「ロッキー」シリーズの第4作。 盟友アポロの命を奪ったソ連のアマチュア・ヂャンピオン、ドラゴの挑戦を受けロシアに向かったロッキーの戦いを描く監督、脚本、主演シルヴェスター・スタローン、タリア・シャイア、バート・ヤング、ドルフ・ラングレン、ブリジット・ニールセン、カール・ウェザース共演のドラマ。 |
・シルヴェスター・スタローン / Sylvester Stallone 作品一覧
■ スタッフ キャスト ■
監督:シルヴェスター・スタローン
製作
アーウィン・ウィンクラー
ロバート・チャートフ
脚本:シルヴェスター・スタローン
撮影:ビル・バトラー
編集
ドン・ジンマーマン
ジョン・W・ウィーラー
音楽:ヴィンス・ディコーラ
主題曲:サヴァイヴァー
“Eye of the Tiger”
”Burning Heart”
出演
ロッキー・バルボア:シルヴェスター・スタローン
エイドリアン・バルボア:タリア・シャイア
アポロ・クリード:カール・ウェザース
ポーリー・ペニノ:バート・ヤング
イヴァン・ドラゴ:ドルフ・ラングレン
ルュドミラ・ドラゴ:ブリジット・ニールセン
トニー”デューク”エヴァース:トニー・バートン
ロッキーJr.:ロッキー・クラコフ
本人:ジェームス・ブラウン
リング・アナウンサー:リロイ・ニーマン
アメリカ 映画
配給 MGM /ユナイテッド・アーティスツ
1985年製作 91分
公開
北米:1985年11月27日
日本:1986年6月21日
製作費 $31,000,000
北米興行収入 $127,873,720
世界 $300,400,000
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
死闘の末、クラバー・ラングに勝利したロッキー・バルボア(シルヴェスター・スタローン)とアポロ・クリード(カール・ウェザース)は、今では固い友情で結ばれていた。
ロッキーは、妻エイドリアン(タリア・シャイア)とロッキーJr.(ロッキー・クラコフ)、そして義兄ポーリー・ペニノ(バート・ヤング)と共に、何不自由ない幸せな生活を送っていた。
ポーリーの誕生日に、ロッキーは、彼の世話をするロボットを贈る。
その頃、ソ連のアマチュア・ヘビー級ヂャンピオン、イヴァン・ドラゴ(ドルフ・ラングレン)が、妻ルュドミラ(ブリジット・ニールセン)やコーチらと共にアメリカ入りする。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「ロッキー」(1976)
・「ロッキー2」(1979)
・「ロッキー3」(1982)
・「ロッキー4」(1985)
・「ロッキー5」(1990)
・「ロッキー6」(2006)
・「クリード」(2015)
・「クリード 炎の宿敵」(2018)
・「クリード 過去の逆襲」(2023)
*(簡略ストー リー)
ロッキー・バルボアとアポロは、固い絆で結ばれていたのだが、ソ連の最強チャンピオンのドラゴがアメリカに上陸する。
既に引退していたアポロは、自分のボクサーとしての価値を証明するために、ロッキーの協力を得て、ドラゴと対戦する。
しかし、アポロは、人間サイボーグのドラゴの敵ではなく、叩きのめされてリング上で絶命する。
親友アポロの死に、打ちひしがれたロッキーは、ドラゴへの復讐を誓う。
妻エイドリアンから、ドラゴとの試合への理解を得られないまま、ロッキーは、覚悟を決めて激寒のロシアへと向かう・・・。
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シリーズ中で、最大のヒットを記録することになる作品。
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制作費 $31,000,000
北米興行収入 $127,873,720
世界 $300,400,000
シリーズ3作目となる、スタローン監督、脚本、主演作品で、冷戦下の米ソの関係まで盛り込んだ内容は、今見ると滑稽にさえ見えてしまう。
既に、かつての、素朴なロッキーの面影もなく、ハイテク・サイボーグ人間や、意味不明ロボットの登場など、興行的な成功とは対照的に、批評家などからは、シリーズ最悪の評価を受けた作品でもある。
音楽担当が、ビル・コンティからヴィンス・ディコーラに変わってしまい、作品の雰囲気に違和感さえ感じる。
結局、その後3作はビル・コンティに戻ることになるが、やはりこのシリーズは、彼の音楽を必要としているということだろう。
主演のシルヴェスター・スタローンは、育ちのいい優等生のようなキャラクターになってしまったが、ロシアでの古風なトレーニングで、やや救われたという感じがする。
同年に「ランボー2」(1985)が公開ということもあり、本作での鍛え上げられたバランスの良い筋肉美は見事だ。
残念ながら、親友アポロのカール・ウェザースは本作でシリーズを去り、タリア・シャイアは、なくてはならない役を、無難にこなしている感じだ。
前作は影が薄かったバート・ヤングが、ドラゴとの試合を前に、「生まれ変わったら、お前のようになりたい」と、ロッキーに語りかける場面は、ホロリさせてくれる。
ジェームス・ブラウンが、ラスベガスで熱唱する場面が、個人的には最も盛り上がったという印象だ。
ソ連のサイボーグ、ドルフ・ラングレンは、アポロのセリフにもあるように、正に”デクノボウ”という感じで、妻役のブリジット・ニールセンと共に完全にミスキャストだ。
お馴染み全作登場のトニー・バートン、そして、前作と次回作にも出演する芸術家リロイ・ニーマンが、リング・アナウンサーで登場する。