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少年の無垢な視点が大人たちの嘘と秘密を暴く心理サスペンス! 製作、監督キャロル・リード、主演ラルフ・リチャードソン、ミシェル・モルガン、ソニア・ドレスデル、ボビー・ヘンリー、デニス・オデア、ジャック・ホーキンス他共演。 |
■ スタッフ キャスト ■
監督:キャロル・リード
製作:キャロル・リード
原作:グレアム・グリーン”The Basement Room”
脚本:グレアム・グリーン
脚色
ウィリアム・テンプルトン
レスリー・ストーム
撮影:ジョルジュ・ペリナール
編集:オズワルド・ハーフェンリクター
音楽:ウィリアム・オルウィン
出演
ベインズ:ラルフ・リチャードソン(某国大使の執事)
ジュリー:ミシェル・モルガン(大使館のタイピスト)
ベインズ夫人:ソニア・ドレスデル(べインズの妻)
フィリップ:ボビー・ヘンリー(某国大使の息子)
クロウ警部:デニス・オデア(捜査責任者)
エイムズ刑事:ジャック・ホーキンス(クロウの部下)
フェントン医師:ウォルター・フィッツジェラルド(大使の主治医)
パターソン夫人:ダンディ・ニコルズ(大使館の使用人)
バロウ夫人:ジョーン・ヤング(大使館の使用人)
大使館の第一書記官:カレル・ステパネク
大使:ジェラルド・ハインツ(フィリップの父親)
警察官:トリン・サッチャー(フィリップを保護する警官)
ペリー:ジェームズ・ヘイター(大使館の使用人)
デイヴィス刑事:ジェフリー・キーン(鑑識)
ハート警部:バーナード・リー(特別捜査班の刑事)
ウィルソン医師:ジョン・ラドック(警察医)
時計職人:ヘイ・ペトリー
ローズ:ドーラ・ブライアン(警察署でフィリップに優しくする女性)
チェルシー警察署の巡査部長:ジョージ・ウッドブリッジ
イギリス 映画
配給 British Lion Films
1948年製作 95分
公開
イギリス:1948年9月30日
北米:1949年10月3日
日本:1953年8月26日
製作費 £397,570
■ アカデミー賞 ■
第22回アカデミー賞
・ノミネート
監督・脚本賞
■ ストーリー ■
ロンドン、ベルグレイヴ・スクエア。
フランス語圏のヨーロッパ某国大使(ジェラルド・ハインツ)の息子フィリップ(ボビー・ヘンリー)は、大使館で孤独な生活を送っていた。
フィリップの母親は何ヶ月も入院中であり、忙しい父親は不在がちだった。
外国に向かう大使は、執事のベインズ(ラルフ・リチャードソン)に後のことを任せて、フィリップに別れを告げて出発する。
フィリップはベインズを慕っていたが、家政婦である彼の妻(ソニア・ドレスデル)は厳しい女性だったために嫌っていた。
べインズ夫人に、午後は部屋で過ごすよう指示されたフィリップだったが、こっそりと抜け出して街に向かう。
外出したべインズを捜すフィリップは、大使館のタイピストであるジュリー(ミシェル・モルガン)とベインズがカフェで親しげに話す様子に気づき声をかける。
二人は交際していたが、関係を終わらせようとするジュリーは、大陸に旅立つ予定だった。
フィリップは二人の会話の意味が理解できず、ジュリーが店を出た後で、彼女がベインズの姪であり、相談にのっていたのだと思う。
フィリップと共に大使館に戻ろうとしたべインズは、通りで待っていたジュリーに歩み寄り、離婚について妻と話すことを約束して納得させる。
大使館に戻るべインズは、フィリップに、ジュリーのことを妻には秘密にしてほしいと伝える。
その後、ベインズは妻と離婚について話すが、結論は出なかった。
指示に従わず外出したフィリップを叱るべインズ夫人は、夫が誰かといたことを口にしたた彼から、詳しい話を聞きだそうとする。
夫が”姪”と会っていたことを知ったべインズ夫人は不審に思い、たまには休暇を取ることをべインズに伝える。
翌朝、公邸を出たべインズ夫人は、伯母の家に出かけるふりをして戻り、隠れて夫を監視するのだが・・・。
■ 解説 評価 感想 ■
“Masterfully directed by Carol Reed and brilliantly scripted by Graham Greene, The Fallen Idol is a subtly devastating suspense masterpiece that explores the tragic gap between childhood innocence and the complex, morally ambiguous world of adults.”
(キャロル・リードによる見事な演出とグレアム・グリーンによる見事な脚本に支えられた『落ちた偶像』は、少年の無垢さと、複雑で倫理的に曖昧な大人たちの世界との間にある悲劇的な隔たりを探求した、密やかでありながら破壊力をもつサスペンスの傑作である。)
1936年に発表された、グレアム・グリーンの短編小説”The Basement Room”を基に製作された作品。
「ミュンヘンへの夜行列車」(1940)、「邪魔者は殺せ」(1947)などのキャロル・リードが製作を兼ねて監督し、主演はラルフ・リチャードソン、ミシェル・モルガン、ソニア・ドレスデル、ボビー・ヘンリー、デニス・オデア、ジャック・ホーキンス他共演のミステリー・ スリラー。
キャロル・リードの繊細且つテンポの良い演出、理解できない大人たちの会話や行動を見つめる、少年の目線で捉える映像、明暗のコントラストなども秀逸で、本作は各方面で絶賛された。
第22回アカデミー賞では、監督、脚本賞にノミネートされ、第2回英国アカデミー賞では作品賞を受賞した。
優しさと品格を備える執事ではあるが、大使館職員と不倫関係にあることで、事件の当事者となる執事を見事に演ずるラルフ・リチャードソン、彼との関係に迷う大使館のタイピストを魅力的に演ずるミシェル・モルガン、夫の浮気に気づく主人公の妻ソニア・ドレスデル、大人たちの行動が理解できないまま、窮地に立たされた主人公を必死に守ろうとする少年ボビー・ヘンリー、事件の捜査の責任者デニス・オデア、その部下ジャック・ホーキンスなどが共演している。











