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ことの終わり The End of the Affair (1999)

1951年に発表された、グレアム・グリーンの同名小説)の映画化。
友人の妻で元愛人の浮気調査をした小説家が彼女の隠された秘密を知る・・・。
製作、監督、脚本ニール・ジョーダン、主演レイフ・ファインズジュリアン・ムーアスティーヴン・レイ他共演による異色のラブロマンス。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ロマンス)

レイフ・ファインズ / Ralph Fiennes / Pinterest
ジュリアン・ムーア / Julianne Moore / Pinterest


スタッフ キャスト ■
監督:ニール・ジョーダン
製作
スティーヴン・ウーリー

ニール・ジョーダン
原作:グレアム・グリーン
脚本:ニール・ジョーダン
撮影:ロジャー・プラット
編集:トニー・ローソン

音楽:マイケル・ナイマン

出演
レイフ・ファインズ:モーリス・ベンドリクス
ジュリアン・ムーア:サラ・マイルズ
スティーヴン・レイ:ヘンリー・マイルズ
イアン・ハート:パーキス
ジェームズ・ボラム:サヴェージ
サミュエル・ボールド:ランス・パーキンス
ジェイソン・アイザック:リチャード・スマイス神父

イギリス/アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
1999年製作 101分
公開
イギリス:2000年2月11日
北米:1999年12月3日
日本:2000年10月14日
製作費 $23,000,000
北米興行収入 $10,660,150


アカデミー賞 ■
第72回アカデミー賞
・ノミネート
主演女優(ジュリアン・ムーア
撮影賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1946年、ロンドン
小説家のモーリス・ベンドリクス(レイフ・ファインズ)は、雨の夜、偶然、友人で高級官僚のヘンリー・マイルズ(スティーヴン・レイ)に出くわす。

2年振りの再会を喜ぶモーリスだったが、ヘンリーは浮かぬ顔で、モーリスは彼を送ることにする。

ヘンリーの自宅に招かれたモーリスは、彼から、妻サラ(ジュリアン・ムーア)が浮気していると考え私立探偵を雇うという話を聞かされる。

探偵事務所に行くことが気が引けるヘンリーは戸惑っていたが、モーリスが恋人の浮気調査という名目で、代わりにそれを引き受けようとする。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
1946年、ロンドン
第二次大戦も終わって間もない頃、小説家のモーリス・ベンドリクスは、友人で高級官僚のヘンリーに出くわす。
モーリスは、ヘンリーから妻サラが浮気をしているらしいと聞かされ、その調査を引き受ける。
実は、戦前から、モーリスとサラは親密な関係であり、戦時中もそれをヘンリーに知られることはなかった。
しかし、空襲で爆撃を受けたある日、負傷して回復したモーリスに、サラは突然、別れを告げたのだった。
今でもサラを想うモーリスは、探偵パーキンスに彼女の周辺を探らせるのだが・・・。
__________

監督エドワード・ドミトリク、主演デボラ・カーヴァン・ジョンソンイギリス映画「情事の終わり」(1955)のリメイク作品でもある。

第72回アカデミー賞では、主演女優(ジュリアン・ムーア)と撮影賞にノミネートされた。

冒頭、そして進行途中の謎が、終盤にかけて一気に解けていくという、物語が前後しながら、違う側面から謎解きを見せていく複雑な展開ながら、脚本も手がけるニール・ジョーダンの繊細な演出により、ドラマは非常に解りやすく、終盤は特に目が離せない面白さがある。

第二次大戦前夜から終戦直後までのロンドンを、見事に再現したセットや衣装なども、雰囲気が良く出ている。

陰鬱な性格の主人公の友人(ヘンリー)が登場するシーンが、殆ど雨だというのも妙に印象に残る。

マイケル・ナイマンの、ドラマチックな音楽も効果を上げている。

うつろな目、そしてその表情、セリフを発しなくても説得力がある、いつもながら見事な演技を見せてくれるレイフ・ファインズの、30代後半にしてその円熟の演技を堪能できる。

アカデミー主演賞にノミネートされたジュリアン・ムーアは、愛欲を求める女性、重病を抱えるにわか信仰者の不運、優しさと愛に満ちた心の持ち主などを、全編通した抑え気味の演技も印象に残る。

その夫で、結局は彼女の愛を得られなかったスティーヴン・レイ、探偵イアン・ハートとその息子サミュエル・ボールド、神父のジェイソン・アイザックなどが共演している。


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