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同志X Comrade X (1940)

共産国家ソ連で密かに特派員として活動する記者の活躍を描く、製作、監督キング・ヴィダー、主演クラーク・ゲーブルヘディ・ラマーオスカー・ホモルカフェリックス・ブレサートイヴ・アーデン他共演のスパイ・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


コメディ

クラーク・ゲーブル / Clark Gable / Pinterest
ヘディ・ラマー / Hedy Lamarr / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:キング・ヴィダー
製作
ゴットフリード・ラインハルト
キング・ヴィダー
原案:ウォルター・ライシュ
脚本
ベン・ヘクト
チャールズ・レデラー
ハーマン・J・マンキーウィッツ
ゴットフリード・ラインハルト
撮影:ジョセフ・ルッテンバーグ
編集:ハロルド・F・クレス
音楽:ブロニスラウ・ケイパー

出演
マッキンリー・B”マック”トンプソン:クラーク・ゲーブル
ゴルブカ/セオドア・ヤフピッツ/リズヴァネチカ”リジー”:ヘディ・ラマー
ヴァシリエフ長官:オスカー・ホモルカ
イーゴリ・ヤフピッツ/ヴァーニャ:フェリックス・ブレサート
ジェーン・ウィルソン:イヴ・アーデン
エミール・フォン・ホーファー:シグ・ルーマン
オルガ・ミラナヴァ:ナターシャ・ライテス
ミハエル・バスタコフ:ウラディミール・ソコロフ
ルービック:エドガー・バリアー
ラズロ:ジョージ・レナヴェント
ロシア人将校:ミハイル・ラズムニー

アメリカ 映画
配給 MGM
1940年製作 90分
公開
北米:1940年12月13日
日本:未公開
製作費 $920,000


アカデミー賞
第13回アカデミー賞
・ノミネート
原案賞


ストーリー
ロシア
新任の秘密警察長官ヴァシリエフ(オスカー・ホモルカ)は、各国の記者を前に、報道機関の検閲を行うことを伝える。
外国人記者”同志X”が、検閲をすり抜けてソ連を批判する記事を発信していたのが理由だった。
アメリカ人記者のジェーン・ウィルソン(イヴ・アーデン)は、前任のモルコフ長官が、同志Xを捕らえ自白させ殺したと指摘するが、ヴァリシエフはそれを否定し、同志Xは報道を続けていると述べる。
記者たちは、交通事故で亡くなったモルコフが粛清されたことを知る。
ヴァリシエフは、アメリカ人記者のマッキンリー・B”マック”トンプソン(クラーク・ゲーブル)が欠席していることに気づき、ジェーンから、彼が酔って出席していないことを知らされる。
二日酔いで会見を欠席した、実は同志Xだったマックはホテルに戻り、自分の部屋がドイツ人記者エミール・フォン・ホーファー(シグ・ルーマン)のものになったことを知る。

マックは、部屋の修理費や部屋代を前払いしていたために、それを無視して部屋に向かう。
相部屋で使うことをファン・ホーファーに強要したマックスは、その場に居たオルガ・ミラナヴァ(ナターシャ・ライテス)を助手にする。
納得できないファン・ホーファーは支配人の元に向かい、現れたジェーンは、モルコフが殺されヴァリシエフが後任になり、午後に葬儀が行われることをマックに伝える。
ファン・ホーファーは支配人と共に戻るが、マックは、かかってきた電話の会話で、ドイツロシアに侵攻したことを偽る。
それをファン・ホーファーが知っていたと判断した支配人は、彼をスパイ呼ばわりして追い出す。
葬儀でヴァリシエフが弔辞を述べることも知ったマックは、その場に向かい情報を手に入れようとする。
マックはその場で、運ばれる棺から何者か(ウラディミール・ソコロフ)がヴァリシエフを銃撃する様子を撮影する。
ホテルに戻ったマックは、客室係のヴァーニャ(フェリックス・ブレサート)から、共産主義者となった娘のゴルブカ(ヘディ・ラマー)を国外へ連れ出すための協力を求められる。
それを断ったマックは、自分の正体に気づいていヴァーニャにゴルブカの件を強要され、仕方なく、路面電車の運転手をしている彼女の元に向かうのだが・・・。


解説 評価 感想
麦秋」(1934)、「ステラ・ダラス」(1937)などのキング・ヴィダーが製作を兼ねて監督し、主演はクラーク・ゲーブルヘディ・ラマーオスカー・ホモルカフェリックス・ブレサートイヴ・アーデンシグ・ルーマン他共演のスパイ・コメディ。

共産国家ソ連で密かに特派員として活動する記者の活躍を描くスパイ・コメディ。

序盤で、ドイツ記者を部屋から追い出そうとする主人公が、ドイツロシア侵攻が始まり、ウクライナに戦車が進撃していることを偽るが、実際に、本作の公開から半年後の1941年6月に、ナチス・ドイツによるソ連への侵攻”バルバロッサ作戦”が開始された。

第13回アカデミー賞では原案賞にノミネートされた。

密かに特派員として活躍する記者を熱演しているクラーク・ゲーブルの軽妙な演技に加え、美しく魅力的ではあるが、共産主義に傾倒する女性を演ずるヘディ・ラマーの、じゃじゃ馬娘的な演技も注目だ。

ソ連の秘密警察長官オスカー・ホモルカ、ヒロインの父親で主人公のホテルの客室係を愉快に演ずるフェリックス・ブレサート、主人公の友人であるアメリカ人記者イヴ・アーデン、主人公と揉めるドイツ人記者のシグ・ルーマン、主人公のアシスタントになるソ連のスパイ、ナターシャ・ライテス、ヒロインが崇拝する共産主義者の指導者ウラディミール・ソコロフ、人民委員補佐官のエドガー・バリアー、世界報道関係者のジョージ・レナヴェント、ロシア人将校のミハイル・ラズムニーなどが共演している。


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