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オーストラリア Australia (2008)

第二次大戦下のオーストラリアを舞台にイギリス人貴族女性の冒険と戦いを描く、監督、製作、脚本バズ・ラーマン、主演ニコール・キッドマンヒュー・ジャックマンデビッド・ウェナムジャック・トンプソンブライアン・ブラウン他共演のスペクタクル・ロマン大作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ

ニコール・キッドマン / Nicole Kidman 作品一覧


スタッフ キャスト ■
監督:バズ・ラーマン

製作
バズ・ラーマン

キャサリン・ナップマン
G・マック・ブラウン
脚本
バズ・ラーマン

ロナルド・ハーウッド
スチュアート・ビーティ
リチャード・フラナガン
撮影:マンディ・ウォーカー
編集:ドディ・ドーン
衣装デザイン:キャサリン・マーティン
音楽:デイヴィッド・ヒルシュフェルダー

出演
ニコール・キッドマン:レディ・サラ・アシュリー
ヒュー・ジャックマン:ドローヴァー
デビッド・ウェナム:ニール・フレッチャー
ジャック・トンプソン:キップリング・フリン
ブライアン・ブラウン:レスリー”キング”カーニー
エッシー・デイヴィス:キャサリン・カーニー
サンディー・ゴア:グロリア・カーニー
ブランドン・ウォルターズ:ナラ
デイヴィッド・ガルピリル:キング・ジョージ
ベン・メンデルソーン:ダットン大尉
デヴィッド・ングームブージャラ:マガリ
ジャセック・コーマン:アイヴァン
ウルスラ・ヨヴィッチ:デイジー

オーストラリア 映画
配給 20世紀FOX
2008年製作 165分
公開
北米:2008年11月26日
オーストラリア:2008年11月26日
日本:2009年2月28日
製作費 $130,000,000
北米興行収入 $49,554,000
世界 $211,282,100


アカデミー賞 ■
第81回アカデミー賞

・ノミネート
衣装デザイン賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1939年9月。
第二次大戦が勃発し、イギリス貴族サラ・アッシュリー(ニコール・キッドマン)は、便りのない夫を呼び戻すため、単身、北オーストラリアダーウィンに向かう。

サラの夫は、彼女を、未開の土地ファラウェイ・ダウンズ(牧場)に送り届けるために、本名を明かさない牛追いの男ドローヴァー(ヒュー・ジャックマン)を雇い入れてあった。

1500頭の牛を飼育して軍に売却しようとしていたサラの夫は、妻の到着を待たずに殺されてしまう。

その頃、ファラウェイ・ダウンズの管理を任されていたニール・フレッチャー(デビッド・ウェナム)は、北部の牛を独占しようとする実業家レスリー”キング”カーニー(ブライアン・ブラウン)と手を組み、牧場を我が物にするために画策する。

そしてカーニーは、自分の牛を独占的に軍に売却しようとする。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
太平洋戦争勃発前、北オーストラリアで牧場を営む夫を訪ねたイギリス人貴族女性サラ・アッシュリーは、案内人ドローヴァーと共に牧場に向かう。
しかし、夫の死を知り愕然とするサラは、白人とアボリジニとの混血児ナラから、管理人であるフレッチャーの不穏な動きを知らされる。
フレッチャーを解雇し、彼がナラの父親だと知ったサラは、北部の牛を独占しようとするカーニーが裏で動いていることを察知し、夫の牛をダーウィンで軍に売り対抗しようとする。
ドローヴァーやアボリジニ、そしてナラの祖父、魔術師のキング・ジョージらの協力で、 サラは妨害に遭いながらもダーウィンを目指す・・・。
___________

貴族意識の高いイギリス人女性と、北オーストラリアの大自然や、先住民アボリジニの生活に溶け込んでいる男との出会いとロマン、女性の心の変化と母性の目覚め、平行して太平洋戦争勃発前夜から開戦直後のダーウィンを舞台に繰り広げられる、戦争の悲劇も克明に描かれている作品。

製作費1億3000万ドルという巨費を投じ、CGを駆使した迫力ある場面や戦闘シーンは見応えはある。

バズ・ラーマンの妻で、「ムーラン・ルージュ」(2001)でアカデミー賞(衣装デザイン)を受賞し、本作でも同賞にノミネートされたキャサリン・マーティンの、ニコール・キッドマンの心の変化と共にイメージも変わっていく衣装は素晴らしい。

しかし、広大な国土を表現したい気持ちは分かるが、アメリカの地形などを思わせるロケにあまり新鮮味はない。
度々登場する「オズの魔法使」(1939)をモチーフにして、「風と共に去りぬ」(1939)を意識したかのように思える作風も押し付けがましい。

コメディタッチで始まる、冒頭の「クロコダイル・ダンディー」(1986)の主人公を思わせるヒュー・ジャックマンの登場場面もイマイチだ。

全世界では約2億1100万ドルの興行収入を上げたが、北米では5000万ドル弱に終わり、アメリカ人には受け入れられない結果に終わった。

オーストラリア生まれではないが、幼い時に移住し育っているラッセル・クロウニコール・キッドマンがキャスティング交渉に入ったが、R・クロウは降ろされ、生粋のオーストラリア人のヒュー・ジャックマンの出演が決まった。

R・クロウの奥深い演技も見てみたかった気はするがが、ヒロインのニコール・キッドマンの背が高過ぎて、彼より一回り体格のいいヒュー・ジャックマンでなくては、釣り合いが取れなかったのかもしれない。

ニコール・キッドマンは妊娠中にも拘らず、かなりのアクション・シーンを無難にこなし、本作に賭ける意欲が窺える。

野性的なヒーローだが暗い過去を持つ、ヒュー・ジャックマンの男臭い魅力は、鍛え上げた肉体と共に壮大なドラマを支えている。

血なまぐさい土地の奪い合いの黒幕役デビッド・ウェナム、飲んだくれの会計士ジャック・トンプソン、牛の帝国の支配者ブライアン・ブラウン、その娘で、偏見もなく心優しいエッシー・デイヴィス、その母親サンディー・ゴアアボリジニとの混血少年ブランドン・ウォルターズ、その祖父で魔術使い役デイヴィッド・ガルピリル、主人公達を擁護する群の大尉ベン・メンデルソーン、ドローヴァー(H・ジャックマン)の義兄デヴィッド・ングームブージャラ、ホテルと酒場の主人ジャセック・コーマンなどが共演している。


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