ジョージア州、コロンバス。
父の経営するバーで眠っていたアダムは、父に起こされる。
アダムと共に、ワールドトレードセンターが崩壊する様子を伝えるニュースを見たグリーンは、今夜は忙しくなると言って、兵士はタダにするようアダムに指示する。
ナイト・リッダー、ワシントン支局。
ペンタゴンも攻撃されて混乱する中、ウォルコットは、家族が心配な者を帰らせて社員を落ち着かせる。
ウォルコットは、大統領を追い情報収集するようウォーレンらに指示し、現れたジョナサンから、犯行がアルカイダだと知らされる。
その夜、ブッシュ大統領は、犯人に裁きを与えることを国民に伝える。
9月12日。
ペンタゴンで取材したウォーレンは、攻撃対象がイラクであることを知り、支局に戻り、それをウォルコットに伝える。
信じられないウォルコットだったが、それがラムズフェルドの情報だと知り、政府が本気でイラク攻撃を考えているかを、ウォーレンとジョナサンに調べるよう指示する。
アルカイダとフセインとのつながりを調べるウォーレンとジョナサンだったが、情報源が見つからず核心に迫ることができない。
その夜ジョナサンは、幼い息子が学校で愛国心を教えられたことなどを、ユーゴスラビア人の妻のヴラトカ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)と話す。
アパートに戻ったウォーレンは、隣人のリサ・マイヤー(ジェシカ・ビール)から声をかけられる。
元政府幹部から連絡を受けたウォーレンは、国防副長官ウォルフォウィッツの指示で、元CIA長官ウルジーがヨーロッパに向かったことを知り、彼がテロとイラクの関連を調査するつもりだとウォルコットに伝える。
ウォーレンは、政府がイラクをテロの黒幕にしたいのではないかと考え、ウルジーからの情報だと伝えて、ウォルコットを納得させる。
情報機関分析官に会ったウォルコットは、イラクをターゲットにする理由を尋ねる。
ウォルコットは、目的はビン・ラディンではなく、戦争を始めることだと知る。
2002年1月29日、一般教書演説。
ブッシュ大統領は、アフガニスタンのテロリスト全員をグアンタナモに収容し、指導者は逃亡していることを伝え、第二の目標は、アメリカや同盟国を、テロ支援国家の大量破壊兵器の脅威から守ることだと述べる。
大統領は、北朝鮮、イラン、イラクとテロリストは悪の枢軸であり、世界平和の脅威だと付け加える。
国防総省の情報から、フセインを追い払うためのイラク侵攻を確信したウォーレンは、それをウォルコットに伝えて記事掲載の許可を得る。
アフガニスタン、トラボラ。
現地に向かい他社記者たちと共に取材を続けるジョナサンは、テロリストは捕らえるものの、ビン・ラディンを逃がしてしまったことを知る。
あるパーティーでリサを紹介されたウォーレンは、アパートの隣人だったことを思い出す。
離婚したばかりだと言うウォーレンは、ナイト・リッダーの記事を31社の新聞社が自由に使えることなどをリサに話す。
その後ウォルコットは、関連新聞社が自社の記事を掲載することをためっていることを知る。
同じ頃アダムは、国家の危機だと考えて入隊する。
著書”We Were Soldiers Once… and Young”がメル・ギブソン主演で”ワンス・アンド・フォーエバー”として映画化され公開されるジョセフ・L・ギャロウェイ(トミー・リー・ジョーンズ)は、記者会見の場で、ベトナムと現在の戦争との違いなどを訊かれる。
攻撃を仕掛ける前に、ベトナムの教訓を政府は思い出すべきであり、失敗は兵士が償いをしなくてはならないとギャロウェイは答える。
ウォルコットと話したギャロウェイは、国務省に籍を置いた翌日に911が起き、記者としての気持ちが昂ったことを伝える。
重要な情報を掴んだと言うウォルコットは、頼みごとがあることをギャロウェイに伝える。
帰宅したアダムは、両親に入隊することを伝える。
8月、海外戦争退役軍人会全国大会。
チェイニー副大統領は、近くフセインが、核兵器を手にするのは確実であるという見解を述べる。
納得できないウォルコットは、帰国していたジョナサンとウォーレンに、政府の嘘を証明するよう指示する。
ウォルコットは、二人が集めた情報をチェックし、記事を書いて見せる。
リサを誘い食事をしたウォーレンは、彼女がイラクやイスラム教のことを調べて、自分の記事も読みファンになったことを知り驚き惹かれ合うようになる。
翌日、ジョナサンとウォーレンは、ペンタゴンの女性職員から記事は正しいと言われ、偽情報により、軍事経験のない者が考えた方法が兵士の命を決めることが許せないと話す彼女の訴えを聞く。
下した決定に従い情報を集めていると言う彼女は、”イラク国民会議”を組織させて、議長のチャラビーを大統領にする計画の黒幕はラムズフェルドだと、ジョナサンとウォーレンに話す。
ジョナサンとウォーレンは情報機関の職員に会い、政府が情報を操作していることを知る。
戦争を正当化する兵器を探すことを指示されていると言う職員は、間違いなく不可能なことで、大量破壊兵器は存在しないと断言する。
帰宅したジョナサンはその件をヴラトカに話し、真実などどうでもいい政府は戦争をしたいだけだで、報道しても彼らを止められないと言われて考え込む。
翌日、記事を書いていたジョナサンは、ウォーレンから、”フセイン核兵器を製造か?”という見出しの”ニューヨーク・タイムズ”を見せられる。
