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ペーパー・チェイス The Paper Chase (1973)

1970年に発表された、ジョン・ジェイ・オズボーンJr.の体験を基にした同名小説の映画化。
ハーバード大学ロー・スクールを舞台に、若さ、知力、体力の限りを学業にぶつけるエリート学生の生活と恋愛を描く、監督、脚本ジェームズ・ブリッジス、主演ティモシー・ボトムズリンゼイ・ワグナージョン・ハウスマン他共演による青春ドラマの秀作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(青春)


スタッフ キャスト ■
監督:ジェームズ・ブリッジス
製作
ロバート・C・トンプソン
ロドニック・ポール
原作:ジョン・ジェイ・オズボーン・Jr.The Paper Chase
脚本:ジェームズ・ブリッジス
撮影:ゴードン・ウィリス

編集:ウォルター・トンプソン
音楽:ジョン・ウィリアムズ

出演
ティモシー・ボトムズ:ジェームズ・T・ハート
リンゼイ・ワグナー:スーザン・フィールズ
ジョン・ハウスマン:タールズ・W・キンギスフィールド
クレイグ・リチャード・ネルソン:ウィリス・ベル
グレアム・ベッケル:フランクリン・フォード3世
エドワード・ハーマン:トーマス・クレイグ・アンダーソン
ロバート・リディアード:オコナー
ジェームズ・ノートン:ケヴィン・ブルックス
ブレア・ブラウン:ファランティ

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1973年製作 111分
公開
北米:1973年10月16日
日本:1974年3月9日


アカデミー賞 ■
第46回アカデミー賞
・受賞
助演男優賞(ジョン・ハウスマン
・ノミネート
脚色・録音賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ハーバード大学ロー・スクールの学生ジェームズ・T・ハート(ティモシー・ボトムズ)は、講義初日から、傲慢で嫌味な法学部主任教授のタールズ・W・キンギスフィールド(ジョン・ハウスマン)の洗礼を受ける。

ハートは、代々ロー・スクールに入る家系の自信家で、現実主義者のフランクリン・フォード(グレアム・ベッケル)と親しくなる。

フォードから研究会に誘われたハートは、オコナー(ロバート・リディアード)、ケヴィン・ブルックス(ジェームズ・ノートン)、ウィリス・ベル(クレイグ・リチャード・ネルソン)、トーマス・クレイグ・アンダーソン(エドワード・ハーマン)らと、各自が分担して集中的に勉強する方法を考える。

ある日、夜食を買いに行ったハートは、誰かにつけられているという女性スーザン(リンゼイ・ワグナー)に声をかけられ、彼女を家まで送る。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ハーバード大学ロー・スクールの学生ジェームズ・T・ハートは、初日から、傲慢で嫌味な法学部主任教授キンギスフィールドの洗礼を受ける。
学生のフォードから、研究会に誘われたハートは、仲間達と、分担して集中的に勉強する方法を考え、彼らはキングスフィールドの鼻を明かすために猛勉強を始める。
ある日、ハートはスーザンという女性と出会い、同僚からロー・スクールと女は両立しないと忠告されながらも、二人は親密になる。
そしてハートは、完璧とは言えないまでも、キングスフィールドの講義で質問に持ち応えて自信をつける。
その後キングスフィールドは、恒例行事として感謝祭のパーティーに学生達を招待する。
ハートはそこで、キングスフィールドが、スーザンの父親であることを知る。
二人の関係に変化はないものの、ハートはキングスフィールドの存在に怯えながら、スーザンとの愛を深めていくのだが・・・。
__________

尊大で嫌味な教授に、不満と怯えを感じながら、彼のペースに巻き込まれ、ただの競走馬のよに扱われる学生が、人間的な生き方を追い求め、苦悩して成長していく若者らしさを、ジェームズ・ブリッジスは繊細に描いている。

第46回アカデミー賞では、助演男優賞をジョン・ハウスマンが獲得し、脚色と録音賞がノミネートされた。

多くの作品で、既に活躍していたジョン・ウィリアムズの、美しいメロディも印象に残る。

主人公が、成績表を見もせずに海に放ってしまうラストシーンが、公開当時、子供心に衝撃的に思えたのを、今でも鮮明に思い出す。

1970年代初頭、ハリウッドの若手No.1俳優として期待されたティモシー・ボトムズの、新鮮な魅力が注目の作品。
しかし、結局これ以後、地道に活動は続けているものの、日本ではほとんど彼の姿を見ることができなくなってしまったのは残念でならない。

学生達が、決して乗り越えることの出来ない”壁”を父に持ち、それに挑戦する主人公を温かく見守りながら、時に厳しく突き放すリンゼイ・ワグナーの、知的で飾り気のない演技も光る。

俳優、そして製作者としても活躍してきたジョン・ハウスマンは、全てにおいて、本作で圧倒的な存在感を示し、見事にアカデミー助演賞を受賞した。
また、本作の好評により製作された、1978~1986年のTVシリーズでも、同じ役を演じている。

主人公の同僚グレアム・ベッケルジェームズ・ノートンなどが共演している。


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