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ナイル殺人事件 Death on the Nile (2022)

1937年に発表された、アガサ・クリスティの小説”ナイルに死す”を基に製作された作品で、1978年に公開された「ナイル殺人事件」に続く2度目の映画化であり、「オリエント急行殺人事件」(2017)の続編。
ナイル川のクルーズ船で起きる殺人事件の謎の解明に挑む名探偵エルキュール・ポアロの活躍を描く、製作リドリー・スコット、製作、監督、主演ケネス・ブラナートム・ベイトマンアネット・ベニングラッセル・ブランドアリ・ファザルドーン・フレンチガル・ガドットアーミー・ハマーローズ・レスリーエマ・マッキーソフィー・オコネドージェニファー・ソーンダースレティーシャ・ライト他共演のミステリー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:ケネス・ブラナー
製作
リドリー・スコット
ケネス・ブラナー
ジュディ・ホフランド
ケヴィン・J・ウォルシュ
製作総指揮
マーク・ゴードン
サイモン・キンバーグ
マシュー・ジェンキンズ
ジェームズ・プリチャード
マシュー・プリチャード
原作:アガサ・クリスティナイルに死す
脚本:マイケル・グリーン
撮影:ハリス・ザンバーラウコス
編集:ウナ・ニ・ドンガイル
音楽:パトリック・ドイル

出演
エルキュール・ポアロ:ケネス・ブラナー
ブーク:トム・ベイトマン
ユーフェミア:アネット・ベニング
ライナス・ウィンドルシャム:ラッセル・ブランド
アンドリュー・カチャドゥリアン:アリ・ファザル
バワーズ夫人:ドーン・フレンチ
リネット”リニー”リッジウェイ・ドイル:ガル・ガドット
サイモン・ドイル:アーミー・ハマー
ルイーズ・ブールジェ:ローズ・レスリー
ジャクリーン”ジャッキー”ド・ベルフォール:エマ・マッキー
サロメ・オッタボーン:ソフィー・オコネドー
マリー・ヴァン・スカイラー:ジェニファー・ソーンダース
ロザリー・オッタボーン:レティーシャ・ライト
カトリーヌ:スザンナ・フィールディング

イギリス/アメリカ 映画
配給 20世紀スタジオ
2022年製作 127分
公開
イギリス:2022年2月11日
北米:2022年2月11日
日本:2022年2月25日
製作費 $90,000,000
北米興行収入 $45,630,100
世界 $137,307,240


