スタッフのマイケル(デヴィッド・ジョセフ・クレイグ)に所持品を預けたジャレッドは、大学の課題で創作した、物語を書き綴ったノートの説明をする。
その後、ジャレッドは参加者と共に、チーフ・セラピストで牧師のヴィクター・サイクス(ジョエル・エドガートン)の話を聞く。
ジャレッドは、遅れて来たジョン(グザヴィエ・ドラン)が気になる。
親類、家族について書き示す”ジェノグラム”の話をしたサイクスは、マイケルに詳しい説明をさせて、各人にそれを作成させる。
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高校時代、バスケットボール部で活躍するジャレッドは、チアリーダーのクロエ(マデリン・クライン)と付き合っていた。
マーシャルから車を贈られたジャレッドは、クロエと共に湖のパーティーに向かう。
楽しんだジャレッドはクロエを送り、彼女に迫られるものの、それを拒んでしまう。
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5時になり、マイケルから所持品を返してもらったジャレッドは、ノートが破かれていることに気づく。
サイクスが判断すると言われたジャレッドは、何も反論せずにその場を去る。
ナンシーを待つジャレッドはジョンに話しかけ、敬礼していた理由を訊く。
誰にも触れないようにしているため、代わりに敬礼していると言うジョンは、プログラムを受けるのは2度目だとジャレッドに話す。
必死に取り組むようにと、ジャレッドはジョンにアドバイスされる。
ナンシーと食事をしたジャレッドは、いいプログラムだと言いながら、ジェノグラムを作るために、家族にドラッグ依存症やギャングなどがいないか尋ねる。
ホテルに戻り眠る準備をしたナンシーは、おじが女性的な雰囲気があったことをジャレッドに話す。
翌日サイクスは、辛い過去を克服した意志の強い男として、ブランドン・エリス(フリー)を参加者に紹介する。
あらゆる悪事をして神から遠ざかっていたと言うブランドンは、ここにいるのは奇跡だと参加者に話す。
厳しい指導を始めたブランドンは、参加者の精神を鍛える。
その後サイクスは、カメラの前で自分の行動を告白させ、すべてを話したサラ(ジェシー・ラトゥーレット)を祝福する。
その後、リー(エミリー・ヒンクラー)からプログラムの話を聞いた両親が現れ、子供を侮辱していると言ってサイクスに抗議し、娘を連れてその場を去る。
その件を問題にしたサイクスは憤慨し、治療内容を外で話してならないことを参加者に徹底させる。
ホテルに戻ったジャレッドは、ヘンリー・ウォレス(ジョー・アルウィン)のことを考える。
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大学に入学したジャレッドは寮でヘンリーと知り合い、意気投合して親交を深める。
ある夜、ルームメイトが留守だったためにヘンリーを泊めたジャレッドは、彼の迫られる。
抵抗されたために謝罪したヘンリーは、少年などをレイプしたことをジャレッドに告白する。
帰宅したジャレッドを歓迎したナンシーは、大学のカウンセラーからの連絡を受け、ジャレッドとヘンリーの件が問題になっていることを知らされる。
それをジャレッドに問い質したマーシャルは、ヘンリーが少年をレイプしたことを知る。
マーシャルは、通報はしたくなかったと言うジャレッドにヘンリーの連絡場所などを書かせ、対処しなくてはならないと伝える。
クロエと彼女の両親を呼びランチをすると言われたジャレッドは、彼女とは別れたと両親に伝える。
ジャレッドは、理由は分からないが男に興味があると伝えて、両親に謝罪する。
この件に詳しいウィルクス牧師と、息子が同じような境遇にある友人のジムを家に呼んだマーシャルは、ジャレッドを救おうとする。
マーシャルから、心の底から変わりたいと思うかと訊かれたジャレッドは、変わりたいと答える。
それを信じたマーシャルは、皆で手を取り合い祈りを捧げる。
マルドゥーン医師(チェリー・ジョーンズ)の診察を受けたジャレッドは、来月、父に施設に送られることを知らされる。
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サイクスと話したジャレッドは、ノートの物語のことを訊かれ、ただの創作であり大学の課題だと答える。
大学に通うのが最良だとは思えないサイクスは、1年間自分たちと過ごすことをジャレッドに提案する。
悶々とする気持ちを抑えられず苦悩するジャレッドは、ゼイヴィア(セオドア・ペルラン)のことを考える。
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美術専攻の学生ゼイヴィアと知り合い、部屋に誘われたジャレッドは、何も起きないので一緒にいてほしいと言われ、彼と一夜を過ごす。
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サイクスの指示で、”ウソの椅子”で父に話しかけるようにと言われたキャメロン(ブリットン・セアー)は、父が自分を人間扱いしなかったことを話す。
キャメロンを気の毒に思うジャレッドは、彼と代わろうとする。
本気で変わりたいかというサイクスの問いに、キャメロンは答えられない。
休息時間にしたサイクスは、キャメロンをその場に残す。
キャメロンを救おうとしたジャレッドの行為を批判したジョンは、自制することが必要であり、自分を見つめるのもやめるようにと伝える。
