4人は家に戻り、2年前に娘が失踪したピートとシャロンを気遣うミアだったが、どこかでヒッピーにでもなっていると考えるジョンは気にしなかった。
子供部屋など出産の準備をするジョンとミアは、期待に胸膨らませる。
出産まで待とうと思ったジョンだったが、ミアが欲しがっていたビンテージの人形をプレゼントする。
その夜、ヒギンズ家に何者かが侵入し、夫妻に襲い掛かる。
叫び声で目覚めたミアはジョンを起こし、彼が様子を見に行く。
血だらけでヒギンズ家から出て来たジョンは、救急車を呼ぶようミアに指示する。
家に戻り電話で救急車を呼んだミアは、部屋の中を誰かが歩いていることに気づかない。
ヒギンズ夫妻を襲った女(ツリー・オトゥール)が人形を抱いて現れ、ミアは男に腹部を刺される。
戻って来たジョンが男と格闘になり、逃げるようにとミアに指示する。
ナイフを拾った女に襲い掛かったジョンは、男に足を痛めつけられる。
女は子供部屋に入りドアを閉めて、ミアに迫る男は駆け付けた警官に射殺される。
救急隊が到着し、病院に運ばれるミアは、女が人形を抱いてのどを切り自殺したことを知る。
女から流れ出た血は、人形の目に垂れる。
その後、事件は多発しているカルト信者の犯行と分かり、犯人は家出したヒギンズ家の娘アナベルと恋人であることが判明する。
治療を受けたミアと子供は無事だったが、彼女は精神的に大きなショックを受ける。
退院したミアは、ジョンがすべて元通りにしてくれた家に戻り、出産の際にもしものことがあった場合は、子供を救ってほしいとジョンに伝える。
その夜、物音で目覚めたジョンは、バットを持って様子を見に行き、ミシンが動いていたためにコンセントを抜いて止める。
子供部屋のドアを閉めようとしたジョンは、人形が挟まっていることに気づき、それを揺り椅子に置きベッドに戻る。
翌日、テレビが故障してしまい、子供部屋の揺り椅子が動き始め、その音に気づいたミアは様子を見に行き、開いていたドアを閉める。
帰宅したジョンは、研修医になるための関係会議がサクラメントであることをミアに伝え、2日留守にすることになる。
ジョンから、クラーキン刑事(エリック・ラディン)が来ることを知らされたミアは、アナベルが抱いて死んだ人形を捨ててほしいと伝える。
ジョンは、人形をごみ箱に捨てる。
クラーキンと話したジョンとミアは、犯人がカルトに傾倒していたようであり、悪魔への忠誠の証明のために殺人を犯したのだろうと言われる。
今後も調査して情報提供を約束するクラーキンだったが、これ以上、事件のことは考えたくないミアは、その必要がないことを伝える。
その夜ポップコーンを作ろうとしたジョンだったが、ガスレンジが点火しなかった。
翌日、ジョンが出かけた後でテレビを見ながら裁縫をしていたミアは、ガスレンジが勝手に作動したことに気づかない。
ミシンの針で指をさしてしまったミアは、ポップコーンが破裂して出火したことに気づき、慌てて倒れてしまう。
カーペットごとキッチンに引きずり込まれそうになったミアは、家事に気づいた隣人に助けられる。
病院に駆けつけたジョンは、娘が生まれたことを知り感激し、リアと名付けた彼女を抱きながらミアに寄り添う。
火事の原因が分からないミアは、あの家は呪われていると言って、リアを連れて戻るのは嫌だとジョンに伝える。
パサデナ。
引っ越して落ち着いたジョンとミアは、リアを連れて教会に向かう。
ペレス神父(トニー・アメンドーラ)から、”新会員”であるリアの写真を撮りたいと言われたミアはそれに応ずる。
ヒギンズ夫妻のことに触れたペレスの話を聞きたくないミアは、ジョンの元に向かう。
帰宅して引っ越しの片づけをしたミアは、ジョンが捨てたはずの人形に気づく。
驚いたジョンは人形を捨てようとするが、ミアは、ジョンからの贈り物であり、神父の言うように恐怖に勝たないといけないと考えて、手元に置くことにする。
翌日、ソファで眠ってしまったミアは、リアに近づくアナベルに気づかない。
リアの鳴き声で目覚めたミアは、娘を連れて出かける。
階段にいた幼い兄妹ロバート(ガブリエル・ベイトマン)とナンシー(シャイロ・ネルソン)に話しかけたミアだったが、ロバートから知らない人とは話さないと言われる。
いつかはお友達になりたいと二人に伝えてあアパートを出たミアは、古書店の前で”悪魔の誘い”という本が目に付く。
店から出て来たオーナーで、同じアパートの住人エヴリン(アルフレ・ウッダード)から声をかけられたミアは挨拶する。
