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ナイトメア・アリー Nightmare Alley (2021)

ショービジネスの世界でのし上がった男の成功と凋落を描く、製作、監督、脚本ギレルモ・デル・トロ、製作、主演ブラッドリー・クーパーケイト・ブランシェットトニ・コレットウィレム・デフォーリチャード・ジェンキンスルーニー・マーラロン・パールマンメアリー・スティーンバージェンデヴィッド・ストラザーン他共演の心理スリラー。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト
監督:ギレルモ・デル・トロ
製作
ギレルモ・デル・トロ
J・マイルズ・デイル
ブラッドリー・クーパー
原作:ウィリアム・リンゼイ・グレシャムNightmare Alley
脚本
ギレルモ・デル・トロ
キム・モーガン
撮影:ダン・ローストセン
編集:キャム・マクラクリン
音楽:ネイサン・ジョンソン

出演
スタントン”スタン”カーライル:ブラッドリー・クーパー
リリス・リッター博士:ケイト・ブランシェット
ジーナ・クルンバイン:トニ・コレット
クレメント”クレム”ホートリー:ウィレム・デフォー
エズラ・グリンドル:リチャード・ジェンキンス
メアリー・エリザベス”モリー”ケイヒル:ルーニー・マーラ
ブルーノ:ロン・パールマン
フェリシア・キンブル:メアリー・スティーンバージェン
ピーター”ピート”クルンバイン:デヴィッド・ストラザーン
アンダーソン:ホルト・マッキャラニー
キンブル判事:ピーター・マクニール
少佐:マーク・ポヴィネッリ
ジェデディア・ジャッド保安官:ジム・ビーヴァー
カーニー・ボス:ティム・ブレイク・ネルソン
ファンハウス・ジャック:クリフトン・コリンズJr.
獣人(ギーク):ポール・アンダーソン
ルイーズ・ホートリー:ララ・ジーン・コロステッキ
スタンのショーの観客:ロミナ・パワー

アメリカ 映画
配給 サーチライト・ピクチャーズ
2021年製作 150分
公開
北米:2021年12月17日
日本:2022年3月25日
製作費 $60,000,000
北米興行収入 $11,338,110
世界 $39,629,200


アカデミー賞
第94回アカデミー賞
・ノミネート
作品・撮影・衣裳デザイン・美術賞


ストーリー
1939年。
スタントン”スタン”カーライル(ブラッドリー・クーパー)は、荒れ果てた家の床下に死体を隠し放火する。
ある町に着いたスタンは、近くのカーニバルに向かう。
スタンは、生きた鶏を食べる獣人/ギーク(ポール・アンダーソン)のショーを見る。
その場から出たスタンは、カーニバルの古株で怪力男のブルーノ(ロン・パールマン)と小人の少佐(マーク・ポヴィネッリ)に声をかけられ、テントをたたむ仕事に雇われる。
カーニバルのオーナーのクレメント”クレム”ホートリー(ウィレム・デフォー)は、スタンに話しかけて食事を与え、その場から逃げたギークを捕えたスタンを雇う。
翌朝スタンは、透視マジックのジーナ・クルンバイン(トニ・コレット)とアルコール依存症の夫ピーター”ピート”(デヴィッド・ストラザーン)に出会う。
ピートが食事に出かけた間にジーナに迫られたスタンは、その後2人の助手になる。
しばらくしてスタンは、電気ショーのメアリー・エリザベス”モリー”ケイヒル(ルーニー・マーラ)に惹かれ、2人は恋仲になる。
スタンは、2人で独立するこを提案するものの、モリーはその気になれなかった。
ある夜スタンは、クレムが、アル中の男にアヘン入りの酒を与えてギークにしていることを知る。
スタンは、ピートに頼まれて酒(実はメタノール)を調達する。
ピートは、スタンに”コールド・リーディング”の使い方と読心術のことを話してていたが、それに興味を持つ彼に、悪用した場合の危険性を指摘する。
”酒”を飲んだピートは翌朝、死体で発見される。
ギークのショーに関する密告を受けた地元警察のジェデディア・ジャッド保安官(ジム・ビーヴァー)は、カーニバルを捜査しようとする。
対処したスタンは、ジャッド保安官と話してコールド・リーディングを使い説得し、カーニバルを救いクレムらに感謝される。
モリーは、得意なことをついに見つけたと言うスタンとカーニバルを去ることに同意する。
2年後、バッファロー
スタンは、モリーを助手にして、裕福なエリート層相手の霊能力ショーを行い成功していた。
しかし、スタンがモリーに完璧を求めるために、2人の関係は悪化していた。
そんな時、スタンとモリーのパフォーマンスのトリックを暴露しようとする心理学者リリス・リッター博士(ケイト・ブランシェット)が、2人の前に現れるのだが・・・。


解説 評価 感想

1946年に発表された、ウィリアム・リンゼイ・グレシャムの小説”Nightmare Alley”を基に製作された作品。

1947年公開のフィルム・ノワールの名作「悪魔の往く町」に続く2度目の映画化。
同作に主演したタイロン・パワーの娘ロミナ・パワーが、主人公のショーの観客で出演している。

ギレルモ・デル・トロが製作と脚本を兼ねて監督し、製作、主演ブラッドリー・クーパーケイト・ブランシェットトニ・コレットウィレム・デフォーリチャード・ジェンキンスルーニー・マーラロン・パールマンメアリー・スティーンバージェンデヴィッド・ストラザーンなどが共演した作品。

ショービジネスの世界でのし上がった男の成功と凋落を描く心理スリラー。

COVID-19の影響で興行的には振るわなかったものの、批評家の評価は高く、第94回アカデミー賞では、作品、撮影、衣裳デザイン、美術賞にノミネートされた。

製作費 $60,000,000
北米興行収入 $11,338,110
世界 $39,629,200

豪華スター競演が見どころの作品ではあるが、フィルム・ノワールの名作である旧作「悪魔の往く町」には及ばない内容で、ギレルモ・デル・トロの情熱は伝わるものの、彼の世界観を堪能できるかと言うと、ファンにとってはやや物足りない感じもする。

主演のブラッドリー・クーパーは、ショービジネスの世界でのし上がる野心家の男を熱演している。

主人公に近づき利用する心理学者のケイト・ブランシェット、主人公に読心術などを教えるカーニバルの一員トニ・コレット、その夫でアルコール依存症デヴィッド・ストラザーン、カーニバルの座長ウィレム・デフォー、主人公に騙される資産家のリチャード・ジェンキンス、主人公とカーニバルで恋仲になり共に行動するルーニー・マーラ、彼女の父親代わりである怪力男ロン・パールマン、主人公に騙される判事ピーター・マクニール、その妻メアリー・スティーンバージェン、資産家のボディーガード、ホルト・マッキャラニー、カーニバルの一員で小人のマーク・ポヴィネッリ、カーニバルを捜査しようとする保安官のジム・ビーヴァー、クライマックスで登場するカーニバルの座長ティム・ブレイク・ネルソン、カーニバルの一員クリフトン・コリンズJr.、獣人(ギーク)のポール・アンダーソンララ・ジーン・コロステッキなどが共演している。


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