未来の抵抗軍の指導者の母親を過去に戻り抹殺しようとする殺人兵器のサイボーグとそれを阻止しようとする戦士との戦を描く、監督、脚本ジェームズ・キャメロン、主演アーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトン、マイケル・ビーン、ポール・ウィンフィールド、ランス・ヘンリクセン、アール・ボーエン、ビル・パクストン共演のSFアクション。 |
・アーノルド・シュワルツェネッガー / Arnold Schwarzenegger 作品一覧
■ スタッフ キャスト ■
監督:ジェームズ・キャメロン
製作 :ゲイル・アン・ハード
製作総指揮
ジョン・デイリー
デレク・ギブソン
脚本
ジェームズ・キャメロン
ゲイル・アン・ハード
撮影:アダム・グリーンバーグ
SFX:スタン・ウィンストン
音楽:ブラッド・フィーデル
出演
ターミネーター:アーノルド・シュワルツェネッガー
サラ・コナー:リンダ・ハミルトン
カイル・リース:マイケル・ビーン
エド・トラクスラー警部補:ポール・ウィンフィールド
ハル・ヴコヴィッチ刑事:ランス・ヘンリクセン
シルバーマン医師:アール・ボーエン
ジンジャー・ヴェンチュラ:ベス・モッタ
不良:ビル・パクストン
アメリカ 映画
配給
オライオン・ピク チャーズ(~1997)
MGM(1998~)
1984年製作 107分
公開
北米:1984年10月26日
日本:1985年5月4日
製作費 $6,400,000
北米興行収入 $38,371,200
世界 $78,371,200
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
2029年、ロサンゼルス。
核戦争後、”マシーン”が人類を滅ぼす戦いを続けていた。
しかし、その最終局面は、未来ではなく現在で結末を迎えようとしていた。
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1984年、午前1時52分、ロサンゼルス。
閃光と共に、頑強な全裸の男、殺人兵器ターミネーター(アーノルド・シュワルツェネッガー)が姿を現す。
ターミネーターは、街の不良(ビル・パクストン)らから強引に服を奪う。
同じ頃、もう一人の全裸の男カイル・リース(マイケル・ビーン)が閃光と共に現れる。
ホームレスからズボンを奪ったカイルは、警官に呼び止められたために逃亡する。
カイルは警官から拳銃を奪い、その日の日付を確認しようとして再び逃亡し、デパートでコートとシューズを調達して、パトカーからショットガンを奪う。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「ターミネーター」(1984)
・「ターミネーター2」(1991)
・「ターミネーター3」(2003)
・「ターミネーター4」(2009)
・「ターミネーター:新起動/ジェニシス」(2015)
・「ターミネーター:ニュー・フェイト」(2019)
*(簡略ストー リー)
2029年の、核戦争後の”マシーン”が支配する時代から、現代に送り込まれた究極の殺人兵器”ターミネーター”は、人類の生き残りである抵抗軍のリーダー、ジョン・コナーの母親となる女性サラ・コナーを抹殺しようとする。
抵抗軍は、それを阻止するために戦士カイル・リースを送り込み、サラと接触させる。
無抵抗なサラを、簡単に抹殺できるはずだったターミネーターは、カイルの抵抗に遭いながらも、執拗に二人に襲い掛かる。
その後、ターミネーターは二人を追い詰めるものの、カイルに胴体を破壊さてしまう。
しかし、ターミネーターは、上半身だけになりながらも、サラを抹殺しようとする・・・。
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近未来と現代のタイムスリップが絡むSF超大作とする予定が、予算がなく、キャメロンはじめスタッフの工夫と努力で何とか完成させた作品。
皮膚が焼け、爆破分解されてもしぶとく獲物を狙う、感情を持たない、人間に酷似した殺人ロボットが主役という、ジェームズ・キャメロンの斬新なアイデアが、まず素晴しい。
わずか640万ドルの予算で作られたとは思えない当時としては見事な特撮は、上記のように、製作者の工夫と努力の賜物と言える。
公開前の評判は低かったものの、その後、徐々に話題は広がり、予想を上回るヒットとなった作品。
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北米興行収入 $38,371,200
世界 $78,371,200
待望された続編の「ターミネーター2」(1991)が登場するまでには7年を費やし、遥かに進歩して費用をかけたCGが話題を呼び、社会現象に近い騒ぎにまでなった。
ブラッド・フィーデルの、勇ましくも哀愁漂う主題曲も印象に残る。
主演のアーノルド・シュワルツェネッガーは、はち切れんばかりの逞しい肉体を披露し、本作で彼の肉体派アクション・スターのイメージは確立されることになり、ハリウッドのトップ・スターの地位を築くきっかけになった作品。
当初、シュワルツェネッガーはカイル役だったが、この殺人兵器についての、有益な意見を持っていたため、急遽、彼が主演になったという裏話もある。
後にジェームズ・キャメロン夫人となるリンダ・ハミルトンは、中盤までは弱々しい役柄として描写されるが、ウェイトレスでは終わらない戦士の母親になる運命と分かってからは、逞しさを発揮していく女性を見事に演じている。
ジェームズ・キャメロンとは、「エイリアン2」(1968)や「アビス」(1989)でもコンビを組むマイケル・ビーンも、勇敢な戦士を熱演しているが、一度はこの役を落とされかけたらしい。
人のよさそうな警部補ポール・ウィンフィールド、キャメロン作品の常連ランス・ヘンリクセンも刑事役で登場するが、実は当初のターミネーター役は彼が予定されていた。
「ターミネーター2」(1991)「ターミネーター3」(2003)にも登場する、医師役のアール・ボーエン、こちらもキャメロン作品の常連ビル・パクストンも、街の不良役で登場する。