トニーに相手にされなかったアダムはコンティ(ヘンリー・グッドマン)の店に向かい、師であるジャンリュックが死んだことを知りショックを受ける。
出されたパスタが気に入ったアダムは、それを料理したエレーヌ・スウィーニー(シエナ・ミラー)の元に向かい、コンティから彼女を紹介される。
アダムから調理方法を指導されたエレーヌは、コンティから、彼はシェフだと言われる。
その後、街角で旧友ミシェル(オマール・シー)を見かけたアダムはその場から逃れ、追ってきた彼と路地で争いになる。
パリで揉めたことを恨んでいたミシェルだったが、三ツ星を狙うアダムを許し手を組むことになる。
ホテルに戻ったアダムは、ケイトリンからカードが使用不能だと言われ、トニーとは友人だと伝えるものの荷物を渡され追い出される。
自分を尊敬すると言う軽食店で働くデヴィッド(サム・キーリー)を丸め込んだアダムは、彼のアパートに泊めてもらうことにする。
デヴィッドの恋人サラ(リリー・ジェームズ)はアダムを不審に思うものの、彼は一向に気にしない。
バーガー・ショップでエレーヌと待ち合わせたアダムは、ファストフードをバカにする副料理長のプライドがある彼女に、料理の本質を語る。
今の職場で満足していると言って気分を害し、アダムを相手にしないエレーヌは、席を立って店を出る。
その後、著名なレストラン批評家であるシモーネ(ユマ・サーマン)に会ったアダムは、彼女に協力を求める。
シモーネが店に来たことを知り、料理の出来に満足できないトニーは焦るが、現れたアダムが仕組んだことと知りながらも、彼を頼るしかなかった。
完璧な料理をだしたアダムの腕を再確認したトニーは、仕方なく彼の話を聞入れ、スーシェフ/副料理長はミシェルにして、投獄中のマックス(リッカルド・スカマルチョ)の他、実力のある女性を一人スタッフにすると言われる。
女と必ずトラブルを起こすと言われたアダムは、酒も女も断ったと言って、世界一の店にして三ツ星を獲る考えをトニーに伝える。
トニーの父親が店の改装費を出すことになり、シェフを任す条件として、アダムは精神科医ロッシルド(エマ・トンプソン)のクリニックに毎週通うことになる。
血液を採取してドラッグとアルコールの検査をすることになったアダムは、ロッシルドから、陽性ならば店の資金援助は打ち切るらしいと言われる。
長年のライバルであるモンゴメリー・リース(マシュー・リス)の店に向かったアダムは、互いに牽制し合い、彼からトニー親子には近づくなと忠告される。
リースは、アダムが誰と組むか調べるよう給仕長のジャック(スティーヴン・キャンベル・ムーア)に指示する。
マックスを釈放させたアダムは、改装が進む店内で料理の試作を始める。
テレビ出演の依頼があることをトニーから知らされたアダムは、それを断る。
フランスからの脅迫メールを見せたトニーは、売人から大金を借りたアダムにその件を追及する。
それを気にしないアダムは開店の準備を進めて、エレーヌを店に誘う。
改装は終わり食材が搬入されて最終チェックをしたアダムは、”アダム・ジョーンズ・アッツ・ザ・ランガム”の開店の日を迎える。
コンティからアダムの元に向かうようにと言われたエレーヌだったが、共に働きたくないことをアダムに伝える。
給料3倍を提示され、才能を浪費するなと言われたエレーヌは、仕方なく厨房に向かう。
新聞の批判記事のために満席でないことを知ったアダムは、苛立ちながらスタッフに指示を出す。
別名で予約したリースが現れたために、トニーは焦る。
思い通りの料理ができないアダムは憤慨してミシェルと代わり、リースが来ていることを知る。
その日の営業を終えたアダムはスタッフの前で、客の全員に食事代を返金し謝罪の手紙を書くと言って、今夜の参事の責任はすべて自分にあることを皆に伝える。
