バリ島珍道中 Road to Bali (1952)

帯を使うマジックでララと楽しんだジョージとハロルドは、コブラ使いではない”美女使い”を見せられて驚く。

カゴと笛を受け取ったハロルドは、美女を独占するためにその場を去り、ジョージはララと散歩をして話をする。

ハロルドとは付き合わないほうがいいと言うジョージに、島から逃げるように警告したララは、ケン・アロックは人殺しだと伝える。

ケン・アロックは、野心のためなら何でもする男だと言うララは、数年前に宝の箱を積んで出航したスコットランド人の父の船が、バリ島に行く途中で難破したことをジョージに話す。

その宝を探すために潜水夫として雇われたことを知ったジョージは、逃げるようにと言われるものの、怖くはないとララに伝える。

巨大イカのボガテンの餌食になると言われても気にしないジョージは、潜水夫は皆その犠牲になっていることを知る。

無鉄砲なハロルドが承知しないとララに伝えたジョージは、説得してほしいと言われる。

その後、部屋にいたジョージは、美女使いを楽しんで戻ってきたハロルドを説得して島から出ようとする。

ジョージから、ララが自分に気があることを知らされたハロルドはその気になり、彼女のために海に潜るようにと言われる。

それを拒んだハロルドは、ジョージから、自分が潜ればララは自分になびくと言われたために考えを変える。

ハロルドが眠った後で、美女使いを試したジョージは、太った醜い女性が現れたために驚く。

焦るジョージは、ハロルドを起こして女性を消してもらい、現れたケン・アロックから時間だと言われて船に向かう。

潜水服を着せられたハロルドは、ララに心配されながら海に潜る。

宝の箱を見つけたハロルドは、それを引き上げさせるが、ボガテンに襲われる。

叫び声が聞こえたためにハロルドを引き上げようとして空気を送ったジョージは、水面に浮き上がった彼を助ける。

ケン・アロックが空気が充満する潜水服を銃撃し、ジョージは、その中にハロルドがいないことに気づく。

宝を手に入れたケン・アロックは、ララをサメのエサにすると言いながら、島も自分のものだと彼女に伝える。

しかし、ケン・アロックはボガテンに海に引き込まれ、無事だったハロルドは船に戻る。

ボガテンから逃れたケン・アロックが島に向かうことに気づいたララは、彼が自分たちを殺す気だとジョージとハロルドに伝える。

バリ島で宝石を売るつもりのララは、ジョージとハロルドと共に出発する。

ハロルドに潜水服を脱いだ方法を聞いたジョージは、話を聞いても理解できなかった。

船内でハロルドと共に宝を確認したジョージは、デッキの上でララのために歌い、愛を語り一緒にアメリカに行くことを提案する。

自分を養子にして養ってやればいいというジョージの話を聞いてしまったハロルドは憤慨する。

言い争いになったジョージとハロルドの間に入り戸惑うララは、二人とも愛していると言いながら様子がおかしくなる。

幼児期のことを話し始めたララは、サンディというハロルドに似たサルが友達だったと二人に伝える。

ジョージがその場を離れたためにララにキスしたハロルドは、彼女の指示に従わずに舵を取らなかったために船が座礁してしまう。

三人はある島にたどり着き、村を探して船を買うことをジョージとハロルドに提案したララは奥地に向かう。

先頭を行くハロルドは、罠にかかり逆さ吊りになってしまう。

物音がしたジョージは、狩りをしていた弟のボブ・クロスビーに出くわし、ララには”カメオ出演”だと伝える。

ハロルドを地面に下ろしたジョージだったが、反動で飛び去り沼地に落下する。

ワニに襲われそうになったハロルドは、何とか水から上がる。

そこに”アフリカの女王”のチャールズ”チャーリー”オルナットの役柄で、ハンフリー・ボガートが物資輸送船を引いて登場する。

ハンフリー・ボガートのオスカー像を見つけたジョージからそれを奪ったハロルドは、受賞スピーチをしてみる。

そこにヒョウが現れたために、三人はその場から逃げる。

村に着いた三人は誰もいないことを確認し、ハロルドが銃を見つける。

夜になり、ララがいないことに気づいたハロルドは、ジョージが眠いっていることを確認して、外にいた彼女と話す。

ハロルドに迫られたララは、どちらを愛すればいいか分からないと言って迷いつつ、起きて来たジョージも加わり、三人で楽しい時を過ごす。

その後、奇妙な男女（ディーン・マーティン/ジェリー・ルイス）などの夢を見ていたララは目覚め、ゴリラとトラが戦っていることに気づきジョージとハロルドを起こす。

オスゴリラが殺されたためにメスゴリラが現れ、騒ぎが収まったために三人は眠る。

翌朝、ジョージとハロルドは、ララが水浴びをしていることに気づく。

現れたメスゴリラに好かれてしまったハロルドとジョージは、村人が来ると言って戻ってきたララと共に逃げようとする。

ジョージとハロルドは体を麻痺させる矢を受けてしまい、三人は村人に捕らえられる。

王の側近ボマ・ダ（ラルフ・ムーディ）の元に連れて行かれたララは、彼が身につけていたタータンに気づき、父から譲られたことを知る。

父が友人だったことをララに伝えたボマ・ダは、ジョージとハロルドを愛していることで彼女が悩んでいることを知る。

ボマ・ダから、この島では複数の夫を持つことが許されていると言われたララは、結婚式の準備を始めることになり、ラーマーヤナ王（レオン・アスキン）の元に案内される。

ジョージと別々に解放されたハロルドは、ララと結婚することを知らされて喜び、入浴して式の準備をする。

別の場所に連れて行かれたジョージも、結婚式のために入浴する。

ラーマーヤナ王と話していたララは、現れたケン・アロックに宝の箱を奪われる。

ケン・アロックから、王が自分との結婚を望んでいると言われたララはそれを拒み、ボマ・ダに口添えしてもらうものの聞き入れてもらえなかった。

ケン・アロックから、ジョージとハロルドのことを知らされた王は、彼らの首を刎ねミイラにしてララに与えることを考える。

式の準備は整っているので、中止すれば神々が怒ると話すボマ・ダだったが、ケン・アロックは、花嫁なしで式を行えばいいと王に伝える。

火山神の怒りに触れると話しても聞き入れられないボマ・ダは、王から花嫁なしの結婚式を行うよう指示される。

ボマ・ダは結婚の儀式を始め、着飾ったジョージとハロルドが現れる。

王が薬を混ぜた飲み物を与えられたジョージとハロルドは、失神して連れて行かれる。

ベッドで目覚めたジョージとハロルドは、現れたケン・アロックから、ララは王と結婚すると言われ、自分たちが処刑されることを知る。

友情を確かめ合い覚悟を決めたジョージとハロルドは、火山の噴火で村中が混乱する中、ララを救い出し、宝箱を持って海に向かう。

船を見つけた三人は海岸に着き、ララと結婚することでジョージとハロルドは争いを始める。

ララがジョージを選んだためにショックを受けるハロルドは、美女使いのカゴを見つけて笛を吹く。

すると、カゴの中からジェーン・ラッセルが現れ、ハロルドは喜ぶ。

しかし、ジョージにキスしたジェーン・ラッセルは、彼とララと共に船に向かう。

観客に話しかけるハロルドは、映画は終わっていないので、次に何が起きるか楽しみにしてほしいと伝える。

焦るハロルドは監督や脚本家に不満を訴え、本当に終わりだと観客に伝える。