ストーリー
1914年10月31日、ベルギーイーゼル
塹壕で待機していたベルギー兵エルキュール・ポアロ(ケネス・ブラナー)は、橋の攻撃を命ぜられた指揮官に、風向きを利用した煙幕を使うことを提案する。
部隊は橋を奪還することに成功するが、指揮官は橋に仕掛けられた爆弾で爆死し、負傷したポアロは野戦病院に運ばれる。
顔の傷に絶望するポアロは、恋人である看護師カトリーヌ(スザンナ・フィールディング)から、口ひげを生やすようにと言われ励まされる。
1937年、ロンドン
名探偵ポアロは、ブルース歌手サロメ・オッタボーン(ソフィー・オコネドー)が出演するクラブで楽しんでいた。
ジャクリーン”ジャッキー”ド・ベルフォール(エマ・マッキー)は、莫大な遺産を相続した幼なじみのリネット”リニー”リッジウェイ・ドイル(ガル・ガドット)に、婚約者のサイモン・ドイル(アーミー・ハマー)を紹介する。
リネットは、ジャッキーに頼まれて、サイモンを田舎の家の管理人として雇うことにする。
ポアロは、リネットとサイモンが踊る様子と、ジャッキーの3人を観察する。
6週間後、エジプトギザ
旅行中のポアロは、ピラミッドで友人のブーク(トム・ベイトマン)に出くわし、彼の母親で有名な画家ユーフェミア(アネット・ベニング)を紹介され、彼らは、結婚したリネットとサイモンの晩餐会に出席する。
出席者には、リネットのメイド、ルイーズ・ブールジェ(ローズ・レスリー)、サロメと彼女の姪でマネージャーでもあるリネットの学友ロザリー(レティーシャ・ライト)、リネットの名付け親マリー・ヴァン・スカイラー(ジェニファー・ソーンダース)と看護師で友人のバワーズ夫人(ドーン・フレンチ)、リネットの事業管財人でいとこのアンドリュー・カチャドゥリアン(アリ・ファザル)、リネットの元婚約者ライナス・ウィンドルシャム医師(ラッセル・ブランド)がいた。
そこにジャッキーが現れ、新婚旅行を控えるリネットとサイモンは驚き、自分たちを執拗につけるジャッキーのことをポアロに話し協力を求める。
それを断ったポアロはジャッキーと話し、サイモンは今でも自分を愛していると言う彼女が、銃を所持していることを知る。
ポアロは、リネットとサイモンに、2人だけになれる場所に戻ることを提案する。
リネットとサイモンは旅行を続けることを決意し、ポアロを含めた晩餐会の出席者と共にクルーズ船”カルナック”に乗船する。
リネットと話をしたポアロは、同行者を信じられない彼女が、皆、真の友人でないため悩んでいることを知り、守ることを約束する。
その夜、パーティーが始まり、サロメに惹かれるポアロは、ブークが、ユーフェミアに反対されながらもロザリーと付き合っていることを知る。
翌日、一行は”アブ・シンベル神殿”に到着し、岩が落下して、リネットとサイモンが押しつぶされそうになる。
何者かが故意にやった可能性もある中、一行は船に戻り、リネットは、新しい乗客としてジャッキーが乗船していることを知り取り乱す。
その夜、リネットとサイモンは、翌日、帰国することをポアロに話す。
それを知ったジャッキーは憤慨し、ポアロと話した彼女は、自殺することをほのめかす。
ポアロは、戦争中に、恋人のカトリーヌを迫撃砲の攻撃で亡くし、自分も自殺を考えたことをジャッキーに話す。
リネットが就寝後、ジャッキーと話したサイモンは苛立ち、彼女に脚を撃たれる。
ジャッキーは自殺しようとするが、その場にいたブークとロザリーが制止する。
2人はジャッキーをバウワーズ夫人の元へ連れて行き、呼ばれたライナスがサイモンを治療する。
翌朝ルイーズは、リネットが頭を撃たれて死亡していることに気づく。
ポアロは、凶器がジャッキーの銃の可能性がるため彼女を疑うが、バワーズ夫人から、ジャッキーは一晩中、薬で寝ていたことを知らされる。
ポアロは、リネットの貴重で高価なネックレスと、ジャッキーの銃がなくなっていることを知り、リネットに恨みを抱き、彼女の死により利益を得る可能性がある人物を捜すために、乗客たちの尋問を始めるのだが・・・。


解説 評価 感想

参考:
・「オリエント急行殺人事件」(2017)
・「ナイル殺人事件」(2022)
・「名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊」(2023)

1937年に発表された、アガサ・クリスティの小説”ナイルに死す”を基に製作された作品で、1978年に公開された「ナイル殺人事件」に続く2度目の映画化であり、「オリエント急行殺人事件」(2017)の続編。

製作リドリー・スコット、製作、監督、主演ケネス・ブラナートム・ベイトマンアネット・ベニングラッセル・ブランドアリ・ファザルドーン・フレンチガル・ガドットアーミー・ハマーローズ・レスリーエマ・マッキーソフィー・オコネドージェニファー・ソーンダースレティーシャ・ライトなどが共演した作品。

豪華スター競演とケネス・ブラナーの丁寧な演出、スケール感ある美しい映像や美術、衣装などを含めた内容、さらにはポアロの過去などが興味深く描かれてはいる。
しかし、旧作「ナイル殺人事件」(1978)の監督ジョン・ギラーミンによる重厚な雰囲気の内容に比べるとやや物足りない感じはする。

製作費は前作の5500万ドルから9000万ドルにアップしたものの、北米興行収入は約4600万ドル、全世界では約1億3700万ドルに終わり、前作を大きく下回ってしまった。
*、「オリエント急行殺人事件」(2017)
北米興行収入 $102,826,540
世界 $352,794,080

主演のケネス・ブラナーは、ナイル川で起きる謎の殺人事件を解明するエルキュール・ポアロを好演している。

ポアロの友人で、事件に関わっていたトム・ベイトマン、その母親である有名な画家アネット・ベニング、莫大な遺産を相続した資産家女性のガル・ガドット、その夫アーミー・ハマー、リネット(ガル・ガドット)の元婚約者で医師のラッセル・ブランド、リネットのいとこで事業管財人アリ・ファザル、リネットの名付親ジェニファー・ソーンダース、その看護師で恋人のドーン・フレンチ、リネットの専属メイド、ローズ・レスリー、サイモン(アーミー・ハマー)の元恋人でリネットの元友人エマ・マッキー、有名なブルース歌手ソフィー・オコネドー、その姪でマネージャーでもあるリネットの学友レティーシャ・ライト第一次世界大戦中に死亡したポアロの恋人スザンナ・フィールディングなどが共演している。


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