ウォルコットに呼ばれたギャロウェイは社に誘われ、それを承諾する。
チェイニーのテレビ・インタビューを見たウォーレンは、自分たちが正しいことをジョナサンと共に確認する。
ウォルコットは、他社が政府の報道機関となっても、自分たちは真実を伝えると社員に話す。
チェイニーが嘘をついているという情報を入手したジョナサンは、それをウォルコットに伝え、政府の反対派を探すよう指示され、ギャロウェイはある人物に会う。
政府高官(リチャード・シフ)と話したギャロウェイは、自分たちが知るとまずいことになる、トップの情報を入手しようとする。
10月10日。
ロバート・バード上院議員は、戦争反対演説を行う。
しかし、イラクに対する軍事力行使を認める合同決議が可決される。
ギャロウェイがラムズフェルドから警告されたことを知ったジョナサンとウォーレンは、それを気にしない彼の話を聞き、ウォルコットから裏どりを急ぐよう指示される。
ジョナサンが、ラムズフェルドが戦争を始めようとしているという記事を書いていることを知ったヴラトカは、危険だと言って盗聴などを心配する。
考え過ぎだと言われたヴラトカは、幼い息子のことなどを思うと納得できない。
翌朝、そのことで悩むジョナサンは、ウォーレンからメールをチェックするようにと言われ、脅迫メールを確認してウォルコットに見せる。
馬鹿げたイタズラだと決めつけるウォルコットは、気にしなかった。
ペンタゴンに戦略室が設置されたことが他社で記事になり、焦ったウォーレンはその件をジョナサンと話し、ウォルコットは、今回のことを忘れるなと二人に伝えただけだった。
ジョナサンやリサ、家族らとバーベキューパーティーをしたウォーレンは、父親から、自分たちだけが違う意見だと言われ非難される。
正しい報道や自分たちの行動に疑問を感じたウォーレンは、孤立していることで悩み苛立つ。
2003年1月23日、一般教書演説。
大統領は、3か月前に、国連安保理がフセインに対し武装解除の最後通告を伝えたことを話し見解を述べる。
自分たちの情報は正しいと信じるウォルコットは、パウエル国務長官だけが平和への希望だと考える。
ウォルコットは、関連各社が自分たちの記事を載せないことに苛立つ。
戦争及び兵士の出撃命令が下る雰囲気が高まり、国内では大規模な反戦デモが各地で起きる。
イラク国民会議。
議長のチャラビーに会ったジョナサンとウォーレンは、フセインが大量破壊兵器を隠しているのは確かだと言われ、アメリカ政府と同じ考えを変えないことを知る。
ウォーレンは帰ろうとするが、ジョナサンは、フセイン打倒後にイラクは内戦状態になると伝えても答えないチャラビーを批判し、彼を罵倒してその場を去る。
2月5日、国連本部。
国連安保理で演説したパウエル国務長官は、イラクの大量破壊兵器が世界にもたらす危機について語る。
パウエルは、フセインが核兵器を入手しようとしているのを、911後の世界で傍観しているわけにはいかないと述べる。
ギャロウェイは、パウエルがCIAの情報の80%を廃棄し、テネット長官に残りの情報が100%真実だと確認して、演説の席で後ろに座ることを指示したという話しを政府高官から聞く。
テネットの前で演説するパウエルが、自分で泥を被ったことを知ったギャロウェイは、いい兵士だと考える。
イラクに向かうアダムは、両親に別れを告げる。
3月6日。
国連安保理のイラク武装解除案は満場一致で可決され、大統領は、直ちに対処する見解を述べる。
ウォルコットからイラクに向かうよう指示されたジョナサンは、ヴラトカから真実を伝えるようにと言われ、それを約束する。
5月1日。
ブッシュ大統領は、太平洋上の空母”エイブラハム・リンカーン”で”大規模戦闘終結宣言”を行う。
攻撃を受けたアダムは、脊髄を損傷する重傷を負い帰国する。
”ナショナル・モール”、ベトナム戦争戦没者慰霊碑。
両親と共に最初の戦死者を確認したアダムは、その場にいたギャロウェイが退役軍人だと知り、彼に感謝する。
自分こそ感謝するとアダムに伝えたギャロウェイは、待っていたウォルコット、ジョナサンとウォーレンと共にその場を去る。
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イラク侵攻後、ウォルコットらの記事こそが真実だと世界は知った。
ニューヨーク・タイムズは読者に謝罪した。
”17年間” アメリカは紛争地帯で戦う。
”2兆ドル” の戦費を費やす。
”3万6000人” 以上のアメリカ兵が死傷した。
”100万人” のイラク人が侵攻により死傷した。
”0” 発見された大量破壊兵器。
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ジョナサン・ランデーとウォーレン・ストロベルは当時のとを話し、ジョン・ウォルコットのおかげだと語る。
2008年7月24日。
ジョン・ウォルコットは、報道の自由賞”I. F. ストーン・メダル”を受賞する。
ジョセフ・L・ギャロウェイは、何が真実かを知れば、人はイラク戦争のようなミスは犯さないと語る。
”ザ・デイリー・ショー”に出演したニューヨーク・タイムズの記者ジュディス・ミラーは、ジョン・スチュワートからの質問に答え、情報を疑ったのはナイト・リッダーだけだと話す。