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裸のジャングル The Naked Prey (1966)

捕らえられ原野に放たれた白人のハンターの逃亡を描く、製作、監督、主演を兼ねたコーネル・ワイルドの意欲作であるアドベンチャー・アクションの佳作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー


スタッフ キャスト ■
監督:コーネル・ワイルド
製作:コーネル・ワイルド
脚本
クリント・ジョンストン
ドン・ピータース
撮影:H・A・R・トムソン
編集:ロジャー・チェリル
音楽:アンドリュー・トレイシー

出演
男:コーネル・ワイルド
白人の男:ゲルト・ヴァン・デン・ベルク
部族戦士のリーダー:ケン・ガンプ
サファリのオブザーバー:パトリック・マウンハルト

アメリカ/南アフリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1966年製作 95分
公開
北米:1966年6月14日
日本:1966年12月3日
製作費 $900,000


アカデミー賞 ■
第39回アカデミー賞

・ノミネート
脚本賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
100年前のアフリカ
白人のハンター/男(コーネル・ワイルド)は、隊長として一団を率い、象牙商人の白人(ゲルト・ヴァン・デン・ベルク)らと共に奥地に向かう。

欲深い白人は、友好的部族への貢物を拒み、男の説得も聞かずに、部族戦士のリーダー(ケン・ガンプ)を侮辱してその場を去り、象狩りを始める。

象牙の収穫に気分をよくする白人だったが、一行は部族の襲撃を受ける。

一行は捕らえられて次々と処刑され、リーダーの口添えで男は生かされるものの、ライオンの餌食として原野に放たれることになる。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
象狩りの一行に加わっていた白人のハンター/男は、象牙商人が部族に貢物を渡さず侮辱したことで警戒する。
予想通り、一行は部族に襲われ、捕らえられた彼らは次々と処刑されてしまう。
男は生かされるものの原野に放たれ、それを戦士達が追うという罰を受ける。
そして、男は裸で走り去るよう命ぜられ、間隔を空けて戦士達が彼を追う。
戦士らを迎え撃つ男は敵を倒し、灼熱の大地を走り続ける。
手ごわい男に、さすがの戦死達も焦りを見せながら追跡を続ける。
考えられる限りの知恵を絞り、戦士達を撃退しようとする男だったが、疲労と空腹の極に達してしまう。
それでも、捕まえた蛇を生のままで食べて飢えを凌ぎ、男は、ようやく辿り着いた水場近くである村落を見つける。
様子を窺っていた男は、夜を待ち村に侵入して食料を奪うのだが、翌日、村は他の部族の襲撃に遭ってしまう・・・。
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肉体派のコーネル・ワイルドが、製作を兼ねて監督した意欲作であり、人間の逞しさや勇気、そして生き物の生命力をリアルに描写した異色作。

間違いなく仕留められると思いながら、獲物を追う現地人戦士の追跡をかわし、圧倒的に不利な立場にも拘らず、全てを出し切ろうとする主人公の行動を通し、限界を超えた力を発揮する、人間の力強さが見事に伝わってくる作品。

主人公の戦いの合間に、弱肉強食の野生動物の生態系なども生々しく描かれている。

第39回アカデミー賞では、ほとんどセリフもない作品ではあるが、脚本賞にノミネートされた。

シルヴェスター・スタローンの「ランボー」(1982)とメル・ギブソンの「アポカリプト」(2006)を合わせたような作品で、既に50歳を過ぎていたコーネル・ワイルドの野性味溢れる熱演は光る。

単なる狩の獲物だった主人公の執念に、部族戦士らしく敬意を払うケン・ガンプ、象牙商人ゲルト・ヴァン・デン・ベルクなどが共演している。


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