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暴君ネロ The Sign of the Cross (1932)

ローマ皇帝ネロキリスト教徒への迫害と帝国軍司令官と信者の女性の恋を描く、製作、監督セシル・B・デミル、主演フレドリック・マーチエリッサ・ランディクローデット・コルベールチャールズ・ロートンアーサー・ホールアーサー・ホール他共演の歴史劇。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(歴史劇)


スタッフ キャスト
監督:セシル・B・デミル
製作:セシル・B・デミル
原作:ウィルソン・バレットThe Sign of the Cross
脚本
ウォルデマー・ヤング
シドニー・バックマン
撮影:カール・ストラス
編集:アン・ボーチェンズ
音楽:ルドルフ・G・コップ

出演
マーカス・スペルブス:フレドリック・マーチ
マーシア:エリッサ・ランディ
ポッパエア皇后:クローデット・コルベール
皇帝ネロチャールズ・ロートン
ティゲリヌスイアン・キース
テトスアーサー・ホール
ファビウス・フォンテル:ハリー・ベレスフォード
ステファン:トミー・コンロン
グラブリオ:フェルディナンド・ゴットシャルク
ダーシア:ヴィヴィアン・トビン
リシニウス:ウィリアム・V・モング
アンカリア:ジョイゼル・ジョイナー
ヴィトゥリウス:リチャード・アレクサンダー
ストラボン:ナット・ペンドルトン
セルヴィリウス:クラレンス・バートン
ティブル:ハロルド・ヒーリー
フィロデモス:ロバート・マニング
ティロス:チャールズ・ミドルトン
ダンジョンのキリスト教徒:ミシャ・オウア(クレジットなし)
賭け人:ライオネル・ベルモア(クレジットなし)
観客:ヘンリー・ブランドン(クレジットなし)
観客:エドワード・ルセイント(クレジットなし)

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1932年製作 125分
公開
北米:1932年11月30日
日本:1933年3月
製作費 $694,070
北米興行収入 $5,971,000


アカデミー賞
第6回アカデミー賞
・ノミネート
撮影賞


ストーリー
西暦64年。
ローマ大火”の発生から3日目の夜。
皇帝ネロチャールズ・ロートン)は、笑いながら大火の様子を見守る。
皇帝の側近ティゲリヌスイアン・キース)は、市民の間で皇帝が放火したと噂されていることをネロに伝える。
ネロは、信者が増え続けているキリスト教徒に大火の原因を押し付け、市民に始末させようとする。
大火は収まり、ペテロの弟子テトスアーサー・ホール)、ファビウス・フォンテル(ハリー・ベレスフォード)がキリスト教徒ということで捕らえられ、それを知った信者のマーシア(エリッサ・ランディ)が2人を助けようとする。
そこに、ローマに戻ったマーカス・スペルブス長官(フレドリック・マーチ)が現われ、騒ぎを鎮める。
美しいマーシアに惹かれたマーカスは、彼女の話を聞き、テトスとファビウスを解放する。
ポッパエア皇后(クローデット・コルベール)は、訪ねて来たダーシア(ヴィヴィアン・トビン)から、待ち焦がれるマーカスの話を聞く。
マーカスが行った行為を知ったティゲリヌスは、それを利用して皇帝の信頼をさらに高めようとする。
その後マーカスは、泉にマーシアがいることを知り、その場に向かい彼女に求愛する。
そこにティゲリヌスが現れ、キリスト教徒を逮捕する義務を課す皇帝の勅令を読み上げて、それをマーカスに渡す。
テトスとファビウスの元に戻ったマーシアも、マーカスが気になる存在になるのだが・・・。


解説 評価 感想
1895年に上演された、ウィルソン・バレットの戯曲”The Sign of the Cross”を基に製作された作品。

製作、監督セシル・B・デミル、主演はフレドリック・マーチエリッサ・ランディクローデット・コルベールチャールズ・ロートンアーサー・ホールアーサー・ホールなどが共演した作品。

セシル・B・デミルによる聖書三部作の三作目で、前作は「十誡」(1923)、「キング・オブ・キングス」(1927)。

ローマ皇帝ネロキリスト教徒への迫害と帝国軍司令官と信者の女性の恋を描く歴史劇。

ヘンリック・シェンキウィッチの小説”クオ・ヴァディス”(1895)の内容に酷似している物語。
参考:クオ・ヴァディス」(1951)

大恐慌下での撮影のため経費が節約され、既存のセットや衣裳が使用されて、セシル・B・デミルの意向で、失業中の人々をエキストラ出演させた。

第6回アカデミー賞では撮影賞にノミネートされた。

主演のフレドリック・マーチは、キリスト教信者の美しい女性に惹かれたことで、皇帝の迫害に対抗する軍司令官を好演している。

キリスト教徒ということで迫害を受けながら、主人公と惹かれ合うようになるエリッサ・ランディポッパエア皇后を妖艶に演ずるクローデット・コルベール、皇帝ネロチャールズ・ロートン、その側近ティゲリヌスイアン・キースペテロの弟子テトスアーサー・ホール、同じくキリスト教徒ハリー・ベレスフォードキリスト教徒の少年トミー・コンロン、貴族のフェルディナンド・ゴットシャルクとヴィヴィアン・トビン、ジョイゼル・ジョイナーなどが共演している。


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