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チェ 28歳の革命 Che Part 1: The Argentine (2008) 3.74/5 (34)

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スタッフ・キャスト/製作年/製作費/上映時間/興行収入
・アカデミー賞
全ストーリー(結末あり)
解説(簡略ストーリー)
★★★☆☆

革命家”エルネスト”チェ”ゲバラ”の半生を描いた、4時間25分に及ぶ「チェ」(2008)を二部作に分けた第一部。
革命家フィデル・カストロエルネスト”チェ”ゲバラらが”キューバ革命”を成功させるまでを描く、監督スティーヴン・ソダーバーグ、製作、主演ベニチオ・デル・トロジュリア・オーモンドデミアン・ビチルエドガー・ラミレスオスカー・アイザック他共演のドラマ。


ドラマ

スティーヴン・ソダーバーグ / Steven Soderbergh 作品一覧


スタッフ キャスト
監督:スティーヴン・ソダーバーグ

製作
ローラ・ビックフォード
ベニチオ・デル・トロ
製作総指揮
アルバロ・アウグスティン
アルバロ・ロンゴリア
ベレン・アティエンサ
フレデリック・w・ブロスト
脚本:ピーター・バックマン
撮影:ピーター・アンドリュース
編集:パブロ・スマラガ
音楽:アルベルト・イグレシアス

出演
エルネスト”チェ”ゲバラベニチオ・デル・トロ
リサ・ハワードジュリア・オーモンド
ベニグノ:アルマンド・リエスコ
アレイダ・マルチカタリーナ・サンディノ・モレノ
フィデル・カストロデミアン・ビチル
ラウル・カストロロドリゴ・サントロ
カミロ・シエンフェゴスサンティアゴ・カブレラ
シロ・レドンド:エドガー・ラミレス
イスラエル・パルド:アルフレド・デ・ケサダ
フアン・アルメイダ・ボスケ:ロベルト・サンタナ
ロヘリオ・アセベド:ヴィクター・ラサック
通訳:オスカー・アイザック

アメリカ/フランス/スペイン 映画
配給
ワーナー・ブラザーズ(フランス)
IFC Films(北米)
2008年製作 132分
公開
北米:2009年1月24日
日本:2008年9月1日
製作費 $35,000,000
北米興行収入 $748,560
世界 $34,165,170


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
1964年5月、ハバナ
エルネスト”チェ”ゲバラベニチオ・デル・トロ)は、通訳(オスカー・アイザック)を伴い、アメリカ人ジャーナリスト、リサ・ハワードジュリア・オーモンド)のインタヴューを受ける。

中南米に対するアメリカの支援が成功すれば、”キューバ革命”の意味はなくなるのではないかと、リサゲバラに質問する。
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1955年7月、メキシコ・シティ
キューバの革命運動組織”7月26日運動”に加わったアルゼンチンの医師ゲバラは、反体制派のリーダー、フィデル・カストロデミアン・ビチル)を、彼の弟のラウルロドリゴ・サントロ)から紹介される。

バティスタの独裁政権を批判するフィデルに、船や軍資金そして兵士のことなどについての意見を訊いたゲバラは、彼らの計画する武装解放闘争の考えに懸念を示す。

必ず成功すると考えるフィデルは、1956年11月にメキシコを出発し、82人の同志が乗り込むプレジャーボート”グランマ”でキューバに向かうものの、生きて勝利を目撃するのはわずか12人だった。
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1964年12月、ニューヨーク
国連本部の総会で演説するために入国したゲバラは、人々から人殺し呼ばわりされる。
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1957年3月、キューバハバナから398マイル(約637キロ)地点。
喘息の発作に苦しみながら前進するゲバラは、地元の部隊と合流するものの、アルゼンチン人であるために信用してもらえなかった。

