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湖中の女 Lady in the Lake (1947)

1943年に発表された、レイモンド・チャンドラーの小説”湖中の女”を基に製作された作品。
失踪した出版社社長夫人を捜すことを依頼された私立探偵フィリップ・マーロウの調査を描く、監督、主演ロバート・モンゴメリーオードリー・トッターロイド・ノーラントム・タリーレオン・エイムズ他共演のフィルム・ノワール

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:ロバート・モンゴメリー
製作:ジョージ・ハイト
原作:レイモンド・チャンドラー湖中の女
脚本:スティーヴ・フィッシャー
撮影:ポール・C・ヴォーゲル
編集:ジーン・ルッジェロ
音楽:デヴィッド・スネル

出演
フィリップ・マーロウ:ロバート・モンゴメリー
エイドリアン・フロムセット:オードリー・トッター
デガーモ警部補:ロイド・ノーラン
ケイン警部:トム・タリー
デレス・キングスビー:レオン・エイムズ
ミュリエル・チェス/ミルドレッド・ハヴランド/フォールブルック夫人:ジェーン・メドウズ
クリス・レイヴァリー:リチャード・シモンズ
ユージーン・グレイソン:モリス・アンクラム
グレイソン夫人:キャスリーン・ロックハート
受付係:ライラ・リーズ
刑事:ロバート・ウィリアムス

アメリカ 映画
配給 MGM
1947年製作 105分
公開
北米:1947年1月19日
日本:1947年10月14日
製作費 $1,026,000
北米興行収入 $1,812,000
世界 $2,657,000


ストーリー
ロサンゼルス、クリスマスの数日前。
私立探偵フィリップ・マーロウ(ロバート・モンゴメリー)は、探偵が金にならないことに嫌気がさし、ホラー専門のキングスビー出版に殺人事件の小説を送っていた。
出版社から連絡があり招かれたマーロウは、社長デレス・キングスビー(レオン・エイムズ)の補佐で重役のエイドリアン・フロムセット(オードリー・トッター)に迎えられる。
エイドリアンは、デレスの妻クリスタルの居場所を突き止めることをマーロウに依頼する。
クリスタルは、離婚手続きのために、クリス・レイヴァリー(リチャード・シモンズ)という男と共にメキシコに向かうという電報をデレスに送っていた。
マーロウは、エイドリアンの様子から、デレスに離婚させて自分のものにしようとしていると考える。
それを否定するエイドリアンは、共にクリスタルを捜すことを提案して報酬を上乗せし、気に入った彼をアパートに誘う。
その場にあったクリスタルからの電報のことをマーロウに指摘されたエイドリアンは、レイヴァリーはクリスタルに2ヶ月会っていないため、電報は偽物だと伝る。
マーロウは、エイドリアンが何か企んでいると考えながら、レイヴァリーに会うためにベイ・シティに向かうのだが・・・。


解説 評価 感想

レイモンド・チャンドラーの原作”湖中の女”を基に、名優ロバート・モンゴメリーが主演を兼ねた監督デビュー作品。

コレヒドール戦記」(1945)に主演したロバート・モンゴメリーは、監督ジョン・フォードの病気の間に代わりに監督した経験があり、再び演出したいという思いが実現した意欲作でもある。

出版社社長夫人失踪の調査を依頼された私立探偵フィリップ・マーロウが、殺人事件に巻き込まれながら解決するまでを描くフィルム・ノワール

主人公のフィリップ・マーロウが、冒頭で近況を語るシーンで始まり、彼自身の視点で撮影された異色作。

そのために様々な工夫が凝らされ、鏡に映る主人公の映像を何度か挿入し、その存在感を印象付ける演出などが注目だ。

実験的手法に興味を示す者は多かったが、結果的には成功したとは言えないという声が多かった。

上記のような手法であるため、主演と言っても殆ど姿は登場しない、主人公のフィリップ・マーロウを演ずるロバート・モンゴメリー、主人公に惹かれる出版社社長補佐を魅力的に演ずるオードリー・トッター、事件を操る悪徳警官ロイド・ノーラン、彼の上司である警部のトム・タリー、失踪した妻の捜索を主人公に依頼する出版社の社長レオン・エイムズ、事件に関わる殺人者ジェーン・メドウズ、彼女に殺されるリチャード・シモンズ、同じく被害者の両親モリス・アンクラムキャスリーン・ロックハート、出版社の受付係ライラ・リーズ、刑事ロバート・ウィリアムスなどが共演している。


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