高慢と偏見とゾンビ Pride and Prejudice and Zombies (2016)

ネザーフィールド邸。
ベネット夫人は、妹のキャロライン（エマ・グリーンウェル）とルイーザと共に現れたビングリーが、父親から10万ポンド相続したことを知る。

それを上回る財産の持ち主ダーシーも女性たちの注目を集め、友人のビングリーは彼を歓迎する。

エリザベスはダーシーのことが気になり、ビングリーはジェーンの美しさに見とれてしまう。

ジェーンに声をかけたビングリーは、ベネット夫人から娘たちを紹介される。

友人ダーシーを紹介したビングリーは、ジェーンをダンスに誘う。

踊り終えたビングリーから、エリザベスを誘うようにと言われたダーシーは、それほど魅力も感じないし、誰も注目していないと伝える。

その話を聞いてしまったエリザベスは気分を害し、外に出て落ち着こうとする。

不躾で傲慢なダーシーを批判しながら、現れた女性の話に同意したエリザベスは、それがゾンビ化したフェザーストーン夫人だと気づく。

死んだはずのフェザーストーン夫人から話があると言われたエリザベスだったが、ダーシーが夫人を撃ち殺す。

皆が駆け付け、話があると言っていた夫人の言葉が気になるエリザベスは、自分を侮辱して笑うダーシーに、夫人は普通に見えたと伝える。

その場にゾンビが現れ、エリザベスら5姉妹は、剣を手にしてゾンビを退治する。

その姿を見たダーシーは、エリザベスに魅力を感じる。

その後、ジェーンと武術のトレーニングをしながらダーシーの傲慢な態度などについて語ったエリザベスは、彼女がビングリーの招待を受けたことを知る。

数日後、母や妹たちに見送られたジェーンは、雨が降るのを心配をしながら、馬でネザーフィールド邸に向かう。

途中でゾンビが現れ落馬したジェーンは、拳銃が暴発したために剣でゾンビを倒す。

雨が降り始め、子供を抱くゾンビがジェーンに近づく。

数日後、エリザベスは、雨に濡れて病気になり屋敷に滞在するジェーンの様子を見に行く。

エリザベスは高熱で苦しむジェーンのことを心配するが、ゾンビ感染を疑うダーシーは、ハエを放ちそれを確かめる。

そのハエを手で掴みながら、エリザベスは、ジェーンの手の傷を診る医師に銃の暴発だと伝える。

エリザベスは、ハエを握りつぶしてダーシーに返す。

カードを楽しむビングリーに誘われたエリザベスは、読書の方が好みだと伝える。

優秀な者が学ぶ国、日本のことわざを話すキャロラインから、中国で修業したのかと訊かれたエリザベスは、河南省の少林寺で辛い日々に耐えたと答える。

修行の内容を訊かれたエリザベスは、実演したいと言ってダーシーを牽制し、書棚の”孫子”を手にしてジェーンの元に向かう。

その後エリザベスは、庭で剣術の腕を磨くダーシーの姿を見つめる。

翌朝、母と妹たちが訪ねて来たことに気づいたエリザベスは、ジェーンを連れて屋敷を離れようとする。

完治していないと言って引き留めようとするビングリーを制止してダーシーは、感染に油断は禁物だと伝える。

エリザベスから傲慢も死を招くと言われたダーシーは、立ち聞きと人を悪く見るのが君の欠点だと伝える。

あなたの欠点は偏見だと言い返したエリザベは、母に呼ばれて馬車に乗る。

ベネット夫人はビングリーに舞踏会を開くことを提案するものの、ダーシーはそれに反対する。

ジェーンが回復したら開催することを夫人に約束したビングリーは、彼女らを見送る。

その後ジェーンは回復し、ベネットは相続人の甥コリンズ牧師（マット・スミス）を家に招待する。

家族と共に食事をしたコリンズは、国一の武術家でゾンビ退治に貢献している後見人レディ・キャサリン・ド・バーグ（レナ・ヘディ）の話をする。

夫とは死別したレディ・キャサリンは、病弱の娘アンと暮らしていると話すコリンズは、独身かと訊かれ、この部屋に妻にしたい女性がいることを皆に伝える。

それがジェーンだと知ったベネット夫人は、既に相手がいて求婚間近だとコリンズに伝えて、エリザベスを勧める。

その後、キティとリディアがメリトンに行きたいと言いだし、ジェーンとエリザベス、そしてコリンズも同行することになる。

コリンズと共に歩いて出かけた姉妹は、途中で転倒している荷馬車に気づき、中から出てきたゾンビを殺す。

5人はメリトンに着き、兵士に夢中のキティとリディアは、デニー中尉（トム・ローカン）から、ゾンビ退治のため転任してきたジョージ・ウィカム中尉（ジャック・ヒューストン）を紹介される。