その後ゲバラは、、到着したフィデルラウルカミロ・シエンフェゴスサンティアゴ・カブレラ)らを迎える。

権限を与えたにも拘らず、未だに外国人であることに引け目を感じているとゲバラに伝えたフィデルは、部隊を分割する。

政府軍のトラックを襲い武器を奪うことを提案されたフィデルは、単なる事故としか思われないと考え、エル・ウベロ兵営を叩けば自分達の勝利を見過ごせないだろうと部下に伝える。

1957年5月28日。
エル・ウベロ兵営を襲撃して勝利したたフィデルは、負傷兵は隠れ家で介抱し、回復後に合流するゲバラの考えに同意する。
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1964年5月、ハバナ
リサの質問で、負傷兵の治療をしている間、戦闘に加われないことが不満ではなかったかと訊かれたゲバラは、真の革命は戦闘ばかりではないと答える。

食料の調達、負傷兵の手当てと移送、そして回復までの看護など、全てが革命の一部だとゲバラは話す。

戦う理由を見つけたのもその時期かと訊かれたゲバラは、1957年6月に遂行した負傷兵の移送で、自分は真の戦士へと成長し、今後も引退する気はないと語る。
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1964年12月、ニューヨーク
CBS”のテレビ出演を終えたゲバラは、キューバは正義の側につき、アメリカは不公正な共存により自分達に高い代償を求めているが、尊厳の境界線を越えない限りはその代償を払うと関係者に語る。
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ある村を拠点にしたゲバラは、人々の診察をしながら、武器を持つ志願者を集めてゲリラ活動の準備をする。

戦闘でラウルが負傷し、敵軍が近づいていることを知ったゲバラは、現場に向かう。
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1964年12月、ニューヨーク
歓迎パーティーに出席したゲバラは、キューバが置かれている立場などを語る。
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フィデルに合流したゲバララウルは無事だと言われ、代わりの医師を紹介されたため、ゲリラ戦に専念することにする。
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1964年5月、ハバナ
リサから、革命初期における都市部の運動との対立を訊かれたゲバラは、自分達が対立したのは政府軍であり、ゼネストで政府崩壊を計画した都市部とは考えが違っていたと答える。

自分達はあくまで武装闘争であり、それが有効だったことは証明されていると、ゲバラリサに伝える。
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1957年7月12日。
都市部と連合を組もうとするフィデルに意見したゲバラは、敵は同じだと言われるものの、その意見に賛成できない。

自分達は闘争であり、彼らは交渉だと言うゲバラは、支持者が多数いるので拒むわけにはいかないと考えるフィデルから、様子を見ることを提案される。

ゲバラから、革命に成功すれば都市部の者達はアメリカに寝返ると言われたフィデルは、それはあり得ないと伝える。

トゥルキーノ山の東で新たに部隊を組むと言うフィデルは、シロ・レドンド(エドガー・ラミレス)ら三人の大尉を隊長にすることをゲバラに伝え、敵のモスケラ隊を消耗させるよう命ずる。

シロの指示を受けた兵士に、尊敬する農民から作物を盗むことを禁じ、危害も加えるなと命じたゲバラは、違反した者は処罰すると伝えて出発する。
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1964年5月、ハバナ
リサから、革命家にとって最も大切なものは何かと訊かれたゲバラは、”愛”だと答える。

キューバとアメリカの関係正常化を楽観視しているかと訊かれたゲバラは、正常化は難しいだろうと答えるものの、対政府との話であり国民には敵意を抱いていないと伝える。
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1964年12月、ニューヨーク
演説の原稿が破られていることに気づいたゲバラは、国連に爆破予告があったために警戒する。
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脱走して農民を騙し、金品を奪い娘まで強姦した二人の兵士が捕らえられ、死に値すると考えたゲバラは彼らを処刑する。
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1964年12月、ニューヨーク
厳戒態勢の中、ゲバラ国連本部に向かい予定通り総会で演説する。
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その後ゲバラは、ロヘリオ・アセベド(ヴィクター・ラサック)ら志願する者を部隊に入れて、戦いには必要だと言って兵士に読み書きを習わせる。