娘が好きだった本をミアに渡したエヴリンは、いつでも立ち寄ってほしいと伝える。
アパートに戻ったミアは、ロバートとナンシーが描いてくれた、自分とリアの絵が階段に置いてあることに気づき嬉しく思う。
しかし、絵を何枚も見つけたミアは、それがトラックに轢かれるリアの絵に変わっていくために驚く。
それをジョンに見せたミアは、部屋を見つけて親に挨拶して話すと言う彼に、不安を訴える。
仕事重視で帰りが遅いジョンは、家にいるだけのミアの気持ちを察して、翌日は早く帰ることを約束する。
翌日の夜、食事を用意してジョンを待つミアは、彼が帰らないために、かけていたレコードを止める。
レコードがかかったために不思議に思ったミアは、窓のカーテンの裏に何かの気配を感じる。
その場から誰かが飛び出したために驚いたミアは倒れてしまい、走り去った者に声をかける。
動いているミシンを止めて、子供部屋に少女(ケイラ・ダニエルズ)がいることに気づいたミアは、誰なのか確かめようとする。
走り寄る少女は、成人のアナベルに姿を変えてミアに襲い掛かるものの消え去る。
帰宅したジョンにそのことを話したミアは、不安による幻覚かもしれないと言われ、ペレス神父に相談することにする。
この数か月で様々なことを体験したが乗り越え、事件のおかげで夫婦の絆が強まったと考えればいいと話すペレスは、不安に思ってばかりいてはいけないとジョンとミアに伝える。
翌日、出かけるジョンをリアと共に見送るミアは、戻って来たエヴリンと出くわして挨拶する。
その夜、地下の物置に向かったミアは、子供の鳴き声がするベビーカーが現れたためにそれに近づき、血痕のついた布しかないことを確認するものの、腕をつかまれる。
驚いたミアはその場から走り去り、悪魔のような者が彼女を見つめる。
エレベーターに乗り上の階に向かおうとするミアだったが移動できず、その場から出て階段を上る。
恐ろしい姿の者に追われたミアは、怯えながら何とか部屋に戻る。
翌日、腕の傷が消えていることに気づいたミアは、クラーキンを呼んで話をする。
以前は知りたくないと言った、事件に関する情報の提供を求めたミアは、資料を見せてもらう。
ヒギンズ家の娘アナベルの少女時代とカルトに関わる前の写真などを見せられたミアは、彼女が教団に入った動機を考える。
クラーキンは、それは”信仰の証”ではなく、何かを呼び出すための”まじない”であり、悪魔か魔物だろうとミアに伝える。
馬鹿げた妄想なので何であろうが問題ではないと言うクラーキンは、事件の写真に興味を持つミアを制止しようとする。
写真を見たミアは、自殺したアナベルの遺体が座り込む部屋の壁に、昨夜、つかまれた腕の傷と同じ模様が血で描かれていることに気づく。
文字に意味はないと言うクラーキンに、それならば写真をもらってもいいかと尋ねたミアは、”羊の使徒たち”というアナベルらのカルト教団の名前を確認する。
エヴリンの店に向かったミアは、話しかけてきた彼女に悩みを見抜かれ、家が女の幽霊にとり憑かれていると言われる。
何冊かの本を参考にしたエヴリンは、今回のことは女の霊ではなく、事件現場にとり憑いたものだと言って、ミアから前の家の話を聞く。
引っ越しても変わらないために霊ではなく、カルトが問題だと言うエヴリンは、その信者が呼び出すのは人間ではなく、肉体がない邪悪の者だとミアに伝える。
ミアはそれが悪魔だと考え、目的は人間の魂であり、手に入れるまで攻撃してくると言うエヴリンは、用意した本に答えがあると話しながら手首の傷を隠す。
ロケットに入れてある、ミアと同じくらいの年で亡くなった娘ルビーの写真を見せたエヴリンは、生きる気力を失ったものの、”まだ死ぬ時ではない”という娘の声を聞いたことを話す。
エヴリンから、家族を守ることが務めだと言われたミアは、自分を信じるようにと言われて励まされる。
アパートの前で鍵を落としたミアは、ベビーカーが道路に向かって動きだしたことに気づく。
ベビーカーはトラックと衝突するが、ミアはリアを抱きかかえていた。
例の模様などが掲載されている本を読みながら、対抗する方法を考えるミアは、子供部屋の物音に気づく。
その場に向かい閉じ込められたミアは、リアが座っている場所の棚から本が落ちることをドアの隙間から確認し、人形の姿を見る。
椅子でドアのノブを壊して出たミアはリアを抱きかかえるが、立ち上がった人形が空中に浮かんだために叫び声をあげる。
そこに戻ったジョンに、ミアは助けを求める。