お茶に招かれているコリンズは急ぎ、ウィカムと話したエリザベスは、ビングリーと現れたダーシーが気になる。

ジェーンの回復を喜ぶビングリーは舞踏会を開くことを約束し、ウィカムも招待するか訊かれ、戸惑いながら全員の士官を招くと答える。

ウィカムがダーシーを見つめる表情が気になったエリザベスは、父が彼の父親の使用人で一緒に育ったものの、父親の死後、ダーシーから酷い仕打ちを受けたことを知る。

ウィカムを気の毒に思うエリザベスは、舞踏会で会うことを約束する。

舞踏会の夜。
コリンズと踊っていたエリザベスは、現れたダーシーに彼を紹介する。

コリンズは、レディ・キャサリンの甥であるダーシーと話し、エリザベスはその場を去る。

その後ダーシーは、酔ったベネット夫人が、金目当てで娘を金持ちと結婚させようとしている話を聞いてしまう。

それに気づいたエリザベスは焦る。

屋敷内にゾンビがいることを知ったエリザベスは、ビングリーと共にその場に向かう。

ビングリーは転んで気を失い、現れたダーシーがゾンビを倒す。

エリザベスは、意識が戻らないビングリーを担いで運ぶダーシーに、勇敢な戦士だが情けがないと伝える。

その後、キャロラインからの手紙がジェーンに届き、ビングリーは屋敷を閉めてロンドンに向かうということだった。

ビングリーはダーシーの妹に心を寄せているので、親密になるだろうとも書かれていたが、エリザベスは、ジェーンのために彼は戻ると信じていた。

その後、コリンズから求婚されたエリザベスは、それを断る。

納得できない母から非難されたエリザベスは、父が味方してくれたために感謝し、愛のない結婚を断じて拒む。

森に向かったエリザベスは、その場にいた四騎士が気になる。

ウィカムに出くわしたエリザベスは、彼に誘われてインビトウィンに向かい、聖ラザロ教会に着く。

その場に集う人々が、ゾンビ化しないように豚の脳を食べている感染者だと知ったエリザベスは、ウィカムから、ゾンビとの戦いを終わらせるために、リーダーと交渉する考えを聞く。

