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危険な関係 Dangerous Liaisons (1988)

1782年にフランスの作家コデルロス・ド・ラクロが発表した同名小説、”Les Liaisons dangereuses”の映画化。
18世紀末のフランス革命前夜のパリを舞台に、退廃していく貴族及び社交界の内側を非道徳的な愛欲のゲームに興ずる人々の人間模様と共に生々しく描く、監督スティーヴン・フリアーズ、主演グレン・クローズジョン・マルコヴィッチミシェル・ファイファーキアヌ・リーヴス他共演による官能のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト ■
監督:スティーヴン・フリアーズ
製作
ノーマ・ヘイマン

ハンク・ムーンジーン
原作:コデルロス・ド・ラクロ
脚本:クリストファー・ハンプトン
撮影:フィリップ・ルースロ
編集:ミック・オーズリー
美術・装置
スチュアート・クレイグ
ジェラード・ジェイムズ

衣装デザイン:ジェームズ・アシュソン
音楽:ジョージ・フェントン

出演
メルトゥイユ侯爵夫人:グレン・クローズ
ヴァルモン子爵:ジョン・マルコヴィッチ
トゥールヴェル夫人:ミシェル・ファイファー
ダンスニー:キアヌ・リーヴス
セシル:ユマ・サーマン
ヴォランジュ夫人:スージー・カーツ
ロズモンド夫人:ミルドレッド・ナトウィック

アゾラン:ピーター・カパルディ
エミリー:ローラ・ベンソン
ジュリー:バレリー・コーガン

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1988年製作 119分
公開
北米:1988年12月21日
日本:1989年9月16日
製作費 $14,000,000
北米興行収入 $34,700,000


アカデミー賞 ■
第61回アカデミー賞
・受賞
脚色・美術・衣装デザイン賞
・ノミネート
作品
主演女優(グレン・クローズ
助演女優(ミシェル・ファイファー
作曲賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
18世紀末、パリ
メルトゥイユ侯爵夫人(グレン・クローズ)は、愛人が、従妹のヴォランジュ夫人(スージー・カーツ)の娘、セシル(ユマ・サーマン)と恋仲になったのを知ってしまう。

パリ社交界きっての好色漢で、かつての愛人ヴァルモン子爵(ジョン・マルコヴィッチ)を呼び寄せたメルトゥイユは、その腹いせに、セシルの処女を彼に奪わせ、愛人に恥をかかせようとする。

しかし、ヴァルモンはそんな他愛もない行いに興味を示さず、伯母ロズモンド夫人(ミルドレッド・ナトウィック)の屋敷に住むトゥールヴェル夫人(ミシェル・ファイファー)を、自分のものにしようと企んでいた。

それに興味を示したメルトゥイユは、その計画が成功した場合には、”賞品”を与えることをヴァルモンに約束する。

メルトゥイユは、ダンスニー(キアヌ・リーヴス)という若い音楽教師をセシルに近づけ、ヴァルモンはトゥールヴェルに近づき、愛し慕っていることを伝えてしまう。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
18世紀末、パリ
メルトゥイユ侯爵夫人は、愛人が従妹ヴォランジュ夫人の娘、セシルと恋仲になったことを知る。
パリ社交界きっての好色漢で、かつての愛人ヴァルモン子爵を呼び寄せたメルトゥイユは、セシルの処女を彼に奪わせようとする。
ヴァルモンは、そんな他愛もない話よりも、伯母ロズモンド夫人と同居するトゥールヴェル夫人を自分のものにしようと企んでいた。
メルトゥイユはそれに興味を示し、その計画が成功した場合には、ヴァルモンに”賞品”を与えることを約束する・・・。
__________

軽快でテンポが良く、また繊細な人物描写も冴えるスティーヴン・フリアーズの、正に”楽しむゲーム”のような、コミカル且つ力強ささえ感じる演出は見応え十分。

絢爛豪華な美術やセット、また衣装などは目を見張る美しさだ。

第61回アカデミー賞では、脚色、美術、衣装デザイン賞を受賞した。
・ノミネート
作品
主演女優(グレン・クローズ
助演女優(ミシェル・ファイファー
作曲賞

社交界を牛耳り、ラストで追放されながら、尚恐ろしいほどの強さと強欲さを感じさせる、侯爵夫人グレン・クローズの、凄まじい迫力と貫禄の演技は圧巻だ。

彼女をも上回る強かさを、隠しもせずに自慢気に示すジョン・マルコヴィッチの好色漢役も、キャリアの中、最高と言っていいほどの熱演と言える。

真実か偽りなのか、純粋な愛を求めながら病に倒れ、愛した男の本心に安堵しながら息を引き取る、幸薄い女性を見事に演じたミシェル・ファイファーも素晴らしい。

絵に描いたような美青年役、若き日のキアヌ・リーヴスと純情な女性ユマ・サーマン、その母スージー・カーツ、トゥールヴェル夫人(ミシェル・ファイファー)の伯母役で、本作が遺作となるジョン・フォード作品などで活躍し”フォード一家”の一員として数々の名演を見せたミルドレッド・ナトウィックの出演は、ファンにとっては見逃せない。


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