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ジェイソン・ボーン Jason Bourne (2016)

ロバート・ラドラムが創造した”ボーン”シリーズ第5作。
姿を消していたCIAの暗殺者ジェイソン・ボーンが分析官だった父親が絡む上層部の陰謀に立ち向かう姿を描く、製作、監督、脚本ポール・グリーングラス、製作、主演マット・デイモントミー・リー・ジョーンズアリシア・ヴィキャンデルヴァンサン・カッセルジュリア・スタイルズ他共演のサスペンス・アクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)

マット・デイモン / Matt Damon 作品一覧
トミー・リー・ジョーンズ / Tommy Lee Jones / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:ポール・グリーングラス

製作
フランク・マーシャル
マット・デイモン
ポール・グリーングラス
グレゴリー・グッドマン
製作総指揮:クリストファー・ラウズ
脚本
ポール・グリーングラス
クリストファー・ラウズ
原作:ロバート・ラドラム(キャラクター創造)
撮影:バリー・アクロイド
編集:クリストファー・ラウズ
音楽
ジョン・パウエル
デヴィッド・バックリー

出演
ジェイソン・ボーン/デヴィッド・ウェッブ:マット・デイモン
ロバート・デューイCIA長官:トミー・リー・ジョーンズ
ヘザー・リー:アリシア・ヴィキャンデル
アセット/作戦員:ヴァンサン・カッセル
ニコレット”ニッキー”パーソンズ:ジュリア・スタイルズ
アーロン・カルーア:リズ・アーメッド
クレイグ・ジェファーズ:アトー・エッサンドー
エドウィン・ラッセル国家情報長官:スコット・シェパード
マルコム・スミス:ビル・キャンプ
クリスチャン・ディソルト:ヴィツェンツ・キーファー
リチャード・ウェッブ:グレッグ・ヘンリー
バウメン:スティーヴン・クンケン
アルバート・ハーシュ博士:アルバート・フィニー

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2016年製作 123分
公開
北米:2016年7月29日
日本:2016年10月7日
製作費 $120,000,000
北米興行収入 $162,434,400
世界 $415,484,910


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ギリシャアルバニアの国境、ツァマンタス
CIAの極秘作戦“トレッドストーン”の暗殺者ジェイソン・ボーン(マット・デイモン)は、姿を消してから数年が経ち、ストリートファイトで生計を立てていた。

アイスランドレイキャビク
ボーンの元同僚ニコレット”ニッキー”パーソンズ(ジュリア・スタイルズ)は、ハッキング・グループの元に向かう。

パーソンズは、ハッカーのクリスチャン・ディソルト(ヴィツェンツ・キーファー)が予約したと伝えて中に入り、CIAのシステムにアクセスする。

ヴァージニア州、ラングレーCIA本部。
不審なアクセスを知ったサイバー部門の新任部長ヘザー・リー(アリシア・ヴィキャンデル)は、サーバーをハッキングされていることに気づく。

”トレッドストーン”の情報を確認したパーソンズは、作戦に関与しているCIA分析官リチャード・ウェッブ(グレッグ・ヘンリー)の息子”デヴィッド・ウェッブ”がボーンであることを知る。

アクセスしている場所がレイキャビクのハッカー基地であることを突きとめたリーは、送電を止めさせる。

逆探知に気づいたパーソンズはデータを入手し、電源が切れたために、その場の者たちに銃を向けて、コンピュータに火を放ち立去る。

ヴァージニア州、マクリーン
CIA長官ロバート・デューイ(トミー・リー・ジョーンズ)は、部下のクレイグ・ジェファーズ(アトー・エッサンドー)からハッキングされたという報告を受け、関係者を集めるよう指示する。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想

参考:
・「ボーン・アイデンティティー」(2002)
・「ボーン・スプレマシー」(2004)
・「ボーン・アルティメイタム」(2007)
・「ボーン・レガシー」(2012)
・「ジェイソン・ボーン」(2016)