ウィカムは、国家が手を打つと考えるエリザベスに無理だと伝える。

その後、友人のシャーロット・ルーカス（エイズリング・ロフタス）がコリンズとの結婚を決めたことを知ったエリザベスは、彼女を祝福する。

レディ・キャサリンに挨拶しに行くシャーロットは、エリザベスに付き添いを頼む。

コリンズとシャーロットと共にロージングス邸に向かったエリザベスは、レディ・キャサリンに謁見し、その場にダーシーがいたために驚く。

そこにウィカムも現れ、ゾンビ対策の件をレディ・キャサリンに話そうとする。

エリザベスと共に聖ラザロ教会で見たことを話したウィカムは、レディ・キャサリンに資金援助を求める。

ゾンビと協定を結び共存する考えのウィカムは、自分を可愛がってくれた先代がいてくれたらとダーシーに伝える。

苛立つダーシーはウィカムを追い払い、エリザベスから、ゾンビのように情けがないと言われて席を外す。

その夜、コリンズの家に泊まるエリザベスは、眠らないために庭に出る。

エリザベスは、そこに現れたウィカムから、ジェーンから離れるようにと、ダーシーがビングリーに言ったことを知らされる。

家柄も相応しくなく、金目当てだとダーシーが話すのを聞いたと言うウィカムは、エリザベスに気持ちを伝えて駆け落ちを提案するものの、断られる。

翌日エリザベスは、改まったダーシーから敬愛していると言われ、求婚される。

それを断ったエリザベスは、ジェーンの幸せを奪ったことが理由だと言って、それをダーシーが認めたために彼を蹴り倒す。

財産目当てだと言ったのではなく、舞踏会でベネット夫人が話したのを聞いただけだと伝えたダーシーは、襲い掛かるエリザベスと格闘になる。

ウィカムの財産を奪ったことも批判されたダーシーは、どんな申し入れも受け入れないと言うエリザベスを見限り立ち去る。

その後ダーシーは、これまでの経緯を説明を記した手紙をエリザベスに送る。

”ジェーンのことは、財産目当ての母親の話を聞き結婚に反対して親友を守ろうとしたからで、彼女を傷つける気はなかった。
父が遺言でウィカムに財産を残すと言った直後に感染し、苦しまないようにするのは息子の役目だった。
ウィカムには遺産を与えたものの、それを使い果たした彼は、その後もたびたび金を要求し、それを断ったために縁を切った。
自分の15歳の妹を駆け落ちに誘ったウィカムは、彼女の遺産3万ポンドが狙いだった。
ウィカムの正体を妹に伝えて、それを阻止した。
あなたに心を奪われたのがいつかは分からないが、傲慢で愚かな自分は愛を諦め、今は大壁にいます。
ゾンビを封じ込めるために戦うものの、橋を突破されたらロンドンは終わりなので覚悟してほしい。”

翌日、ウィカムがリディアと駆け落ちしたことを知ったエリザベスは、手紙の送り先から、彼が聖ラザロにいることに気づく。

訪ねて来たレディ・キャサリンから、ダーシーとの婚約を訊かれたエリザベスは、娘と甥を結婚させると言う彼女に、それを否定する。

ダーシーとは結婚しないと誓うことを拒んだエリザベスは、納得しないレディ・キャサリンの使用人と決闘することになり、相手を倒す。

エリザベスを戦士と認めたレディ・キャサリンは、リディアを連れ戻しに行く彼女に、家族は屋敷で守ることを約束する。

ジェーンと共に橋を渡ろうとしたエリザベスは、その場に爆薬が仕掛けられていることを兵士から知らされる。

警告を無視してエリザベスと共にインビトウィンに着いたジェーンは、その場で戦うビングリーに再会する。

ダーシーに加勢したエリザベスは、ウィカムがリディアを連れ去り、聖ラザロにいることを伝える。

その場は5日前に倒壊し、リディは助からないと言うダーシーは、エリザベスを気遣いながら橋に向かおうとする。

ビングリーにその場を任せたダーシーは、聖ラザロに向かう。

それに気づいたエリザベスは、ダーシーを追う。

監禁されているリディアを救おうとしたダーシーは、ゾンビ軍を組織したウィカムが、国の支配を考えていることに気づく。

そこに現れたウィカムは、ダーシーから国を去れと言われるものの、それを断る。

そこに凶暴化したゾンビが現れて襲い掛かり、リディアを連れて逃げるダーシーは、人間の脳を食わせたことをウィカムに伝える。

リディアを馬に乗せて橋に向かわせたダーシーは、ウィカムと剣を交える。

聖ラザロに近づくエリザベスは、リディアが橋に向かうことを確認する。

ジェーンと共に橋に着き橋を爆破しようとするビングリーは、現れたリディアに気づく。

ダーシーに傷つけられたウィカムは、憎しみから自らゾンビに感染したことを伝えて、彼を殺そうとする。

そこに現れたエリザベスは、ダーシーを助ける。

ゾンビが迫り、ビングリーは橋の爆破を命ずる。

橋すべてが爆破される寸前に、エリザベスとダーシーが戻る。

爆破の衝撃で気を失ったダーシーに寄り添うエリザベスは、初めて会った時から惹かれていたと言ってキスする。

ロージングス邸。
ビングリーは、レディ・キャサリンの前でジェーンと話をする許可を得る。

回復したダーシーはエリザベスと話し、橋の上の言葉を聞いていたことを伝える。

愛を伝えたダーシーは求婚し、エリザベスはそれを受け入れる。

その後、コリンズにより、エリザベスとダーシー、ジェーンとビングリーの結婚式が行われる。

皆に祝福されるエリザベスらは、ゾンビの”黙示録の四騎士”と大軍を引き連れたウィカムが、襲い掛かってくることに気づく。