ANNIE/アニー Annie (2014)

アシスタントのグレース・ファレル（ローズ・バーン）と選挙アドバイザーのガイ・ダンリリー（ボビー・カナヴェイル）と共にイベントを終えたスタックスは、その場を去る。

閉店時間となり家に帰るアニーは、近所の雑貨店の店主ルー（デイヴィッド・ザヤス）に花をもらい、彼から”レディ”に渡してほしいと言われる。

窓から部屋に入ったアニーは、里親のコリーン・ハニガン（キャメロン・ディアス）に見つかってしまう。

アル中のコリーンは、ルーからだと言われて花を受け取るものの、1990年代に人気歌手だった頃の話をしながらアニーに愚痴をこぼす。

逃げるようにして部屋に向かったアニーは、一緒に暮らすテシー・ダッチェス（ゾーイ・マーガレット・コレッティ）、ミア・パトナム（ニコレット・ピエリーニ）、イザベラ・サリヴァン（エデン・ダンカン＝スミス）、ペッパー（アマンダ・トロヤ）に、両親が置いていった手紙を読んで聞かせる。

いつも首にかけているハート型のロケットが目印であり、アニーは両親が迎えに来ることを信じ待ち続けているのだった。

翌朝、コリーンに起こされたアニーらは、検査官が来ることを知らされて、掃除をするよう指示される。

その後、現れた検査官（マイク・バービグリア）が落した資料を見たアニーは、それに自分の社会保障番号が書かれていることを知り、両親を捜せるかのかもしれないと考える。

検査官を誘惑しようとするコリーンから外出する許可を得たアニーは、ルーの店に向かい、調査の手数料のために手伝いをする。

ケーブルテレビ”NY1”のレポーター（パット・キアーナン）から、選挙戦で支持率ダウンの件についた質問されたスタックスは、資産があり事業も順調であるために問題ないことを伝える。

スタックスは傲慢で利己主義だったため、イメージアップを狙うガイとグレースの戦略通りにはことが運ばなかった。

グレースから、選挙を諦めることを考えるべきかもしれないと言われたスタックスだったが、会社や街にとってプラスになるためにしていることだと伝える。

その後、移動するスタックスの車が故障してしまい、運転手のナッシュ（アドウェール・アキノエ＝アグバエ）が対処する。

州庁舎に向かったアニーは、窓口の係員コヴァチェヴィク（ステファニー・カーツバ）に資料と手数料を渡す。

置き去りにされた状況などしかわからなかったアニーは、資料を受け取りその場を去る。

最新のエコカーではあったが動かないために、スタックスは歩いて本社に向かう。

少年達と逃げている柴犬を追っていたアニーは道路に飛び出してしまい、通りががったスタックスが轢かれそうになった彼女を助ける。

帰宅したアニーは、里親をやめる考えのコリーンからグループ・ホームに入れると言われる。

グレースと新機種の話をしていたスタックスは、ガイからの連絡で、少女を助けた動画が誰かにアップされたために、支持率が上昇したことを知らされる。

それを選挙に利用し、少女をランチに招待して更に好感度を上げようとするガイの考えに従い、スタックスはグレースをコリーンの元に向かわせる。

コリーンに会ったグレースは、アニーが事故に遭いそうになったことと、彼女を助けたスタックスとのランチの件を話す。

グレースと共に出かけたアニーを見送ったコリーンは、アニーが新聞記事になっていることをルーから知らされる。

警戒するアニーはスタックスに迎えられてレストランのテーブルに着き、記者達に写真を撮られる。

アニーに本音を話したスタックスは、こんなことで市長に当選できるのなら、同居すれば大統領になれると言われて驚く。

ガイから、その話を実現させるべきだと言われたスタックスはそれを拒むものの、仕方なくアニーと同居することになる。

州庁舎に向かったアニーは、同行したスタックスを臨時後見人とする許可をコヴァチェヴィクに求める。

通常の場合は手間取る手続きだったが、有名人のスタックスに気づいたコヴァチェヴィクは、即刻、調査を始めるためにペントハウスに向かう。

スタックスは仕事に戻り、コヴァチェヴィクはチェックを始めて、アニーはすべてがコンピューターで制御されたその場が気にいる。

家に戻り、部屋の様子などを皆に話したアニーは、プレゼントされた携帯電話を渡す。

今回の件で恩恵を受けようとするコリーンは、スタックスの車に近づくものの、彼に娼婦と間違えられる。

コリーンや皆に別れを告げたアニーは、スタックスと共に支持率アップのための写真撮影を始める。

その後、ガイの思惑通りスタックスの支持率は上昇し、追いかけていた柴犬を見つけたアニーは、それを飼うことになり”サンディ”と名前を付ける。

何不自由ない生活に満足しても両親のことは諦めないアニーは、ナッシュに協力してもらい、会社の情報収集能力を利用して捜してもらう。

パッシーらを誘いスタックスと映画の試写会とパーティーを楽しんだアニーは、グレースとドマーニに向かい両親の話をする。

部屋で騒いでいる子供達が、スタックスと映画やパーティーを楽しんだことを知った酔ったコリーンは、彼女らに八つ当たりする。

通りに現れたルーからアニーのTシャツを渡されたコリーンは、それを投げ返してしまう。

現職市長ハロルド・グレイ（ピーター・ヴァン・ワグナー）が、マイケル・J・フォックスの指示を得たことを知ったスタックスは焦るが、ガイは自分が何とかすることを約束する。

