殺人鬼に殺される1日を繰り返すタイムループにハマった女子大生の恐怖体験を描く、監督クリストファー・ランドン、主演ジェシカ・ローテ、イズラエル・ブルサード、ルビー・モディーン、レイチェル・マシューズ他共演のコメディ・ホラー。 |
・コメディ
■ スタッフ キャスト ■
監督:クリストファー・ランドン
製作:ジェイソン・ブラム
製作総指揮
アンジェラ・マンキューソ
ジョン・バルデッチ
クーパー・サミュエルソン
ジャネット・ヴォルトゥルノ
セス・ウィリアム・マイヤー
脚本:スコット・ロブデル
撮影:トビー・オリヴァー
編集:グレゴリー・プロトキン
音楽:ベアー・マクレアリー
出演
テレサ”ツリー”ゲルブマン:ジェシカ・ローテ
カーター・デイヴィス:イズラエル・ブルサード
ロリ・シュペングラー:ルビー・モディーン
ダニエル・ボーズマン:レイチェル・マシューズ
グレゴリー・バトラー:チャールズ・エイトキン
ジョン・トゥームズ:ロブ・メロ
ライアン・ファン:フィー・ヴ
ティム・バウアー:ケイレブ・スピルヤード
デヴィッド・ゲルブマン:ジェイソン・ベイル
ステファニー・バトラー:ローラ・クリフトン
ベッキー・シェパード:カリエラ・スミス
エミリー:トラン・トラン
ニック・シムズ:ブレイン・カーン3世
サントーラ:デイン・ローズ
学生:テネア・イントリアゴ
ジュリー・ゲルブマン:ミッシー・イェーガー
アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ
2017年製作 96分
公開
北米:2017年10月13日
日本:2019年6月28日
製作費 $4,800,000
北米興行収入 $55,683,850
世界 $125,479,270
*詳細な内容、結末が記載されています。
■ ストーリー ■
二日酔いで目覚めたベイフィールド大学の学生テレサ”ツリー”ゲルブマン(ジェシカ・ローテ)は、そこが男子学生カーター・デイヴィス(イズラエル・ブルサード)の部屋だということを知る。
父デヴィッド(ジェイソン・ベイル)からの電話を無視したツリーは、服を着て寮に戻ろうとする。
カーターを相手にしないツリーは、戻って来た彼のルームメイトのライアン・ファン(フィー・ヴ)が侮辱する言葉も気にせず、その場を去る。
構内でティム・バウアー(ケイレブ・スピルヤード)に話しかけられたツリーは、最低のデートに一回付き合っただけだと言って寮に向かう。
寮に戻ったツリーは、朝帰りしたことで、ダニエル・ボーズマン(レイチェル・マシューズ)から嫌味を言われるものの、それを気にしない。
ルームメイトのロリ・シュペングラー(ルビー・モディーン)に、覚えていない昨夜のパーティーのことを尋ねたツリーは、ダニエルの前で、彼女が惹かれているニック・シムズ(ブレイン・カーン3世)にキスしたことを知る。 誕生日のツリーは、ロリから渡された手作りのカップケーキのロウソクを消す。 それをゴミ箱に捨てたツリーは、付き合っている既婚者のグレゴリー・バトラー教授(チャールズ・エイトキン)の講義に向かう。 その後ツリーは、ダニエルがリーダーのランチ会議に参加する。 朝食を抜いていたベッキー・シェパード(カリエラ・スミス)は、ランチタイムだと思いダニエルに注意される。 ベッキーが席を立った拍子に現れたカーターにぶつかり、ドリンクがツリーの服にかかってしまう。 カーターから謝罪されたツリーは、部屋に忘れたブレスレットを渡されるものの、苛立つ彼女は何も話す気になれない。 大学病院に向かったツリーは父からの電話に出ず、その場で医大生のロリに出くわし、誰に会いに来たのか気になる。 ツリーは、グレゴリーに会いに来るのはやめたほうがいいとロリに忠告される。 それを無視してグレゴリーのオフィスに向かったツリーは、戻って来た彼に迫る。 そこにグレゴリーの妻ステファニー(ローラ・クリフトン)が現れ、焦った二人は何もなかったフリをする。 その夜、父のメッセージを聴きながらパーティーに向かったツリーは、通路のトンネルに置かれたオルゴールの”ハッピーバースデー”を聴く。 