人類が初めて遭遇する地球外生物”エイリアン”を発見した宇宙貨物船乗組員の戦いを描く、監督リドリー・スコット、出演トム・スケリット、シガニー・ウィーバー、ヴェロニカ・カートライト、ハリー・ディーン・スタントン、ジョン・ハート、ヤフェット・コットー、イアン・ホルムによるSFホラーの名作でありシリーズ化されることになる記念すべき第1作。 |
・SF
■ スタッフ キャスト ■
監督:リドリー・スコット
製作総指揮:ロナルド・シャセット
製作
ゴードン・キャロル
デイヴィッド・ガイラー
ウォルター・ヒル
原案
ダン・オバノン
ロナルド・シャセット
脚本:ダン・オバノン
撮影:デレク・ヴァンリント
編集:テリー・ローリングス
美術:マイケル・シーモア
クリーチャーデザイン:H.R.ギーガー
クリーチャー造形:H.R.ギーガー/ロジャー・ディッケン
クリーチャー効果:カルロ・ランバルディ
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
出演
ダラス:トム・スケリット
エレン・リプリー:シガニー・ウィーバー
ランバート:ヴェロニカ・カートライト
ブレット:ハリー・ディーン・スタントン
ケイン:ジョン・ハート
パーカー:ヤフェット・コットー
アッシュ:イアン・ホルム
アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1979年製作 117分
公開
北米:1979年5月25日
日本:1979年7月21日
製作費 $11,000,000
北米興行収入 $80,930,600
世界 $185,000,000
■ アカデミー賞 ■
第52回アカデミー賞
・受賞
視覚効果賞
・ノミネート
美術賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
2087年、宇宙貨物船ノストロモ号。
睡眠状態から目を覚ました乗組員、ダラス船長(トム・スケリット)、航海士ケイン(ジョン・ハート)とリプリー(シガニー・ウィーバー)、科学者アッシュ(イアン・ホルム)、機関士のパーカー(ヤフェット・コットー)とブレット(ハリー・ディーン・スタントン)、操縦士ランパート(ヴェロニカ・カートライト)の7人は、地球に帰還途中、発信者不明の信号を傍受する。
調査に向かうことになった乗組員の中には、不満を訴える者もいたが、雇用契約上、知的生物の調査が義務付けられていたため、信号が発せられているゼータ第2星団へと向かうことになる。
惑星LV-426に降り立った着陸船は、着陸の衝撃で船体を損傷し、その場で修理することになる。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「エイリアン」(1979)
・「エイリアン2」(1986)
・「エイリアン3」(1992)
・「エイリアン4」(1998)
・「プロメテウス」(2012)
・「エイリアン: コヴェナント」(2017)
・「エイリアン:ロムルス」(2024)
*(簡略ストー リー)
宇宙貨物船ノストロモ号は、地球に帰還途中、謎の信号を傍受する。
雇用契約上の規則で、知的生物の調査が義務付けられていた乗組員は、ある惑星に降り立つ。
航海士リプリーが危険を感じる中、船長ダラスら三人は船外活動を始め、その後、卵状の物体から飛び出した生物が、航海士ケインの顔面に張り付いてしまう。
船内にケインを連れ戻し、生物”エイリアン”の調査を始める乗組員だったが、それを彼の顔面から外すことができない。
その後、エイリアンはケインの顔から離れるのだが、彼の体内から別のエイリアンが飛び出す。
リプリーは、エイリアンを保管し地球に持ち帰ろうとする、科学者アッシュやダラスの行動に疑問を抱き始める。
そして、驚くべき早さで成長したエイリアンと乗組員の、壮絶な戦いが始まる・・・。
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ビッグ・スターが出演している訳でもない作品で、アメリカ公開時はわずか91館での上映だったが、凶暴な完全生命体に、女性他、生身の人間が立ち向かうストーリーや、H.R.ギーガーなどの、斬新なデザインや美術センスが話題になり、その後は、映画史上に残るSFホラーと評価される作品となった。
製作費1100万ドルで、北米興行収入は期待以上の約8100万ドル、全世界では約1億8500万ドルの大ヒットとなった。
第52回アカデミー賞では視覚効果賞を受賞した。
・ノミネート
美術賞
イギリス人監督リドリー・スコットは、本作の大成功により、拠点をハリウッドに移すことになる。
ノストロモ号乗組員が、謎の生命体”エイリアン”に一人ずつ殺されていく恐怖は、緊張感の極に達し、最後に単独で立ち向かう主人公リプリーの逞しさは痛快でもある。
身の毛がよだつ、H.R.ギーガーデザインの生命体エイリアンや造形物、また宙船内のセットもリアルで見事だ。
本作をきっかけに、主演級として活躍を始めることになるシガニー・ウィーバーは、長身を生かし、知性や勇気、そして正義感を兼ね備えた役柄を見事に演じ、性別を感じさせない迫力十分の演技を見せてくれる。
アメリカ人俳優だけでなく、イアン・ホルムやジョン・ハートなど、演技派のイギリス人俳優の熱演が、作品自体の質を高めている。
特にイアン・ホルムがヒューマノイドだったという設定には、初公開当時、驚きと衝撃を受けた。
他、少ない登場人物が一人ずつ殺されていくので、それぞれが印象に残る。
ノストロモ号船長のトム・スケリット、ヒッチコックの「鳥」(1963)などで子役から活躍していた操縦士ヴェロニカ・カートライト、機関士ハリー・ディーン・スタントンとヤフェット・コットー、などが共演している。