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社長の死により後継者の座を巡る副社長たちの思惑を描く、製作ジョン・ハウスマン、監督ロバート・ワイズ、主演ウィリアム・ホールデン、ジューン・アリソン、バーバラ・スタンウィック、フレドリック・マーチ、ウォルター・ピジョン、シェリー・ウィンタース、ポール・ダグラス、ルイス・カルハーン、ディーン・ジャガー、ニナ・フォック他共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:ロバート・ワイズ
製作:ジョン・ハウスマン
原作:キャメロン・ホーリイ”Executive Suite”
脚本:アーネスト・レーマン
撮影:ジョージ・フォルシー
編集:ラルフ・E・ウィンタース
出演
マクドナルド”ドン”ウォーリング:ウィリアム・ホールデン(デザイン開発担当副社長)
メアリー・ブレモンド・ウォーリング:ジューン・アリソン(ドンの妻)
ジュリア・O・トレッドウェイ:バーバラ・スタンウィック(トレッドウェイ社の創業者の娘であるブラードの元愛人)
ローレン・フィニアス・ショー:フレドリック・マーチ(経理担当副社長)
フレデリック・Y・オルダーソン:ウォルター・ピジョン(財務担当副社長)
エヴァ・バーデマン:シェリー・ウィンタース(ウォルター・ダドリーの秘書兼愛人)
ジョサイア・ウォルター・ダドリー:ポール・ダグラス(営業担当副社長)
ジョージ・ナイル・キャズウェル:ルイス・カルハーン(社外取締役である投資銀行家)
ジェシー・Q・グリム:ディーン・ジャガー(製造担当副社長)
エリカ・マーティン:ニナ・フォック(ブラードの秘書)
マイク・ウォーリング:ティム・コンシディン(ドンの息子)
ビル・ランディーン:ウィリアム・ピップス(ドンの部下)
キャズウェル夫人:ルシール・ノックス(キャズウェルの妻)
ジュリアス・シュタイゲル:エドガー・ステリ(投資銀行家)
サラ・アセナート・グリム:メアリー・アダムス(グリムの妻)
エディス・オルダーソン:バージニア・ブリサック(オルダーソンの妻)
エド・ベネデック:ハリー・シャノン(工場責任者)
エイヴリー・ブラード:ラウル・フリーマン(トレッドウェイ社社長)
ナレーション:チェット・ハントリー
アメリカ 映画
配給 MGM
1954年製作 103分
公開
北米:1954年4月30日
日本:1955年9月21日
製作費 $1,383,000
■ アカデミー賞 ■
第27回アカデミー賞
・ノミネート
助演女優(ニナ・フォック)
撮影(白黒)・美術(白黒)・衣裳デザイン賞(白黒)
■ ストーリー ■
ニューヨーク。
投資銀行家との会合を終えた大手家具メーカー”トレッドウェイ”の社長エイヴリー・ブラード(ラウル・フリーマン)は、秘書のエリカ・マーティン(ニナ・フォック)に、自分がペンシルベニアの本社に戻り次第、重役会議を開くことを電報で伝える。
タクシーを拾おうとしたブラードは、発作を起こして路上に倒れる。
トレッドウェイの社外取締役であり、ブラードとの話し合いを終えたジョージ・ナイル・キャズウェル(ルイス・カルハーン)は、同僚のジュリアス・シュタイゲル(エドガー・ステリ)と共に、通りで救急車が遺体を運び去るのを目撃する。
キャズウェルとシュタイゲルは、それがブラードの遺体だと確信する。
利益を上げるチャンスだと考えたキャズウェルは、週末の市場閉鎖前に、トレッドウェイ株をすべて空売りするようブローカーに電話する。
キャズウェルは、ブラード死亡のニュースで株価が下がり次第、買い戻すつもりだったが、シュタイゲルはその考えに同意できない。
ブラードの財布は、通行人に盗まれてしまい、遺体は身元ふめいのまま搬送された。
電報を受け取ったエリカは、財務担当副社長フレデリック・Y・オルダーソン(ウォルター・ピジョン)のオフィスに向かい、ブラードが戻り次第、重役会議を開くことを伝える。
製造担当副社長ジェシー・Q・グリム(ディーン・ジャガー)のオフィスに向かったエリカは、既に社を出た彼を呼び戻すよう秘書に指示する。
経理担当副社長ローレン・フィニアス・ショー(フレドリック・マーチ)のオフィスに向かったエリカは、彼が、デザイン開発担当副社長マクドナルド”ドン”ウォーリング(ウィリアム・ホールデン)のテストが、コスト面などを考えて適切か検討していることを知る。