呼び寄せたペレス神父に人形を見せたミアとジョンは、捨てたはずなのに箱の底にあったことを伝える。
ペレスから、悪魔は物を媒体にして目的を果たす場合があり、それは魂を奪うことだと言われたミアは、リアが狙われていると考える。
人間の承諾がないと魂は奪えなために、そう簡単にはいかないと言うペレスは、悪魔は人間に罠をかけると伝える。
ミアから追い払う方法を訊かれたペレスは、ヴァチカンが認めた夫婦がいるので連絡してみると伝えて、人形を預かる。
聖なる教会なら悪魔の力は弱まり戻れないかもしれないとミアとジョンに伝えたペレスは、人形を持って車に向かい、それを後部席に置く。
休むためにリアをジョンに任せたミアは、自分の話を信じてくれた彼に感謝する。
教会に戻ったペレスはアナベルの霊に気づき、ドアを開けて入るものの、外に放り出される。
アナベルは、人形を持って立ち去る。
ジョンは、ペレスが重傷を負って病院に運ばれたことを知る。
ミアは、エヴリンが来てくれたために心強く思う。
娘ルビーの死因を訊かれたエヴリンは、帰郷した帰り道で事故を起こし、自分は3週間後に意識が戻るものの、娘は亡くなったことをミアに話す。
自分が犯した過ちで娘が犠牲を払ったと話すエヴリンの気持ちを察したミアは、彼女の手を握る。
ペレスに付き添っていたジョンは、意識が回復した彼から人形の場所を訊かれ、悪魔が現れたと言われる。
リアの魂を奪うつもりだと言われたジョンは、本人の承諾がなければ奪えないはずだとペレスに伝える。
赤ん坊は承諾できないと言われたジョンは、ミアが狙われていることに気づき電話をする。
ミアに電話をしたジョンは、それに出た彼女に自分の声が聞こえていないことに気づかないまま、ペレスが怪我をしたことを伝えて、直ぐにアパートを出るようにと指示する。
現れたペレスに声をかけたミアは、彼が”神は汝を許したもう”と叫び始めたために驚く。
ドアは閉まり物が倒れレコードがかかり、リアの鳴き声に気づいたミアは子供部屋に向かう。
リアの姿は見えず、その場が荒らされていることに気づいたリアは動揺する。
電話が通じないエヴリンは、自分の部屋の電話で教会に助けを求めようとして、リアは連れ戻せるとミアに伝える。
部屋全体がきしみ始め、現れた悪魔に襲われたエヴリンが部屋の外に吹き飛ばされ、ドアの鍵が閉まってしまう。
子供部屋に向かったミアは、部屋中に書かれた”彼女の魂”という文字を確認する。
ベッドに横たわっていた人形を手にして叩き壊そうとしたミアは、奥の部屋のドア近くに倒れているリアを抱きしめる。
それが別の人形だと気づいたミアは、窓に書かれた”お前の魂”という文字と鳴き声に誘われて、その場に近づく。
無事だったエヴリンは、ドアを開けられないためにミアを呼ぶ。
戻ったジョンは部屋に向かい、エヴリンと共に中に入る。
人形を抱き窓に立っていたミアに気づいたジョンは、リアの代わりに自分の魂をあげると言う彼女を説得する。
ジョンから、リアを育てるために自分が必要だと言われたミアだったが、リアのことを彼に任せて飛び降りようとする。
飛び降りる寸前でミアを救ったジョンが正しいと言うエヴリンは、娘には母親が必要だと伝える。
納得いかないミアを説得すジョンは、他に方法があると言って彼女を落ち着かせようとする。
方法はあると言うエヴリンは、自分が止めるとジョンとミアに伝えて人形を抱いて窓の立つ。
娘ロビーの写真が入ったロケットを手にするエヴリンは、これが私の務めだと二人に伝えて飛び降りる。
リアが戻ったことを知ったジョンとミアは喜び、娘を抱きしめる。
エヴリンと共に地上に落下した人形は姿を消す。
半年後。
教会でペレス神父と話したジョンとミアは、あの日から見ていない人形は、警察には回収されていないことを知る。
悪魔は活動を続け、実体がないので滅ぼせないと言うペレスは、人形が現れた場所で対処できることを願う。
ペレスが撮ったリアとの写真を渡されたミアは、神がすべてを捧げた傑作は母親だと言われ、彼に感謝してその場を去る。
看護師の娘の誕生日のために、骨董店に人形を買いに来た母親は、理想的な人形を見つけ他と言ってそれを購入する。
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”アナベル”(人形)は超常現象研究家のエド・ウォーレンとロレイン夫妻が保管し、神父が月2回、清めている。
”悪魔の攻撃は続く。
封印することはできても、決して滅ぼせない。” ロレイン・ウォーレン