2003年に発表された、ローレン・ワイズバーガーの同名ベストセラー小説を基に製作された作品。 ジャーナリスト志願の女性の一流ファッション誌での奮闘を描く、主演メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、スタンリー・トゥッチ、エミリー・ブラント他共演、監督デビッド・フランケルによるコメディ・ドラマ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:デビッド・フランケル
製作:ウェンディ・フェネルマン
製作総指揮
カレン・ローゼンフェルト
ジョー・カラッシオロ・ジュニア
原作:ローレン・ワインバーガー
脚本:アライン・ブロッシュ・マッケンナ
撮影:フロリアン・バルハウス
編集:マーク・リヴォルシー
衣装デザイン:パトリシア・フィールド
音楽:セオドラ・シャピロ
出演
ミランダ・プリーストリー:メリル・ストリープ
アンドレア・サックス:アン・ハサウェイ
ナイジェル:スタンリー・トゥッチ
エミリー・チャールトン:エミリー・ブラント
クリスチャン・トンプソン:サイモン・ベイカー
ネイト・クーパー:エイドリアン・グレニアー
アーヴ・ラヴィッツ:タイバー・フェルドマン
ダグ:リッチ・ソマー
リリー:トレイシー・トーマス
ジェームズ・ホルト:ダニエル・サンジャタ
ジャクリーヌ・フォレ:ステファニー・ショスタク
リチャード・サックス:デヴィッド・マーシャル・グラント
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
2006年製作 110分
公開
北米: 2006年6月30日
日本: 2006年11月18日
製作費 $35,000,000
北米興行収入 $124,740,500
世界 $326,315,340
■ アカデミー賞 ■
第79回アカデミー賞
ノミネート
主演女優(メリル・ストリープ)
衣装デザイン賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
スタンフォード大の法科大学院を断り、ジャーナリストを目指すアンドレア・サックス(アン・ ハサウェイ)は、出版社”イライアス=クラーク”発行の超一流ファッション誌“RUNWAY”の就職面談を受ける。
そこは、ファッション界をリードする編集長”女帝”ミランダ・プリーストリー(メリル・ストリープ)が支配する過激な職場だった。
そんなこととは知らず、アンドレアはミランダのアシスタント、エミリー・チャールトン(エミリー・ブラント)や側近ナイジェル(スタンリー・ トゥッチ)に服装や態度をバカにされてしまう。
出社したミランダは、面接はしたもののアンドレアにまともな対応もしなかった。
自分は優秀だと思っていたアンドレアは愕然とするが、なぜか採用が決まってしまう。
アンドレアは、何とかアシスタントをこなすものの、容赦ない言葉がミランダから浴びせられ、同棲している恋人のネイト・クーパー(エイドリアン・グレニアー)に愚痴ばかりこぼしてしまう。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
ニューヨーク。
ジャーナリストを目指すアンドレア・サックスはスタンフォード大の法科大学院を断り、超一流ファッション誌“RUNWAY”の就職面談を受ける。
ファッション界をリードする編集長の、”女帝”と言われるミランダ・プリーストリーの存在を知らないアンドレアは、アシスタント、エミリーや側近ナイジェルに、服装や態度をバカにされてしまう。
結局アンドレアは、ミランダとのまともな面談も受けられなかったが、なぜか彼女は採用される。
その後、昼夜を問わないミランダの命令や、あまりの仕打ちに、アンドレアの私生活は狂い始め、彼女はナイジェルに泣きつくものの、彼は努力不足を指摘し辞職を勧める。
それに奮起したアンドレアは、ナイジェルの助けを借りて外見から変身し、ミランダの命令の先をいく努力をする。
会社では、徐々にその存在感をアピールできるようになったアンドレアだったが、それと同時に、同棲中の恋人ネイトや友人達の心が、彼女から離れていく・・・。
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著者ワインバーガーは、”ヴォーグ”の編集長アシスタントをしていた実体験を基にして、同誌の編集長アナ・ウインターをモデルにしたと言われている。
ミランダの猛烈な仕事ぶりと、日本では想像がつかない、一流誌の編集長の待遇や生活にも驚く。
実際にアナ・ウインターの年収は200万ドルを超えている。
(それほど多い金額にも思えないが・・・)
ファッション業界を描いた作品だけあって、洋服だけでなく、セットの備品など、とにかくセンスがいい。
パソコンも、このような作品には、やはりMacが似合う。
北米興行収入は約1億2500万ドル、全世界では約3億2600万ドルのヒットとなった。
第79回アカデミー賞では、主演女優(メリル・ストリープ)、衣装デザイン賞にノミネートされた。
ミランダを演じたメリル・ストリープは、役に入れ込み過ぎて、やや大袈裟に感じるところもあるが、その辺りは貫禄といったところだろうか。
終始、自分のスタイルを貫き通す、誰をも寄せ付けない、カリスマ編集長役の熱演は圧巻だ。
愛嬌はあるものの、”ダサイ”役を演じたアン・ハサウェイが、健気に奮闘する様子が興味深く描かれ、本作がヒットした要因でもある。
最初は憎らしい主人公のアシスタント役として登場するエミリー・ブラントが、クライマックスで見せる、アンドレア(A・ハサウェイ)への友情を示す笑顔がなかなかいい。
また、本作の魅力の一つ、人間味溢れる役には打って付けの、スタンリー・トゥッチの存在と好演は見逃せない。
キザなエッセイスト、サイモン・ベイカー 、地道に働く、アンドレア(A・ハサウェイ)の恋人エイドリアン・グレニアー、出版社会長タイバー・フェルドマン、アンドレアの友人リッチ・ソマーとトレイシー・トーマス、デザイナーのダニエル・サンジャタ、主人公のライバル、ステファニー・ショスタク、アンドレアの父デヴィッド・マーシャル・グラントなどが共演している。
もちろん、カメオ出演で大物がずらりと顔を揃えているのも見所で、原作者のローレン・ワイズバーガーは、ミランダの双子の娘の乳母役で出演。
ファッション・デサイナー、ヴァレンティノ・ガルヴァーニ、スーパーモデルのハイジ・クラムやブリジット・ホールらが、さり気なく出演しているところも注目だ。