翌日、ヘリコプターで基地局のチェックに向かうスタックスに同行したアニーは、自社の携帯がどこでもつながるのは、他社よりも5倍の基地局があるからだと知らされる。

夢は必ず叶うと話すスタックスは、アニーが暮らしていたアッパー・マンハッタンに向かい、自社が力を入れていなかったことを知り、社に戻り、グレースとその件を確認する。

パーティーの準備をするスタックスは、カツラを外しているところをアニーに見られてしまい戸惑う。

アニーにドレスを着せたグレースはスタックスとの関係を訊かれて、魅力的ではあるが恋心はないと答える。

グッゲンハイム美術館。
直に美術館のオーナーになるスタックスが到着し、ナッシュに両親の件を尋ねたアニーは、まだ手掛りはつかめないと言われる。

スピーチをしたスタックスはアニーを紹介し、感謝の気持ちを歌で伝える彼女は出席者を驚かされる。

プロンプターの原稿を読むようガイに指示されたアニーは戸惑い、その場から走り去ってしまう。

アニーを追ったスタックスとグレースは、彼女が字が読めないことを知る。

ナッシュがアニーの両親捜しを手伝っていたことを知ったガイは、ある考えが閃く。

コリーンに会ったガイは、スタックスを当選させれば大金が手に入るため、アニーと両親を再会させる演出の協力を求める。

適当なカップルを探して両親にすればいいと言われたコリーンは、大金に目がくらみガイの話に乗る。

帰宅したスタックスは、グレースと共にベッドのアニーの寝顔を見ながら、厳しい社会の現実を知り何とかしてあげようと考える。

翌日、その場を去ろうとするアニーを引き留めて、字が読めないためにことを恥じて隠したかったと言う彼女を連れて、生まれ育ったクイーンズに向かう。

働き詰めで亡くなった父親のことはほとんど覚えていないと言うスタックスは、自分も苦労したとアニーに伝える。

コリーンが派手にオーディションをしていることを知ったガイは驚き、自分で探すことにする。

アニーと楽しく過ごしたスタックスは彼女が愛おしくなり、正式に養女にすることも考えて、グレースに相談する。

翌日、ガイからアニーの両親が名乗り出たことを知らされたスタックスとグレースは、DNA鑑定も一致したと言われて驚く。

この件は秘密にして、まず自分が両親に会おうとしたスタックスだったが、ガイが口を滑らせてしまい、アニーがそのことを知ってしまう。

ドマーニで両親（ドリアン・ミシック/トレイシー・トムズ）と再会したアニーはロケットを確認して喜び、二人から謝罪される。

両親からブラジルに行くと言われたアニーは、手続きのために来ていたコヴァチェヴィクが用意した書類にサインすれば、親子として認められることを知る。

スタックスから、自分の歌が日々の励みになったとアニーが話していたと言われたコリーンは、彼女を騙そうとしたことを後悔する。

里親、そして後見人であるコリーンとスタックスのサインをもらったコヴァチェヴィクは、アニーと両親が復縁したことを認める。

ガイがDNA鑑定を金で操作したことを知ったコリーンは、用が済めばアニーが再び里親の元に引き取られることを知り、通報してもいいと彼に伝える。

痛い目に遭わされると言われガイに脅されたコリーンは、引き下がるしかなかった。

ルーの店に向かったコリーンは、力になると言う彼に、自分に優しくする理由を尋ねる。

ガイから、ひねくれ者ではあるが心優しい女だと言われたコリーンは、考えを巡らせる。

アニーが去るために寂しい思いのスタックスは、自分を見つめ直そうとする。

両親が見つかり嬉しいはずのアニーもなぜか心が沈み、本当の望みが何なのかを考える。

家に戻ったコリーンは、子供達に協力を求める。

迎えに来た両親と共に去るアニーに別れを告げたスタックスは、気持ちを仕事のことに切り替える。

サンディと共に両親の車に乗ったアニーは、ナッシュとも言葉を交わす。

その後、子供達とルーと共にスタックスの元に現れたコリーンは、両親は偽者で、ガイが仕組んだことを彼に話す。

ガイを問い詰めるスタックスは、アニーの居場所を訊きだそうとする。

両親の様子がおかしいために偽者だと気づいたアニーは、もう用なしになったと言われ、スタックスの指示だと思いショックを受ける。

全力でアニーを捜し出そうとするスタックスだったが、正当な方法で両親を選ばなかったことをガイから知らされる。

車から降りることができないアニーは、信号待ちしている間に、横に止まった子供達に助けを求める。

制御センターで情報収集をしようとしたスタックスは、アニーの写真が”Twitter”にツイートされたことを子供達から知らされる。

場所を確認してその場に向かおうとしたスタックスは、引き止めるガイからすべてがダメになると言われるものの、それを無視する。

グレースにスタックスの説得を頼んだガイだったが、彼女に殴られてしまう。

ヘリで飛び立ったスタックスは、ネット上に次々と投稿される情報を基にしてアニーを捜す。

車が”リバティ・ステート・パーク”に向かったことを知ったスタックスは、それを追う。

パトカーとスタックスのヘリに追跡された両親は焦り、車を止めて逃げようとするものの、ナッシュらに捕らえれれる。

着陸したスタックスは、選挙に利用されたと言うアニーから非難され、それを否定するものの信じてもらえない。

まず謝罪したスタックスは、疑ったものの偽の両親とは知らなかったと言って、それが真実だとアニーに伝える。

選挙戦から撤退して今は最も重要なことに集中したいと、駆け付けた記者達に話したスタックスは、それはアニーであり家族だからだと涙しながら伝える。

抱きしめたアニーから、もう一つ頼みごとがあると言われたスタックスは、グレースに愛を告白させる。

余計なことを話すスタックスを黙らせたグレースは、彼にキスして抱きしめる。

その後スタックスは、アニーとグレースの協力を得て”スタックス識字センター”を開設する。