その場に現れた、大学のマスコットのベビー・マスクを被った人物に話しかけたツリーは、コスプレだと思いながらも警戒する。 ベビー・マスクに襲われたツリーは、悲鳴を上げながら殺される・・・。 目覚めたツリーは、そこがカーターの部屋だと気づき、携帯電話の父の着信を確認する。 昨日とまったく同じことが起きているので、夢を見たと思ったツリーは、ティムまで現われたので驚き、今日が何日か尋ねる。 9月18日の月曜日だと言われたツリーは、同じ日が繰り返されていることに気づき混乱する。 寮に戻ったツリーは、朝帰りしたことでダニエルに嫌味を言われたため、デジャヴだと思う。 部屋でロリと話したツリーはカップケーキを渡され、今回はロウソクを吹き消さずに、その場に置き講義に向かう。 その後、ランチ会議の際に考え事をしていたツリーは、ベッキーとぶつかり、ドリンクをこぼして服を汚したカーターに謝罪される。 そのまま去ろうとするカーターにブレスレットのことを尋ねたツリーは、それを渡される。 病院に向かいグレゴリーと話したツリーは、おかしなことが起きていると伝え、彼に迫られる。 妻が来ると言われたグレゴリーは、ステファニーが現われたために焦る。 その夜、亡くなった母ジュリー(ミッシー・イェーガー)との思い出の映像を見ていたツリーは、ダニエルから、パーティーの準備をするようにと言われて支度をする。 父のメッセージを聴きながらパーティーに向かうツリーは、オルゴールが鳴るトンネルを避けて会場に着く。 ベビー・マスクをつけたニックに脅かされたツリーは、彼を殴ってしまう。 パーティーは始まり、ダニエルの前でニックに誘われたツリーは、二階に向かった彼を追う。 マスクを外したニックと楽しもうとしたツリーは、ダニエルからのメールに気づく。 その間に現れたベビー・マスクはニックに襲い掛かり、それに気づかないツリーは殺される。 カーターの部屋で目覚めたツリーは動揺し、自分から部屋に来たと言われ、構内でまったく同じ光景を見ながらティムに会い寮に戻る。 ロリに起きることが分かると話したツリーは、怯えながら今夜、殺されると伝える。 それを信じないロリはツリーを落ち着かせて、母の命日なので、講義を休むことを勧める。 その夜。窓に板を打ち付けてドアをロックしたツリーは、ダニエルからパーティーの話をされる。 ロリの作ってくれたカップケーキを食べようとしたツリーは、不思議な現象が起きているために警戒する。 部屋に潜んでいたベビー・マスクに襲われたツリーは、ナイフで刺殺される。 叫びながらカーターの部屋で目覚めたツリーは、取り乱してその場を去る。 追ってきたカーターから服や靴、そしてブレスレットを渡されたツリーは、彼に抱き着いて助けを求める。 カフェテリアでカーターに事情を話したツリーは、誕生日がポイントだと言われ、ダニエルが惹かれているニックにキスしたために、彼女には襲う動機があると考える。 パーティーの後で部屋に向かったものの、手は出していないと言うカーターの言葉を信じたツリーは、グレゴリー、ステファニー、ティムなどが容疑者の可能性があると彼に伝える。 カーターから、犯人が見つかるまで死に続けるのが一つの方法だと言われたツリーは、寮に戻り対策を考える。 その夜、ティムの部屋を覗いたツリーは、彼がゲイだと知り、現れたベビー・マスクに殺される。 ステファニーを見張ったツリーは、ベビー・マスクに襲われて殺される。 ダニエルに道路で襲い掛かったツリーは、バスに轢かれて死亡する。 誤ってベッキーをバットで殴ってしまったツリーは焦り、背後から迫るベビー・マスクに殴り殺される。 目覚めてカーターの部屋から去ろうとしたツリーは、戻って来たライアンの前で意識を失ってしまう。 病院に運ばれたツリーは、様子を見に来たカーターに気づく。 現れたグレゴリーから、面会時間は終わりだと言われたカーターは、ツリーに感謝されてその場を去る。 ツリーにレントゲンを見せたグレゴリーは、傷の説明をして、医学的には死人だと伝える。 この場にいたら殺されると考えたツリーは帰ろうとするが、病院なら安全で、自分が守ると言うグレゴリーの指示に従う。 グレゴリーにドリンクが欲しいと伝えたツリーは、彼が病室を出た後に抜け出す。 