飛行機開発の黎明期、空の制覇を狙う大英帝国の新聞王の発案で集まった世界中の飛行家によるロンドン–パリ間の飛行競技会を愉快に描く、製作、監督ケン・アナキン、出演スチュアート・ホイットマン、サラ・マイルズ、ジェームズ・フォックス、ジャン=ピエール・カッセル他によるアクション・アドベンチャー・コメディ。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:ケン・アナキン
製作:スタン・マーガリーズ
脚本
ケン・アナキン
ジャック・デイヴィス
撮影:クリストファー・チャリス
編集
ゴードン・ストーン
アン・V・コーツ
音楽:ロン・グッドウィン
出演
オービル・ニュートン:スチュアート・ホイットマン
パトリシア・ローンズレー:サラ・マイルズ
リチャード・メイズ:ジェームズ・フォックス
ピエール・デュボア:ジャン=ピエール・カッセル
エミリオ・ポンティチェリ伯爵:アルベルト・ソルディ
ホルスタイン大佐:ゲルト・フレーベ
ブリジット/イングリッド マレーネ/フランソワ/イヴェット/ベティ:イリナ・デミック
パーシー・ウェア=アーミテージ卿:テリー=トーマス
コートニー:エリック・サイクス
ローンズレー卿:ロバート・モーレイ
ランブルストロス大尉:カール・ミハエル・フォーグラー
ジョージ・グルーバー:サム・ワナメイカー
ヤマモ:石原裕次郎
修道院長:フローラ・ロブソン
マクドゥーガル:ゴードン・ジャクソン
ネアンデルタール人/ギリシャ人鳥類研究家/発明家/
ヴィクトリア朝のパイロット/旅客機乗客:レッド・スケルトン
ナレーター:ジェームズ・ロバートソン・ジャスティス
アメリカ/イギリス 映画
配給 20世紀FOX
1965年製作 132分
公開
北米:1965年6月16日
イギリス:1965年6月3日
日本:1965年10月9日
製作費 $5,600,000
■ アカデミー賞 ■
第38回アカデミー賞
・ノミネート
脚本賞
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
1910年。
飛行家でもあるイギリス陸軍士官のリチャード・メイズ(ジェームズ・フォックス)は、海を制した大英帝国が、空の制覇には遅れていることを、新聞王ローンズレー卿(ロバート・モーレイ)に語る。
ローンズレー卿は、必ずや空も制覇してみせると、それを検討することをメイズに約束する。
実は、飛行に興味のある恋人で、ローンズレー卿の娘パトリシア(サラ・マイルズ)が空を飛びたいために、彼女の頼みでローンズレー卿の気持ちを煽るのがメイズの目的だった。
しかし、ローンズレー卿はそれを許さず、メイズは仕方なく引き下がり、時期を待つことをパトリシアに告げて納得させる。
...全てを見る(結末あり)
*(簡略ストー リー)
1910年。
大英帝国が、空を制していないことを不満に思った新聞王ローンズレー卿は、ロンドン–パリ間の飛行競技会を開き、国の威信をかけて集まった世界中の飛行家を競わせる。
ローンズレー卿の娘パトリシアは、飛行に興味を持っていた。
競技会に参加する、パトリシアの恋人で陸軍将校のメイズが父ローンズレー卿の言いなりだったために、彼女は、アメリカから参加した、不躾だが何事にも積極的なニュートンに惹かれる。
競技会の準備が進む中、パトリシアは、念願だった飛行をニュートンの機で果たして感激する。
しかし、憤慨したローンズレー卿は、ニュートンの出場を却下してしまう。
パトリシアの説得で、ニュートンは何んとか出場を許可されるのだが、優勝を狙うパーシー卿が、各参加者の機体に細工をして、妨害工作を始める・・・。
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イギリスのアクション派監督ケン・アナキンが、自ら脚本に参加した娯楽大作として、大いに楽しめる作品。
何んと言っても、航空機ファンにはたまらない、古風な名機の数々の登場は嬉しい。
クライマックスでは、その時代とは関係ないのだが、当時のイギリス空軍が誇るジェット戦闘機”イングリッシュ・エレクトリック ライトニング”の編隊飛行のサービスまである。
飛行競技会は、上映開始から1時間半しないと始まらないが、それまでに至る各飛行家達の行動が実に可笑しい。
ロン・グッドウィンの軽快な音楽や、オープニング・クレジットや主題歌も印象に残る。
第38回アカデミー賞では、脚本賞にノミネートされた。
アメリカ人らしい行動派スチュアート・ホイットマン、彼に惹かれる新聞王の令嬢サラ・マイルズ、彼女の恋人ではあるが、慎重過ぎるイギリス人飛行家ジェームズ・フォックス、参加者、フランス人ジャン=ピエール・カッセル、彼に度々出くわす何人もの女性を演ずるイリナ・デミック、イタリア人富豪の伯爵アルベルト・ソルディ、プロイセンの軍人ゲルト・フレーベ、その部下カール・ミハエル・フォーグラー、参加者に妨害工作をするテリー=トーマス、その使用人エリック・サイクス、新聞王で競技会主催者のロバート・モーレイ、主人公の相棒役サム・ワナメイカー、日本海軍将校の石原裕次郎、修道院長のフローラ・ロブソン、姿が見えるだけでセリフもないのが残念な飛行家ゴードン・ジャクソン、ネアンデルタール人他を演じラストも飾るレッド・スケルトン、そして、ナレーターは、ジェームズ・ロバートソン・ジャスティスが担当している。