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シマロン Cimarron (1960)

1929年に発表されたエドナ・ファーバー同名小説の映画化で、1931年の同名作品のリメイク。
フロンティア・スピリット溢れる男の生き様とそれに反発しつつも力強く生き抜いた妻の半生を描く、監督アンソニー・マン、主演グレン・フォードマリア・シェルアン・バクスター他共演のドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


西部劇


スタッフ キャスト ■
監督:アンソニー・マン

製作:エドマンド・グレンジャー
原作:エドナ・ファーバーCimarron
脚本:アーノルド・シュルマン
撮影:ロバート・サーティース
編集:ジョン・ダニング
美術・装置
ジョージ・W・デイヴィス

アディソン・ヒアー
ヘンリー・グレイス
ヒュー・ハント
オットー・シーゲル
音楽:フランツ・ワックスマン

出演
ヤンシー”シマロン”クラヴァット:グレン・フォード

セイブラ・クラヴァット:マリア・シェル
ディクシー・リー:アン・バクスター
トム・ワイアット:アーサー・オコンネル
ジェシー・リッキー:ハリー・モーガン
ウィリアム・ハーディ/チェロキー・キッド:ラス・タンブリン
サラ・ワイアット:マーセデス・マッケンブリッジ
ウェス・ジェニングス:ヴィック・モロー
サム・ペグラー:ロバート・キース
ペグラー夫人:エイリン・マクマホーン
ボブ・ユーンティス:チャールズ・マグロー
ソル・レヴィー:デビッド・オパトッシュ
ミリス:L・Q・ジョーンズ

アメリカ 映画
配給 MGM

1960年製作 147分
公開
北米:1960年12月
日本:1961年1月
製作費 $200,000


アカデミー賞 ■
第33回アカデミー賞

・ノミネート
美術・音響賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1889年、オクラホマ準州
ヤンシー”シマロン”クラヴァット(グレン・フォード)と、両親に反対されながらも彼と結婚した妻のセイブラ(マリア・シェル)は、政府により開放された入植地競争の出発点に向かう。

野営した翌朝、ヤンシーが昔から可愛がっていた悪党の若者ウィリアム・ハーディ/チェロキー・キッド(ラス・タンブリン)やウェス・ジェニングス(ヴィック・モロー)らが現れ、セイブラを脅かす。

セイブラがヤンシーの妻だと知ったキッドは謝罪し、その場を引き上げる。

その後、出発したヤンシーとセイブラは、入植を目指すトム・ワイアット(アーサー・オコンネル)が立ち往生しているのを気の毒に思い、 彼の妻サラ(マーセデス・マッケンブリッジ)と8人の子供達と行動を共にすることになる。

出発点に着いたヤンシーは、かつて関係したディクシー・リー(アン・バクスター)と顔を合わせ気まずい思いをして、トラブルを起こしていた、ボブ・ ユーンティス(チャールズ・マグロー)に因縁をつけられる。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

参考:
・「シマロン」(1931)

*(簡略ストー リー)
ヤンシー”シマロン”クラヴァットと妻セイブラは、オクラホマ準州の入植地競争に参加する。
かつて関係のあった、ティクシーに先を越されたヤンシーは、農地を諦め、亡くなった知人のペグラーの遺志を継ぎ、オセージの町で新聞社”オクラホマ・ウィグワム”を立ち上げる。
子供の頃から可愛がってきた無法者キッドや、先住民に危害を加える者達に手を焼きながらも、妻セイブラの協力などで、ヤンシーは何とか新聞を発行し続ける。
やがてヤンシーは、新たな入植地に興味を持ち、新聞社をセイブラに任せて目的地に向かってしまう。
その後、数年も戻らなかったヤンシーは、義勇騎兵隊の英雄として町に戻る。
その頃、ヤンシーらと共に、苦労して入植したワイアットが石油を掘り当て、皆がそれに続き、町の様子は一変するのだが・・・。
__________

本作は、西部劇に分類されているが、「ジャイアンツ」(1956)などで知られる、エドナ・ファーバーの大叙事詩あり、その内容も、どことなく「ジャイアンツ」に似ている。

実力派俳優の競演が見所の、2時間半に迫る大作ではあるが、異彩を放つ開拓魂を持つ男”シマロン”の人物像が、ドラマが進むにつれて、印象がしぼんでいってしまうような展開は残念だ。
クライマックスは、妻の大奮闘のみが強調され、主人公の影が薄い結末も、いまいちすっきりしない。

序盤のハイライト、入植地を争う開拓民の大疾走のシーンなど、ロバート・サーティースの撮影は素晴らしく、時代の変遷がよくわかるセットなども、見事な仕上がりとなっている。

上記のように、中盤以降、主役を譲ってしまうようなグレン・フォードだが、男気がありロマンを感じさせる主人公を好演している。

世間知らずのお嬢様から、夫に代わり家族や新聞社を支える力強い女性として奮闘する、マリア・シェルの熱演は見ものだ。

もう少し、ドラマにインパクトを加えて欲しかった、かつて主人公と関係のあった女性アン・バクスター、農地を手に入れることに失敗しながら、石油王になるアーサー・オコンネル、その妻マーセデス・マッケンブリッジ、新聞社の印刷工ハリー・モーガン、無法者のラス・タンブリン、その仲間ヴィック・モロー、入植地争いで命を落とす、新聞社社主のロバート・キース、その妻エイリン・マクマホーン、主人公の協力者デビッド・オパトッシュ、先住民に危害を加える男チャールズ・マグロー、その手下でL・Q・ジョーンズが端役出演している。


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