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悪の力 Force of Evil (1948)

街の賭博を牛耳ろうとするギャングと手を組む弁護士が胴元である兄を守ろうとする姿を描く、監督、脚本エイブラハム・ポロンスキー、主演ジョン・ガーフィールドベアトリス・ピアソントーマス・ゴメスマリー・ウィンザー他共演のフィルム・ノワール

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:エイブラハム・ポロンスキー
製作:ボブ・ロバーツ
原作:アイラ・ウルファート”Tucker’s People”
脚本
エイブラハム・ポロンスキー
アイラ・ヴォルフェルト
撮影:ジョージ・バーンズ
編集:アート・セイド
音楽:デヴィッド・ラクシン

出演
ジョー・モース:ジョン・ガーフィールド
ドリス・ローリー:ベアトリス・ピアソン
リオ・モース:トーマス・ゴメス
エドナ・タッカー:マリー・ウィンザー
フレデリック”フレディ”バウアー:ハウランド・チェンバレン
ベン・タッカー:ロイ・ロバーツ
ビル・フィッコ:ポール・フィックス
ウォーリー:スタンリー・プラガー
イーガン刑事:バリー・ケリー

アメリカ 映画
配給 MGM
1948年製作 76分
公開
北米:1948年12月25日
日本:未公開
製作費 $1,150,000
北米興行収入 $948,000
世界 $1,165,000


ストーリー
ニューヨーク
弁護士のジョー・モース(ジョン・ガーフィールド)は、ナンバーズ・ゲーム(数当て賭博)を牛耳ろうとするギャングのベン・タッカー(ロイ・ロバーツ)と手を組んでいた。
タッカーは、多くの胴元を統合して、弱小者は切り捨てることを考える。
ジョーは、心臓に持病を抱える弱小胴元の兄リオ(トーマス・ゴメス)を守ろうと考え、数年ぶりに彼に会うため貧民街に向かう。
リオと話をしたジョーは、弱小胴元が排除させることを伝えて、タッカーの連合に入ることを勧める。
タッカーの直接傘下となり、利益も3分の2取られることを知ったリオは、悪党と組むことを嫌い、それを拒みジョー追い払おうとする。
リオは、その場に居た秘書ドリス・ローリー(ベアトリス・ピアソン)の前で声を荒げ、ジョーの提案を断固として断る。
仕方なくジョーは、他のやり方でリオを救う方法を考え、各方面に働きかけるのだが・・・。


解説 評価 感想
1943年に発表された、アイラ・ウルファートの小説”Tucker’s People”を基に製作された作品。

脚本家として活躍していたエイブラハム・ポロンスキーの初監督作品で、主演はジョン・ガーフィールドベアトリス・ピアソントーマス・ゴメスマリー・ウィンザーなどが共演した作品。

エイブラハム・ポロンスキーは、脚本を担当した前年公開の「ボディ・アンド・ソウル」(1947)でジョン・ガーフィールドと組んでいる。
また、ロバート・アルドリッチが助監督としてクレジットされている。

街の賭博を牛耳ろうとするギャングと手を組む弁護士が、胴元である兄を守ろうとする姿を描くフィルム・ノワール

1994年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。

闇賭博の世界で悪と手を組む弁護士の物語ということで、全体的に不快感が漂う中、エイブラハム・ポロンスキーの大胆でシャープな演出が光る力作であり、ニューヨークロケも注目だ。

主演のジョン・ガーフィールドは、賭博を牛耳ろうとするギャングと手を組む弁護士であり、弱小胴元の兄(トーマス・ゴメス)を守るために奔走する男を好演している。

リオ(トーマス・ゴメス)の秘書で、主人公と惹かれ合うようになるベアトリス・ピアソン、主人公と手を組むギャングのロイ・ロバーツ、その妻で、主人公に迫るマリー・ウィンザー、ギャングに利用されるリオの帳簿係ハウランド・チェンバレン、タッカー(ロイ・ロバーツ)と敵対するギャングのポール・フィックス、その手下スタンリー・プラガー、刑事のバリー・ケリーなどが共演している。


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