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少年を装い旅する女性! 詐欺師と行動を共にすることになった女性と父親が巻き起こす騒動を描く、監督ジョージ・キューカー、主演キャサリン・ヘプバーン、ケーリー・グラント、ブライアン・エイハーン、エドマンド・グウェン他共演のロマンチック・コメディ。 |
・ケイリー・グラント / Cary Grant / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジョージ・キューカー
製作:パンドロ・S・バーマン
原作:コンプトン・マッケンジー”The Early Life and Adventures of Sylvia Scarlett”
脚本
グラディス・アンガー
ジョン・コリアー
モーティマー・オフナー
撮影:ジョセフ・オーガスト
編集:ジェーン・ローリング
音楽:ロイ・ウェッブ
出演
シルヴィア・スカーレット/シルヴェスター:キャサリン・ヘプバーン(逃亡するために男装する女性)
ジミー・モンクリー:ケーリー・グラント(シルヴィアらと行動を共にする詐欺師)
マイケル・フェイン:ブライアン・エイハーン(シルヴィアが惹かれる画家)
ヘンリー・スカーレット:エドマンド・グウェン(シルヴィアの父親)
モーディ:デニー・ムーア(ジミーの友人で行動を共にする豪邸の使用人/クレジットなし)
リリー:ナタリー・パレ(マイケルの恋人/クレジットなし)
酔っ払い:レノックス・ポール(クレジットなし)
アメリカ 映画
配給 RKO
1935年製作 90分
公開
北米:1935年12月25日
日本:1936年9月
製作費 $641,000
■ ストーリー ■
マルセイユ。
シルヴィア・スカーレット(キャサリン・ヘプバーン)と父親のヘンリー(エドマンド・グウェン)は、ドレス店を営んでいた母そして妻を亡くして悲しむ日々を過ごしていた。
ヘンリーはギャンブルの借金があり、20年間簿記係を務めていたレース工場の金を使い込んでいた。
それを知ったシルヴィアは、イングランドに逃亡することを提案し、母親が遺してくれた結婚費用をヘンリーに渡す。
現金をレースに隠して税関を通ろうと考えたヘンリーは、シルヴィアが同行しようとしたために、若い娘と一緒だと直ぐに見つかってしまうと考える。
ヘンリーと別れたくないシルヴィアは、男装してシルヴェスターと名乗り、父と共に船に乗船する。
ヘンリーは、輸入関税を逃れるために27ヤードものレースを密輸し、闇市場で売る計画を立てていた。
ロンドン行きの船で、ヘンリーとシルヴィアは、怪しげな男ジミー・モンクリー(ケーリー・グラント)を警戒する。
ジミーとバーで意気投合したヘンリーは、酔ってしまい、体に巻き付けて隠し持っているレースの密輸計画を話してしまう。
船は到着し、ジミーは税関職員にそれを密告し、ヘンリーは連行されてしまい、レースは没収され罰金も課せられる。
ヘンリーとシルヴィアは、ジミーと出会ったことを悔やみ、悲しむ間もなく急いで列車に駆け込む。
ヘンリーとシルヴィアは、車両内にジミーがいたために驚く。
憤慨する2人をなだめたジミーは、ヘンリーに、レースの代金と罰金分を現金で渡す。
ジミーは、自分が調べられるのを避けるためにヘンリーを利用したことを話し、密輸した宝石を彼とシルヴィアに見せる。
それを知ったシルヴィアは感心し、ジミーは、この世界で生きていく方法を話し、彼女とヘンリーに組むことを提案するのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
“A daringly ahead-of-its-time, melancholically whimsical 1935 road movie, where George Cukor steers a complex narrative of identity and transformation, fueled by Katharine Hepburn’s bold, gender-bending screen presence and Cary Grant’s nascent, high-octane charm as the roguish engine of the ensemble.”
(時代を大胆に先取りした、メランコリックで風変わりな1935年のロードムービー。ジョージ・キューカー監督は、アイデンティティと変容という複雑な物語をステアリングし、キャサリン・ヘプバーンの大胆でジェンダーを越境するスクリーン・プレゼンスと、アンサンブルの狡猾なエンジンとしてケーリー・グラントが放つ初期の、高オクターブな魅力を原動力にしている。)
1918年に発表された、コンプトン・マッケンジーの小説”The Early Life and Adventures of Sylvia Scarlett”を基に製作された作品。
「君とひととき」(1932)、「若草物語」(1933)、「孤児ダビド物語」(1935)などのジョージ・キューカーが監督し、主演はキャサリン・ヘプバーン、ケーリー・グラント、ブライアン・エイハーン、エドマンド・グウェン他共演のロマンチック・コメディ。
本作は、キャサリン・ヘプバーンとケーリー・グラントの初共演作であり、「赤ちゃん教育」(1938)、「素晴らしき休日」(1938)、「フィラデルフィア物語」(1940)でも共演し、後者2作もジョージ・キューカー監督作品。
キャサリン・ヘプバーンが男装し、ケーリー・グラントが詐欺師を軽妙に演ずるという内容の注目作だったが、試写会の時点で失敗することが予想され、結果的に興行的にも損失を出した作品。
上記の通り、奇抜なアイデアが売り物の作品ではあるが、キャサリン・ヘプバーンの男装に何となく違和感を感じる(奇妙で少年?にも見えない)のは、普段からボーイッシュな雰囲気を感じさせる彼女のキャラクターを、意外にも生かし切れなかったようにも思える。
誰もが考えるキャサリン・ヘプバーンとケーリー・グラントの恋は成立せず、突然、現れた画家(ブライアン・エイハーン)にヒロインが惹かれてしまう内容も拍子抜けで、ケーリー・グラントと画家の恋人がカップルになるという結末に何の意味があるのか理解できない。
ヒロインの父親エドマンド・グウェン、彼が惹かれる豪邸の使用人デニー・ムーア、画家に惹かれる女性ナタリー・パレなどが共演している。