ツリーはグレゴリーのオフィスに向かい、車のキーを捜す。 デスクの引き出しの中にあったベビー・マスクを見つけたツリーは驚き、警戒しながら駐車場に向かう。 グレゴリーに見つかったツリーは、彼に襲い掛かり殺したベビー・マスクに追われる。 駐車場に向かったツリーはグレゴリーの車を見つけて、ベビー・マスクにガラスを割られるものの走り去る。 安心してスピードを上げ過ぎたツリーは、パトロール警官サントーラ(デイン・ローズ)のパトカーに車を止められ、免許証などを所持していなかったために焦る。 逮捕されれば安全だと考えたツリーは、飲酒とドラッグ使用を認めて手錠をかけられ、パトカーの後部席に乗る。 ところが、ベビー・マスクの運転する車にサントーラは轢き殺され、漏れたガソリンに引火されたツリーは爆死する。 目覚めて部屋を出たツリーについて行き話を聞いたカーターは、殺されるために同じ日を繰り返していると言われるものの、信じられない。 その場で起きることを次々と予言したツリーは、驚くカーターを信用させる。 カーターとレストランで食事をしたツリーは、避けている父の電話に出なかったために母のことも訊かれ、3年前に亡くなったことを伝える。 誕生日が同じだった母の思い出を語るツリーは、同じ日を繰り返して生きると、不思議に本当の自分が見えるとカーターに話す。 母は今の自分に失望するだろうと言うツリーに、新たな日を迎えるたびに成長するはずだと伝えたカーターは、戻る度に弱っているし、それも残り少ないと話す彼女を気遣う。 大学病院から中継するニュースを見たツリーは、6人の女性を殺した殺人犯ジョン・トゥームズ(ロブ・メロ)が逮捕され、病院に収容されていることを知る。 トゥームズが犯人だと考えたツリーは病院に向かい、彼が逃げると事務員に伝えて、警察に通報するよう指示する。 見張っていた警備員が部屋に入ったために、危険だと言いながらその場に向かったツリーは、警備員の死体を見つける。 隠れていたベビー・マスクは発砲して事務員を射殺し、逃げるツリーを追う。 マスクを外したトゥームズに、カーターが襲い掛かる。 拳銃を奪ったツリーは発砲できず、カーターはトゥームズに殺される。 時計台に逃げ込んだツリーは、追ってきたトゥームズをバールで殴り倒し止めを刺そうとするが、カーターが死んだまま戻らないと考える。 バールを捨てたツリーは階段を上り、首を吊って自殺する。 気分のいい朝を迎えたツリーはカーターに抱きつき、感謝してその場を去る。 ティムにも優しく語り掛けたツリーは、自分に正直になりいい男性を見つけるようにと助言する。 寮に戻り、いつも無視していたエミリー(トラン・トラン)にも笑顔で手を振ったツリーは、ダニエルを相手にせず部屋に向かう。 ロリにもいいルームメイトになると伝えたツリーは、病院にいる”彼”のことも今度、教えてほしいと伝える。 グレゴリーと話し関係を終わらせたツリーは、ランチ会議で、侮辱するダニエルの頭にドリンクをかける。 ブレスレットを渡そうとするカーターにキスしたツリーは、誕生日の夜を祝うために彼を誘う。 父デヴィッドに会ったツリーは、母が恋しいことを伝え、同じ思いの父に、今までのことを謝罪して和解する。 その夜、戦闘態勢を整えたツリーは病院に向かい、トゥームズの部屋の警備員を脅して警察に通報させる。 眠っているトゥームズに銃を向けたツリーは、安全装置を外していなかったために発砲できず、襲われてナイフを奪われる。 抵抗したツリーは、一瞬、停電した隙を見てトゥームズに銃を向け、安全装置を外して彼を射殺する。 カーターの部屋に向かったツリーは、ロリからもらったカップケーキのロウソクに火を点けて、それを吹き消す。 目覚めたツリーは、そこが再びカーターの部屋だったために驚き、トゥームズを殺したにも拘わらずループしていたので動揺する。 寮の部屋に戻ったツリーは、身支度をして出て行くことをロリに伝える。 カップケーキを渡そうとするロリに、昨晩、食べたと伝えたツリーは、眠っている間に死んだことに気づく。 ツリーは、自分が毒入りケーキを捨てたので、病院のトゥームズを利用しようとしたロリが、ベビー・マスクだと考える。 