司令官として兵士を厳しく鍛えるゲバラは、戦いに向かない者は容赦なく排除し、寄せ集め集団にも拘らず精鋭部隊を目指す。
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1964年5月、ハバナ
社会における、個人主義や単独行動はキューバから消滅させなければならないと考えるゲバラは、結局は全てが個人だと認める。

それは、社会全体の幸福を実現させるために、その戦いと責任を受け入れた”個人”だと、ゲバラリサに伝える。
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1964年12月、ニューヨーク
ゲバラの演説に対して、アメリカ及び中米各国が質問する。
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1958年、1月1日。
攻撃を受けたゲバラは部隊を避難させ、シロが頭部を撃たれて死んだことをカミロから知らされる。

反乱軍の組織化が想像以上に進んでいることを知った政府軍のモスケラは、エル・オンブリトの施設などを焼き払おうとする。

訓練キャンプを開く考えのフィデルから、新兵の責任者にすると言われたゲバラは、数日以内に襲撃があると忠告する。

しかしフィデルは、訓練の方が大切だとゲバラに伝える。
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1964年5月、ハバナ
リサから、新兵の訓練係になったことを降格と受け止めたかと訊かれたゲバラは、フィデルに何か考えがあったのは確かだと答える。

平和的に戦う者もいたと言われたゲバラは、フィデルはゼネストも指示したが、敵を打倒できるのは自分達だけだと信じていたとリサに伝える。

当初、農地改革を推し進めようとしたフィデルの考えに、他の反政府勢力は反発していたにも拘らず、なぜ共闘したのかを訊かれたゲバラは、4月9日のゼネスト失敗後に、”7月26日運動”だけがバティスタを倒せることが明白になったからだと答える。

民衆を説得できてこそ真のリーダーだと言うゲバラは、リサから、自分にそれができるかと訊かれ、敵兵と戦う方が楽だと分かったと伝える。
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指導力と共に世界的な知名度があるフィデルは全軍の総司令官となり、反乱軍の士気は高まる。

1958年5月3日。
ゲバラから偉大な立場に立ったと言われたフィデルは、自分一人の力ではないと言って、前線を敷き、次の攻撃で山岳地帯から都市部へと進軍することを伝える。

全勢力をまとめて、カミロの部隊と共にラス・ビリャス州を奪い島を分断するよう指示したフィデルは、それが成功しなければハバナでの勝利はないと伝え、ゲバラの政治力に期待する。

恐れを知らないのは理解するが重要な存在であるため、前線で戦うことは避けるようにと、ゲバラフィデルから意見される。
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1964年12月、ニューヨーク
各国の質問に反論したゲバラは、帝国主義の要求に対する、カリブの平和維持のために行った5か条の宣言を読み上げる。

人民の叫び声が侵略者を止める決意表明であり、全世界に支持を求める叫びでもあり、特にソ連社会主義陣営を求めると語るゲバラは、その叫びとは”祖国か死か!”だと締めくくる。
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山岳地帯を進むゲバラの舞台は、ラス・ビリャスに迫る。

現金を隠して運んできたアレイダ・マルチカタリーナ・サンディノ・モレノ)は、警察に追われていたため、隊に残りたいことをゲバラに伝える。

診療所で働くようにと言われたアレイダは、2年間地下活動をしてきたためゲリラ戦でも戦えることを伝え、大地主に土地税を課したので、その徴収係から始めるようゲバラから指示される。