その上でスタッフの不手際を批判したアダムは、口答えするエレーヌを追い出す。
スタッフを厨房から出したアダムは、テレビに出ることをトニーに伝える。
テレビ出演したアダムは、開店した店が完璧でなかったために、再開するまで食事を無料で提供すると伝える。
その番組を見ていたエレーヌは、娘のリリーから、アダムが自分を追い出した人か訊かれたためテレビを切る。
トニーに説得されたエレーヌは店に戻り、食材を低温で調理するスーヴィート/真空調理器を使用することをアダムに提案して受け入れられる。
準備は整い再開した店は満席となり、トニーは”タイムズ”の記者エミールを迎える。
翌日、アダムの店が絶賛される新聞記事を確認したジャックは、リースが店内を壊して激怒していることを知る。
全財産を注ぎ込んだジャックは、リースとアダムの子供じみた行動を批判する。
評価されても満足できないアダムは、席に着く客が待ち焦がれる料理を作りたいことをエレーヌに伝えて協力を求める。
試行錯誤を繰り返し完璧を追求する二人は、新メニューを考え、トニーは、給仕スタッフに”ミシュラン”の三ツ星を狙う考えを話す。
調査員は誰かは分からないが、決まった手順があると言うトニーは、床にフォークを置いて気づくか試すことを伝える。
”良い”ではなく”完璧”を目指すアダムは、一つのミスが致命傷になることをスタッフに伝えて準備をする。
調理をするアダムは、トニーから裏口にフランス人の男二人が来ていると言われて対応する。
借金返済を迫られるアダムの様子を見ていたトニーは、貸そうとしても断られたことをミシェルに伝える。
エレーヌが気になる存在になっていたアダムだったが、リリーの誕生日に、ランチを休ませてほしいと彼女から言われるものの、それを許可しない。
厳し過ぎるアダムに忠告したミシェルだったが、エレーヌが一人前になるための試練だと言われる。
約束通りロッシルドのクリニックに通うアダムは、すべてに完璧さを求める故に不完全なもの、特に人間は許せないと指摘される。
ロッシルドは、過去は忘れて前進するためには、協力が必要だとアダムに伝える。
店に向かい、デヴィッドがまかない料理のパイを作ったことをエレーヌから知らされたアダムは、スタッフと一緒に食べようとはしない。
営業は始り、トニーからケーキを作るようにと指示されたアダムは、今日のデザートはソルベだと言って作ろうとしない。
もういいと断ったエレーヌが、何を言いたいのか気になるアダムは、誕生日の娘を彼女が店に連れてきたところ、トニーが面倒を見てくれたことを知る。
ケーキを食べたがっているので作れと言われたアダムは、リリーのためにケーキを作りテーブルに運び、彼女を満足させる。
二人の様子を見ていたエレーヌは、微笑みながら厨房に戻る。
翌朝、部屋に来たトニーから、店を再開するリースから招待状が届いたことを知らされたアダムは、女性を連れて行くようにと言われる。
エレーヌを誘ったアダムは、リースを牽制するために恋人のフリをしてほしいと言って彼の店に向かう。
その場に、ジャンリュックの娘で元恋人のアンヌ・マリー(アリシア・ヴィキャンデル)がいたために驚いたアダムは、彼女と話をする。
葬儀に来ると思ったと言うアンヌ・マリーは、ミラノのクリニックで治療してドラッグはやめたことをアダムに伝える。
父の形見のナイフを送ると言って、自分達は似合いのカップルだったと伝えたアンヌ・マリーは、アダムが何も話そうとしないためにその場を去る。
エレーヌを置いて店を出たアダムは、市場に向かい考え込む。
その場でアダムを見つけたエレーヌは、アイルランド人の元夫の話をする。
金を貯めてパリに向かい、ジャンリュックの店で修業した時に、マックスとリース、そしてミシェルもいたと言うアダムは、言葉も話せないまま、1時20時間、週6日働いたことをエレーヌに伝える。
