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1911年に発表された、フランシス・ホジソン・バーネットの児童小説”秘密の花園”を基に製作された作品。 両親を亡くした少女が叔父の屋敷の隠された花園に甦らせる姿を描く、製作クラレンス・ブラウン、監督フレッド・M・ウィルコックス、主演マーガレット・オブライエン、ハーバート・マーシャル、ディーン・ストックウェル他共演のドラマ。 |
・ドラマ
■ スタッフ キャスト ■
監督:フレッド・M・ウィルコックス
製作:クラレンス・ブラウン
原作:フランシス・ホジソン・バーネット”秘密の花園”
脚本:ロバート・アードリー
撮影:レイ・ジューン
編集:ロバート・J・カーン
音楽:ブロニスラウ・ケイパー
出演
メアリー・レノックス:マーガレット・オブライエン
アーチボルド・クレイヴン:ハーバート・マーシャル
コリン・クレイヴン:ディーン・ストックウェル
ディコン・サーワビー:ブライアン・ローパー
メドロック夫人:グラディス・クーパー
マーサ・サーワビー:エルザ・ランチェスター
ベン・ウェザースタッフ:レジナルド・オーウェン
家庭教師:イソベル・エルソム
グリドルストーン医師:オーブリー・マザー
フォーテスキュー医師:ジョージ・ズッコ
イギリス軍将校:ローウェル・ギルモア
バーニー:ビリー・ビーヴァン
ピッチャー:デニス・ホーイ
ブロムリー:マシュー・ボルトン
看護師:ノーマ・ヴァーデン
アメリカ 映画
配給 MGM
1949年製作 89分
公開
北米:1949年4月30日
日本:未公開
製作費 $1,432,000
■ ストーリー ■
イギリス領インド帝国。
裕福な家庭に生まれた、気性の激しいメアリー・レノックス(マーガレット・オブライエン)は、家を調べに来たイギリス軍将校(ローウェル・ギルモア)から、コレラの流行で両親を亡くし孤児になったことを知らされて取り乱す。
イングランドに着いたメアリーは、他の貧しい孤児たちを見下してトラブルを起こす。
メアリーは、そこに現れた、叔父アーチボルド・クレイヴン(ハーバート・マーシャル)の家政婦メドロック夫人(グラディス・クーパー)と共にヨークシャーに向かう。
ミッセルスウェイト荘園に着いたメアリーは、使用人のピッチャー(デニス・ホーイ)に迎えられるものの、アーチボルドには会えなかった。
翌朝、目覚めたメアリーは、部屋に来た使用人で、不躾なマーサ・サワービー(エルザ・ランチェスター)と話し、アーチボルドが会ってくれないことを嘆く。
用意された洋服をまともに着られないメアリーは、朝食も取らずに広大な庭に向かい散歩する。
マーサの弟ディコン(ブライアン・ローパー)に出会ったメアリーは、アーチボルトが数年前に鍵をかけ閉ざされている”秘密の花園”があることを知る。
屋敷に戻ったメアリーは、マーサに花園のことを尋ねるが、何も知らない様子だった。
誰かの叫び声も気になっていたメアリーは、マーサの制止を振り切り、その声が聴こえる部屋を探す。
メドロックに見つかったメアリーは自分の部屋に戻され、そこで待っていたピッチャーに、アーチボルドの部屋に案内される。
不愛想で不満げなアーチボルドは、美しい子を期待していたために、それほど器量の良くないメアリーに失望する。
妻のことを訊かれたアーチボルドは、10年前に他界したと答え、ロンドンに向かうことをメアリーに伝えてその場を去る。
翌日メアリーは、庭師のベン・ウェザースタッフ(レジナルド・オーウェン)と花園について話し、10年前から閉ざされていることを知る。
その後、花園が気になるメアリーは、蔓で覆われた壁の隠し扉を探すのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
フランシス・ホジソン・バーネットの児童小説”秘密の花園”を基に製作された作品。
「緑園の天使」(1944)、「仔鹿物語」(1946)などのクラレンス・ブラウンが製作し、「家路」(1943)などのフレッド・M・ウィルコックスが監督し、主演はマーガレット・オブライエン、ハーバート・マーシャル、ディーン・ストックウェルなどが共演した作品。
両親を亡くした少女が叔父の屋敷の隠された花園に甦らせる姿を描くドラマ。
荒れ果てていた花園が、主人公らの手により美しく変貌した後に、花園のシーンだけがテクニカラーの映像として映し出される、その美しさが印象的だ。
屋敷内の雰囲気などがやや不気味に感じさせる演出のため、主人公は子供たちでファンタジックなシーンも大いいが、内容的には大人向けの作品と言える。
主演のマーガレット・オブライエンは、両親を亡くして孤児となり、引き取られた叔父の荘園内で閉ざされた花園を見つけて魅了される少女メアリー・レノックスを好演している。
妻を亡くし心を閉ざす、メアリーの叔父アーチボルド・クレイヴン役ハーバート・マーシャル、その息子で病弱でわがままだが、主人公との出会い人生が変わるコリン・クレイヴン役ディーン・ストックウェル、屋敷の使用人マーサ・サーワビーのエルザ・ランチェスター、その弟で主人公と親しくなるディコン・サーワビー役ブライアン・ローパー、屋敷の使用人メドロック夫人のグラディス・クーパー、庭師ベン・ウェザースタッフのレジナルド・オーウェン、家庭教師のイソベル・エルソム、使用人のデニス・ホーイ、コリンの主治医オーブリー・マザー、彼の診察と治療を否定し、違いコリンの病状を的確に判断するジョージ・ズッコ、イギリス領インド帝国で主人公の家を調べるイギリス軍将校ローウェル・ギルモア、同じく伝令のビリー・ビーヴァン、荘園を買い取ろうとするマシュー・ボルトン、看護師のノーマ・ヴァーデンなどが共演している。