1958年10月15日。
ラス・ビリャスに入り拠点を築いたゲバラは、苦労しながら他の勢力と共闘し、都市部に向かい市民に歓迎され、1週間弱で町を制圧する。

町を熟知していると言うアレイダは、案内係にしてほしいとゲバラに伝えるものの、許可されなかった。

落ち込むアレイダだったが、その夜、ゲバラを橋に案内したことがきっかけとなり、大学出の彼女は次第に信頼されるようになる。

サンタ・クララ”を制圧すればハバナ陥落は目前だと考えたゲバラは、カミロを待たずに進軍した。

政府軍は町を空爆し、反乱軍と市民は多くの死傷者を出す。

駅を占拠したロヘリオはゲバラからの指示を受け、政府軍の列車を脱線させる。

反乱軍に町を包囲された政府軍の司令官は、ハバナに援軍を要請するよう命ずる。

脱線した列車の指揮官と話したゲバラは、ハバナに帰すことを条件に抵抗しないと言う司令官の言葉は信じ、15分以内に部下を投降させるよう指示する。

列車内の武器弾薬を確認したゲバラは、それをカミロの部隊に届けさせる。

政府軍司令官は徹底抗戦を部下に命じ、任務と偽り町から逃れる。

その後、政府軍兵士の多くを投降させたゲバラは、カミロヤグアハイを制圧したという報せを受ける。

ハバナの司令官からの連絡を受けた指揮官はカストロ側についていると言われ、ゲバラと停戦交渉して降伏はするなと命ぜられる。

フィデルからの連絡を受けていたゲバラは、司令官とは手を組んでいないことを指揮官に伝え、これは革命でありクーデターではないと言って、無条件降伏か駐屯地の制圧を求める。

アメリカ側が軍事介入を考えていると言うゲバラは、上層部と相談するつもりの指揮官に、総攻撃を始める時間を伝える。

指揮官は降伏し、町を制圧したゲバラは、明日はハバナに進軍すると部下に伝えて市民は歓喜する。

逃亡した司令官を捕えたゲバラは、捕虜として法廷で裁くと伝える。
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1964年5月、ハバナ
リサから、革命のシンボルだと言われたゲバラは、自分達は、未だに救われていない中南米諸国の希望を代弁しているだけだと伝える。

1959年1月の革命の時に何歳だったとリサから訊かれたゲバラは、30歳と答える。
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ハバナに向かう街道で、浮かれてオープンカーで追い越すロヘリオの車を停めたゲバラは、敵兵から奪った車をサンタ・クララに返しに行くよう命ずる。

ハバナへはバスかジープ、又は徒歩で向かうよう指示したゲバラは、自分なら盗んだ車より歩く方がましだとロヘリオに伝える。

1959年1月2日、ハバナまで186マイル(298キロ)。
ロヘリオはサンタ・クララに向かい、彼の行為を嘆きながら、ゲバラハバナを目指す。


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
1955年7月、メキシコ・シティ
アルゼンチンの青年医師エルネスト・ゲバラは、キューバの革命運動組織”7月26日運動”に加わり、バティスタの独裁政権下のキューバで社会平等を実現させようとする反体制派のフィデル・カストロと出会う。
フィデルの考えに賛同し革命に身を投じたゲバラは、政府軍に対してゲリラ戦を仕掛けるのたが・・・。
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ベニチオ・デル・トロが主人公の”チェ”ゲバラを演じ、「トラフィック」(2000)で組んだスティーヴン・ソダーバーグが監督を務めた。

若き日に”チェ”ゲバラの人生に接し、深く興味を抱いたベニチオ・デル・トロは製作にも参加し、演技派である彼が、役作りのために本人を研究し尽くして挑んだ意欲作でもある。

完璧なまでのベニチオ・デル・トロの演技に加え、インタヴューとニューヨークの場面をモノクロで映し、生々しい革命活動と対比させるなど、スティーヴン・ソダーバーグの映像センスと演出手腕が見どころの作品でもある。

カンヌ国際映画祭で初上映され、パルム・ドールにノミネート他、主演のベニチオ・デル・トロが男優賞を受賞した。

ゲバラにインタビューするアメリカ人ジャーナリスト、リサ・ハワードジュリア・オーモンド、後にゲバラと結婚する革命家アレイダ・マルチカタリーナ・サンディノ・モレノフィデル・カストロデミアン・ビチル、その弟ラウル・カストロロドリゴ・サントロ、主人公らと共に革命を主導するカミロ・シエンフェゴスサンティアゴ・カブレラ、彼らと共に戦うエドガー・ラミレスヴィクター・ラサック、インタビューの通訳オスカー・アイザックなどが共演している。


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