会議の件をショーに伝えたエリカは、議題のことを訊かれるが、分からないと答えてその場を去る。
営業担当副社長ジョサイア・ウォルター・ダドリー(ポール・ダグラス)のオフィスに向かったエリカは、彼が電話中だったために、秘書のエヴァ・バーデマン(シェリー・ウィンタース)に会議のことを伝える。
ダドリーと不倫関係にあるエヴァは、会議のことを彼に伝えて、今夜の予定が遅くなることを確認する。
作業中のドンは、エリカからの電話で会議のことを知るが、成型のテストがあることを伝える。
そのために準備をしてきたドンだったが、会議に出席することをエリカに伝える。
キャズウェルは、株はすべて売ったものの、シュタイゲルから、搬送されたのがブラードかは確かでないと言われて焦り、新聞をチェックして、病院に電話をかけるものの確認できなかった。
トレッドウェイの本社に電話しブラードに連絡したキャズウェルは、彼は不在だが20分後に会議が開かれることを知り困惑する。
その頃、ブラードの遺体を確認した警察は、イニシャルが”AB”としか分からないために、身元不明者として登録する。
会議室には、呼び戻されたグリムの他、オンダーソン、ダドリー、テストが気になるドン、そしてショーが顔を揃え、議題は誰も知らない。
そこにエリカが現れ、ブラードが駅に到着しなかったことを皆に伝える。
エリカはオルダーソンに、創業者の娘である大株主で、かつてブラードと関係していた取締役ジュリア・O・トレドウェイ(バーバラ・スタンウィック)が、社長室に来ていることを知らせる。
ジュリアに会ったオルダーソンは、ブラードを待つ彼女から話を聞こうとするのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
“Masterfully directed by Robert Wise with no background score, Executive Suite is an intensely gripping corporate drama that pits cold financial pragmatism against the integrity of craftsmanship in a high-stakes battle for control.”
(背景音楽を一切排除し、ロバート・ワイズ監督によって巧みに演出された『重役室』は、企業の主導権を巡るハイリスクな闘いの中で、冷徹な財務的実利主義と職人技の誇り(誠実さ)とを真っ向から激突させた、息をのむほど重厚な企業ドラマである。)
1952年に発表された、キャメロン・ホーリイの小説”Executive Suite”を基に製作された作品。
製作ジョン・ハウスマン、「罠」(1949)、「地球の静止する日」(1951)などのロバート・ワイズが監督し、主演はウィリアム・ホールデン、ジューン・アリソン、バーバラ・スタンウィック、フレドリック・マーチ、ウォルター・ピジョン、シェリー・ウィンタース、ポール・ダグラス、ルイス・カルハーン、ディーン・ジャガー、ニナ・フォック他共演のドラマ。
ハリウッドを代用するオールスターキャストが話題になった作品だが、人気絶頂のパラマウントの看板スター、ウィリアム・ホールデンをはじめ、MGM以外のスターが多く、スケジュール調整に難航した作品でもある。
これだけの顔ぶれを揃え、それぞれの役割分担と個性を見事に引き出し、醜い権力欲や金欲を見せつつ、若き指導者の理想論、そして人間味あふれる内容で締めくくる、ロバート・ワイズの演出は見応え十分。
デザイン開発の現場での仕事にこだわるウィリアム・ホールデン演ずる主人公が、会社を守り発展させるために自ら立ち上がり理想を語り、重役たちを完璧に納得させる、クライマックスの長回しの大演説は圧巻だ。
家具工場の現場の雰囲気を伝える映像も興味深いが、タイトル通り、上層階級の思惑がぶつかり合う内容や生活感を、やや大衆とはかけ離れた設定として映し出しているのも注目だ。
第27回アカデミー賞では、助演女優(ニナ・フォック)、撮影(白黒)、美術(白黒)、衣裳デザイン賞(白黒)にノミネートされた。