トイレに向かったジャレッドは、独りでいることは規則違反だとブランドンに注意され、さらに侮辱されるものの何も言い返せない。
苛立つジャレッドはゲイリー(トロイ・シヴァン)に話しかけられ、役を演じ、治っていると信じさせるようにと助言される。
そうしなければサラのように長期滞在となり、”家”に入れられると言うゲイリーは、家族の元に帰ってから考えればいいので、架空のスピーチを考えておくようにとジャレッドに伝える。
マーシャルに電話をしてやめたいことを伝えたジャレッドは、やり遂げるようにと言われ、仕方なくそれに従う。
翌朝、ジャレッドが歩いて施設に行ったことを知ったナンシーは、”心の清算”、”ヘンリー”と”ゼイヴィア”と書かれた捨てられたメモを見つける。
施設に着いたジャレッドは、罪を犯し責められるキャメロンが、家族らに聖書で殴られる姿を見つめる。
”家”に連れて行かれたキャメロンは、浴槽の水の中に浸される。
ジャレッドは、ゼイヴィアとベッドを共にしたことを思い出す。
その後、サイクスからスピーチするよう指示されたジャレッドは、皆の前で男性を想ったことを後悔していると話す。
友人と手を握って朝までベッドにいたと話すジャレッドは、サイクスから正直に話すようにと言われ、何もしなかったと答える。
ジェノグラムにウソを書いたと言うジャレッドは、マーシャルから聞いているヘンリーのことを話すようにと、サイクスに強要される。
自分の罪ではないので、その話はフェアではないと言うジャレッドは、作り話はしていないとサイクスに伝える。
サイクスは”ウソの椅子”を始め、その場にマーシャルが座っているという状況で、どんな影響を受けたか話すようにと言われたジャレッドは、それを拒む。
父を憎んでいると言われたジャレッドは、それを否定して憤慨し、あなたを憎んでいるとサイクスに伝えて、興奮しながらその場を去る。
事務室に向かったジャレッドは、所持品のケースから携帯電話を取り出し、追ってきたサイクスらを相手にせず、泣きながらナンシーに電話をする。
母が迎えに来ることをサイクスに伝えたジャレッドは、二人で話そうと言う彼の意見を聞こうとしない。
ブランドンを呼ぼうとするサイクスに、証人がいるので手出しはさせないと言うジャレッドは、落ち着かせようとする彼の祈りを聞きながら動揺する。
現れたナンシーに誤解だと伝えたサイクスだったが、キャメロンがジャレッドに手を貸そうとする。
仕方なくドアを開けたサイクスは、ジャレッドを連れて帰ろうとするナンシーを説得する。
サイクスが何の資格もないことを確認したナンシーは、彼を罵倒してジャレッドと共にその場を去る。
ホテルでマーシャルに電話をしたナンシーは、施設に戻すようにと言われたことをジャレッドに話す。
絶対に戻さないと言うナンシーは、ウィルクス牧師とジムが来た夜、男たちだけで子供のことを決めたが、母親は、苦痛を与えるのは正しくないと思うものだとジャレッドに話す。
救わずにいたことを後悔していたと言うナンシーは、もう思い通りにはさせない、マーシャルを説得するとジャレッドに伝える。
家に戻ったジャレッドは、その後、キャメロンが自殺したことを知りショックを受ける。
4年後、ニューヨーク。
ボーイフレンドと暮らすジャレッドは、矯正施設の現実を明らかにする記事を書く。
車から腕を出して片腕を失った少年のニュースを確認しながら、ナンシーとメールをしていたジャレッドは、父が記事を読んでいないことを知る。
実家に戻ったジャレッドは、両親の関係が以前とは変わってしまったことを知り、教会から戻ったマーシャルに記事のことについて話す。
それを避けようとするマーシャルに、正しいことをしていると知ってほしいと話すジャレッドは、出版社が記事を本にしたいと言っていると伝える。
施設でのことを一度も聞いてくれなかったマーシャルに、読んでほしいと伝えたジャレッドは、自分なりに対処したと言う父が、それ以上、話そうとしてくれないことを残念に思う。
ナンシーは、マーシャルにジャレッドの記事を渡す。
マーシャルと店に向かい、大切なペンを受け取ったジャレッドは、話し合えないならば、もう会うことはないと伝える。
このディーラーは譲ろうと思っていたと言うマーシャルは、互いに歩む道が違う、大事なのは、お前の道がうまくいき最高の人生を送ることだと伝える。
施設のことで自分が心を傷つけたと言われたマーシャルは、それを認めるのは辛いが、お前を失いたくないとジャレッドに伝える。
避けたり無意味な話はしたくない、自分はゲイであり息子だと言うジャレッドは、それは永遠に変わらない、納得できないならこれで終わりだとマーシャルに伝える。
努力はしたが自分を変えることはできない、自分を失いたくなければ、自ら変わってほしいと伝えたジャレッドは、分かっていると言うマーシャルに別れを告げる。
その場を去ろうとするジャレッドは、クリスマスに母を招待したので、一緒に来てほしいとマーシャルに伝える。
車でその場を去ったジャレッドは、窓を開けて、母が嫌がる腕を出しながら走り続ける。
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ニューヨーク在住の原作者ギャラード・コンリーは、”LGBTQ”コミュニティのために執筆と活動を行っている。
実際のヴィクター・サイクスは2008年に施設を去り、現在テキサスで夫と暮らしている。
映画の完成時には36州が未成年の矯正治療を認可し、”LGBTQ”のアメリカ人70万人が、矯正治療の影響を受けている。