それを否定するロリにケーキを食べさせようとしたツリーは、彼女が食べようとしないために、それを警察に持って行こうとする。 ロリは、ツリーに襲い掛かって突き倒し、グレゴリーを奪ったことで恨んでいたことを伝える。 格闘になったロリは、騒ぎに気づいたダニエルに問題ないことを伝えるが、ツリーにカップケーキを口に押し込まれる。 ツリーは、取り乱すロリを蹴って窓から突き落とす。 その後、カーターとレストランに向かったツリーは、怪しかった殺人鬼のロリのことで、テレビのインタビューに答えるダニエルの映像を見つめる。 父からの電話に出たツリーは無事だと伝え、カーターは、部屋が事件現場になり眠る場所がなくなった彼女を、自分の部屋に誘う。 ツリーにブレスレットを渡したカーターは、今回の件はビル・マーレイの映画”恋はデジャ・ブ”に似ていると伝える。 ビル・マーレイのことを知らないツリーが、”ゴーストバスターズ”も観たことがないと言うのでカーターは驚く。 カーターの部屋で目覚めたツリーは、彼がいつもと同じことを言うので焦る。 今日は19日の火曜日だと言うカーターが、自分をからかったことを知ったツリーは憤慨するが、彼とキスしようとする。 戻ったライアンを追い払ったカーターは、ツリーにキスする。
...全てを見る(結末あり)
参考:
・「ハッピー・デス・デイ」(2017)
・「ハッピー・デス・デイ 2U」(2019)
*(簡略ストー リー)
傲慢で自己中心的な女子大生テレサ”ツリー”ゲルブマンは、パーティーに向かう途中、大学のマスコットのベビー・マスクを被った人物に殺される。
学生のカーターの部屋で目覚めたツリーは、殺されたのは夢だと思うものの、同じ日が繰り返されていることに気づく。
その夜もベビー・マスクに殺されたツリーは、再びカーターの部屋で目覚め、混乱して彼に助けを求める。
死を繰り返しながら犯人を捜すことをカーターに提案されたツリーは、戸惑いながらそれに従おうとするのだが・・・。
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マイケル・ランドンの息子であり脚本家としても活躍して、「パラノーマル・アクティビティ/呪いの印」(2014)などを監督したクリストファー・ランドンと、同シリーズ他の製作者ジェイソン・ブラムが組んだ作品。
殺人鬼に殺される1日を繰り返す、タイムループにハマった女子大生の恐怖体験を描くコメディ・ホラー。
クリストファー・ランドンは、多くの作品を参考にして本作を演出し、「スクリーム」(1996)の”ゴーストフェイス”をデザインしたトニー・ガードナーが”ベビー・マスク”をデザインした。
殺人鬼に襲われる女子大生の恐怖を描くホラーなのだが、同じ日が繰り返される中で、それに対処しながら解決方法を考える主人公の行動がユーモラスに描かれた、ブラック・コメディとして大いに楽しめる作品。
わずか4億8000万ドルの製作費で、北米興行収入は約5600万ドル、全世界では約1億2600万ドルのヒットとなった。
傲慢で自己中心的な女子大生として登場するが、毎日殺されるという刺激的な体験をしながら精神的に成長していく主人公を熱演するジェシカ・ローテ、そんな彼女と毎日、付き合うことになる男子学生のイズラエル・ブルサード、主人公のルームメイトでありベビー・マスクだったルビー・モディーン(マシュー・モディーンの娘)、主人公と同じ寮の女子学生レイチェル・マシューズ、主人公と不倫関係の大学教授チャールズ・エイトキン、その妻ローラ・クリフトン、ベビー・マスクを被り主人公に襲い掛かる殺人犯のロブ・メロ、カーター(イズラエル・ブルサード)のルームメイト、フィー・ヴ、構内で主人公に話しかけるゲイの学生ケイレブ・スピルヤード、主人公の父親ジェイソン・ベイル、主人公と同じ寮の女子学生カリエラ・スミス、主人公に寮の前で無視される女子学生トラン・トラン、主人公がパーティーで迫る男子学生ブレイン・カーン3世、主人公を逮捕するパトロール警官デイン・ローズ、地球温暖化に抗議する女子学生のテネア・イントリアゴ、主人公の母親ミッシー・イェーガーなどが共演している。