの犯罪歴などを知る。
グレンダと話したフランクは、自分は客ではなく、取引した囚人だと伝える。
警戒するグレンダは、冷たくよそよそしい態度でフランクに接する。
犯罪者を家に滞在させるエスモンドの考えに賛同できないサリーは、フランクを毛嫌いして、辞めることを考えるものの、自分の世話をさせると言う彼に脅される。
その後フランクは、グレンダと乗馬に出かけたりもしながら、エスモンドの定期的なセラピーを受ける。
最初はフランクを警戒し無関心だったグレンダは、しばらくすると、彼が気になる存在になる・・・。


解説 評価 感想
“A masterfully claustrophobic and psychologically tense 1954 British noir, where Joseph Losey, operating under a high-octane blacklist friction, sharpens a domestic crucible of desire and control, ignited by Dirk Bogarde’s raw, predatory charisma and Alexis Smith’s beautifully fracturing composure.”
(見事なまでに閉鎖的で、心理的緊張感に満ちた1954年の英国ノワール。赤狩り(ブラックリスト)の激しいフリクションの渦中で偽名を使ってステアリングを握ったジョセフ・ロージー監督は、ディルク・ボガードの剥き出しで捕食者のようなカリスマ性と、アレクシス・スミスの美しくも崩壊していく平穏を原動力に、家庭という密室に渦巻く欲望と支配の試練を鋭く研ぎ澄ましている。)

緑色の髪の少年」(1948)などのジョセフ・ロージーが監督し、主演はダーク・ボガードアレクシス・スミスアレクサンダー・ノックスヒュー・グリフィス他共演のサスペンス。

赤狩りのブラックリストに載せられていたジョセフ・ロージーにとっては、渡英後初の監督作品。

既にハリウッドで認められていたジョセフ・ロージーは、イギリスでの活動を始めて”腕試し”という雰囲気なのだが、モノクロの効果と暗闇を生かした映像、密室を映し出す構図(登場人物の同様、緊迫感を伝える天上斜め上からの撮影)、そして、犯罪よりも緊迫感のある愛憎劇など、ウォーミングアップ状態という声もあり、確かにそうだとしても、出演者の見事な演技を生かした演出は、一級の作品に仕上がっている。

襲った精神科医の実験台になりながら犯行を続ける犯罪者ダーク・ボガード、彼に惹かれてしまう精神科医の妻を、その魅力と鬼気迫る演技で好演するアレクシス・スミス、その夫である精神科医で、主人公を自宅に滞在させて更生を試みるアレクサンダー・ノックス、主人公の動向を探る警部ヒュー・グリフィスなどが共演している。


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