19歳の自分は、興奮やプレッシャー、暴力や罵声、そして料理人を愛したと言うアダムは、厨房だけが自分の居場所だったと話す。
パリで何があったのか訊かれたアダムは、すべてをダメにしたと答える。
夢が早く叶い過ぎて有頂天になり、支配しようとしたと言うアダムは、逃げ出したとエレーヌに伝える。
アダムは、母や祖母、ジャンリュックのことなど、考えごとをリストにしていると話す。
アンヌ・マリーはリストにあるか訊かれたアダムは、ないと答え、リストにあるトニーには厳し過ぎて反省するものの、いつもそのままにしてしまうと伝える。
自分もリストに入っていると言われたエレーヌは、長いリストなので眠れなくなると話すアダムから、自分達は同類だとも言われる。
さばいてもらった舌平目を受け取ったアダムは、それを料理するのが今の望みだとエレーヌに伝えて、調理のことを話しながら店に向かう。
エレーヌとキスしたアダムは、借金取りが現れたために、彼女に調理方法を伝えて店に向かわせる。
アダムのことをトニーに話したエレーヌは、心配いらないと言う彼が、自分達の関係を察したことに気づく。
その後、店の裏の路地で痛めつけられたアダムを見つけたエレーヌは、彼を介抱する。
そこに、ミシュランの調査員らしき二人の男性客が来たことを知らされたアダムは、休んでいる気になれずに調理を始める。
完璧に仕上げた料理を出して落ち着こうとするアダムだったが、トニーから、ソースが原因で戻されたと言われる。
辛すぎるソースにペッパーを入れたのはミシェルで、仕返しだとアダムに伝えた彼はその場を去る。
笑うことしかできなかったアダムは店を出て橋に向かい、大切な手帳をテムズ川に捨ててしまう。
酔ったアダムはリースの店に向かい、おどけてみせる。
スタッフをその場から出したリースは、食品保存袋を被り窒息死しようとするアダムを助けて、手を握り彼を気遣う。
一晩その場で過ごし、何も覚えていないアダムは、リースが作った朝食を食べる。
ミシュランが来て失敗したことを話したアダムは、自分を助ける理由をリースに尋ね、必要だからだと言われる。
自分を越えた今、君がトップだとアダムに伝えたリースは、先頭に立ち皆を引っ張っていくようにと伝える。
その後、ロッシルドに会って話をしたアダムはホテルに向かい、借金取りの車が止まっていることに気づく。
男達は去り、その場にいたアンヌ・マリーが金を払ったことを知ったアダムは、彼女から自分の借金のようなものだと言われる。
ジャンリュックのナイフを渡して去ろうとするアンヌ・マリーを呼び止めたアダムは、辛く長い道のりになるが、信頼を取り戻してジャンリュックのようになることを伝える。
エレーヌのことを素敵な女性だとアダムに伝えたアンヌ・マリーは、その場を去る。
ホテルの部屋にいたアダムは、現れたトニーとエレーヌから、厨房はデヴィッドに任せてあると言われる。
トニーから、昨晩の二人がミシュランの調査員ではないことを確認したと言われたアダムは、その客はセールスマンだったことを知る。
感謝のつもりでトニーにキスしたアダムは、後をエレーヌに任せてフロントに向かう。
傷の手当をするエレーヌは、アンヌ・マリーが借金を払ったと言われ、リースから聞いたと伝える。
捜していたのでリースに電話をしたと伝えたエレーヌは、怖くて自信がないと言うアダムに、トニーやマックス、デヴィッドがいると伝えて彼を励ます。
自分達を信用してほしいと言うエレーヌは、彼と共に厨房に向かう。
その後、普段の生活に戻ったアダムは、トニーからミシュランが来たことを知らされる。
皆と力を合わせてやるだけだと言うアダムは冷静に対応し、料理を作る。
翌日、トニーの笑顔で結果を知ったアダムは、スタッフとまかない料理を食べる。