1998年に発表された、SF作家テッド・チャンの短編”あなたの人生の物語”を基に製作された作品。 地球外生命体が飛来した目的の解明に協力する言語学者の運命を描く、監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ、主演エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー、フォレスト・ウィテカー、マイケル・スタールバーグ会共演のSFドラマ。 |
・SF
・エイミー・アダムス / Amy Adams / Pinterest
■ スタッフ キャスト ■
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
製作
ショーン・レヴィ
ダン・レヴィン
アーロン・ライダー
デヴィッド・リンド
製作総指揮
スタン・ヴロドコウスキー
エリック・ハイセラー
ダン・コーエン
カレン・ランダー
トーリー・メッツガー
ミラン・ポペルカ
原作:テッド・チャン”あなたの人生の物語”
脚本:エリック・ハイセラー
撮影:ブラッドフォード・ヤング
編集:ジョー・ウォーカー
美術・装置
パトリス・ヴァーメット
ポール・ホッテ
音楽:ヨハン・ヨハンソン
出演
ルイーズ・バンクス:エイミー・アダムス
イアン・ドネリー:ジェレミー・レナー
G.T.ウェバー大佐:フォレスト・ウィテカー
ハルパーン:マイケル・スタールバーグ
マークス大尉:マーク・オブライエン
シャン上将:ツィ・マー
ハンナ(8歳):アビゲイル・プニオウスキー
ハンナ(12歳):ジュリア・スカーレット・ダン
ハンナ(6歳):ジャディン・マローン
アメリカ 映画
配給
パラマウント・ピクチャーズ(北米)
Sony Pictures Releasing International(世界)
Stage 6 Films(世界)
2016年製作 116分
公開
北米:2016年11月11日
日本:2017年5月19日
製作費 $47,000,000
北米興行収入 $100,546,140
世界 $203,388,190
■ アカデミー賞 ■
第89回アカデミー賞
・受賞
音響編集賞
・ノミネート
作品・監督・脚色・録音・撮影・編集・美術賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
言語学者のルイーズ・バンクス(エイミー・アダムス)は、12歳の娘ハンナを不治の病で亡くす。
__________
大学教授のバンクスはキャンパスに向かい、何かが話題になっていることを知り、講義の出席者が少ないために気になる。
何人かの学生の携帯電話が鳴り、1人からテレビ・ニュースを見たいと言われたバンクスは、地球外生命体の巨大な宇宙船らしきものが世界各地に飛来したことを知る。
大学は閉鎖されて、学生、職員らは構内から退避する。
帰宅したバンクスは、全高約450mの12隻の宇宙船について、依然、何も解明されていないことを知る。
翌日、大学に向かったバンクスは、学生が来ていないことを知りオフィスでニュースを見ていた。
そこに、以前協力したことがある陸軍のG.T.ウェバー大佐(フォレスト・ウィテカー)が現れる。
ウェバーから2体のエイリアンの声を聴かされたバンクスは、意見を求められるものの、直接、話さなければ何も言えないと伝える。
現場には連れて行けないと言うウェバーは、去ろうとする。
バンクスは、UCバークレーのダンヴァース教授に、”サンスクリット”で”戦争”を示す単語と言語を訊くようウェバーに指示する。
その夜、バンクスの自宅に向かったウェバーは、”ギャヴィスティ”で言語は”討論”だと伝えるものの、”牛を要求”だと訂正され、彼女をヘリコプターに乗せる。
バンクスは、同乗する論理物理学者のイアン・ドネリー(ジェレミー・レナー)を紹介するウェバーから、エイリアンの要求と正体を知ることが目的だと言われ、モンタナに向かう。
キャンプに着いたバンクスとドネリーは、医療検査を受けて指令室に向かう。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
世界の12か所に、地球外生命体の巨大な宇宙船が飛来する。
言語学者のルイーズ・バンクスは、陸軍のウェバー大佐に協力を求められ、理論物理学者のドネリーと共に、宇宙船の飛来地モンタナ向かう。
現地に着いたバンクスとドネリーは宇宙船に向かい、2体のエイリアンと接触し、彼らが地球に来た目的を知ろうとするのだが・・・。
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人気SF作家テッド・チャンの短編”あなたの人生の物語”を基に製作された作品。
「プリズナーズ」(2013)、「ボーダーライン」(2015)など、話題作を手掛けて注目されるドゥニ・ヴィルヌーヴの監督作品。
地球外生命体が飛来した目的の解明に協力する言語学者の運命を描くSFドラマ。
地球に飛来するエイリアンの巨大な宇宙船が映し出される映像は神秘的であり、その洗練された雰囲気や映像感覚が印象に残る。
そんな中で登場するエイリアンの造形が、頭足のような7本の手足を持つ古典的な姿だとい設定も、逆に新鮮に感じる。
エイリアンとコミュニケーションをとろうとする、言語学者の心の内側を繊細なタッチで描く内容であり、彼女の持つ能力と、冒頭の娘の死の意味が明らかになっていくような啓示があり、それを知ることになるクライマックスで観客は衝撃を感じる。
第89回アカデミー賞では作品賞以下8部門にノミネートされ、音響編集賞を受賞した。
*ノミネート
作品・監督・脚色・録音・撮影・編集・美術賞
北米興行収入は約1億ドル、全世界では2億ドルを超すヒットとなった。
主演のエイミー・アダムスは、エイリアンとの接触を通して自分の運命を知ることになる言語学者を、実力派らしく見事に演じ、その演技は絶賛された。
主人公と共にエイリアンとの意思の疎通を図る理論物理学者ジェレミー・レナー、エイリアンとの接触の指揮を執る陸軍大佐フォレスト・ウィテカー、それに加わるCIAのマイケル・スタールバーグ、大佐の部下マーク・オブライエン、中国人民解放軍の上将ツィ・マー、主人公の娘(8歳)アビゲイル・プニオウスキー、12歳のジュリア・スカーレット・ダン、6歳のジャディン・マローンなどが共演している。