*(簡略ストー リー)
CIAの極秘作戦“トレッドストーン”の暗殺者ジェイソン・ボーンは、姿を消して身を隠していた。
ボーンの元同僚パーソンズは、活動家でもあるハッカーのディソルトの指示で、CIAのサーバーをハッキングする。
”トレッドストーン”の情報を確認したパーソンズは、分析官リチャード・ウェッブの息子がボーンであることを知る。
ハッキングに気づいたCIAサイバー部門の新任部長リーは、それをデューイ長官に知らせる。
自分たちを危機に陥れる危険性があるボーンとパーソンズを捜すようリーに指示したデューイは、ボーンに恨みを持つ殺し屋であるアセット/作戦員に、2人の抹殺を命ずるのだが・・・。
__________

シリーズ5作目ではあるが、”ジェイソン・ボーン”が登場しない4作目の「ボーン・レガシー」(2012)の続編ではない。
3作目の「ボーン・アルティメイタム」(2007)の物語を継承して新たな発展を見せる、2作目からコンビを組むポール・グリーングラスマット・デイモンによる、9年振りの続編と言える。

1~3作の内容を知らないと面白さが半減するため、3作を観直してから鑑賞することをお勧めします。

極秘作戦“トレッドストーン”と、その発案者で分析官である主人公の父親の死との関係、全世界の完璧な監視システムをベースにする新作戦”アイアンハンド”が、CIA上層部の陰謀と絡み合うという複雑な内容となっている。

マット・デイモンの出演なくして成立しないシリーズでもあり、彼の復活はファンにとっては嬉しい。

しかし、CIA長官を演ずるトミー・リー・ジョーンズが、問答無用の行動をとる極悪人を演ずるのを、ファンが求めたかは疑問だ。

また、世界や国家の未来を左右するような作戦に関わる、CIAサイバー部門の新任部長アリシア・ヴィキャンデルの役柄も個人的には好きになれない。
若きエリート局員なのだが、その作戦の重要性に適合した人物にも思えず、局長を潰してまでものし上がろうとする重要な役柄なのだが、シリーズ全体を通しての隙の無い大人の雰囲気も感じられない。
2、3作目で作戦を指揮するジョアン・アレンの好演が印象的だったため、彼女位の貫録と年齢を重ねた役者を起用してもらいたかった。
サイバー部門の担当者という設定では仕方ないとも言えるが・・・。

そして、主人公”ジェイソン・ボーン”の同僚でもある協力者で、シリーズの顔でもあった”ニッキー・パーソンズ”を演ずるジュリア・スタイルズが命を落とすのは、ファンにとっては寂しいし非常に残念だ。

全体を通した緊迫感やアクションなどは見応えがあり、特に終盤の”ラスベガス・ストリップ”でのカーチェイスは凄まじい迫力で、CGを使ったとも思えない見事な出来だ。

北米興行収入は約1億6200万ドル、全世界では約4億1600万ドルを記録し、前作(ボーン・アルティメイタム)には及ばなかったものの大ヒットとなった。

主演のマット・デイモンは、CIAの分析官だった父親の死と彼が発案した極秘作戦“トレッドストーン”に隠された秘密を知り、自分を陥れた巨悪に立ち向かう主人公を好演している。

作戦遂行のために手段を選ばないCIA長官のトミー・リー・ジョーンズ、その部下で、主人公に協力すると思わせながら強かに行動するサイバー部門新任部長のアリシア・ヴィキャンデル、主人公に恨みを持つ殺し屋であるアセット/作戦員を熱演するヴァンサン・カッセル、主人公の元同僚であり、彼のためにCIAの情報を入手して命を落とすジュリア・スタイルズCIAと関わるソーシャル・メディア企業CEOリズ・アーメッドCIA長官の補佐官アトー・エッサンドー国家情報長官スコット・シェパード、”トレッドストーン”で主人公を監視した担当官ビル・キャンプ、活動家であるハッカーのヴィツェンツ・キーファー、”トレッドストーン”の発案者で、CIAの分析官である主人公の父親グレッグ・ヘンリーCIAに情報を流すカルーア(リズ・アーメッド)のアシスタント、スティーヴン・クンケン、そして、”トレッドストーン”の心理学者としてアルバート・フィニーが前作の映像で出演している。


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