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折れた槍 Broken Lance (1954)

1941年に発表された、ジェローム・ワイドマンの小説”I’ll Never Go There Any More”を基に、フィリップ・ヨーダンの原案により製作された作品で、ジョーゼフ・L・マンキーウィッツの監督作品「他人の家」(1949)の西部劇版リメイク。
自分の考えを変えない大牧場主の行動と家族の問題を人種偏見と共に描く、製作ソル・C・シーゲル、監督エドワード・ドミトリク、主演スペンサー・トレイシーロバート・ワグナージーン・ピーターズリチャード・ウィドマークケティ・フラドヒュー・オブライアンアール・ホリマン他共演の西部劇。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


西部劇


スタッフ キャスト
監督:エドワード・ドミトリク
製作:ソル・C・シーゲル
原作:ジェローム・ワイドマン”I’ll Never Go There Any More”
原案:フィリップ・ヨーダン
脚本:リチャード・マーフィ
撮影:ジョー・マクドナルド
編集:ドロシー・スペンサー
音楽:リー・ハーライン

出演
マシュー”マット”デヴロー:スペンサー・トレイシー
ジョー・デヴロー:ロバート・ワグナー
バーバラ:ジーン・ピーターズ
ベン・デヴロー:リチャード・ウィドマーク
セニョーラ・デヴロー:ケティ・フラド
マイク・デヴロー:ヒュー・オブライアン
デニー・デヴロー:アール・ホリマン
トゥー・ムーンズ:エドゥアルド・フランツ
ホレス知事:E・G・マーシャル
クレム・ロートン:カール・ベントン・リード
ヴァン・クリーヴ:フィリップ・オバー
判事:ラッセル・シンプソン
マック・アンドリュース:ロバート・バートン

アメリカ 映画
配給 20世紀FOX
1954年製作 96分
公開
北米:1954年7月29日
日本:1954年11月19日
製作費 $2,000,000


アカデミー賞
第27回アカデミー賞
・受賞
原案賞
・ノミネート
助演女優賞(ケティ・フラド


ストーリー
今は亡き大牧場主マシュー”マット”デヴロー(スペンサー・トレイシー)の息子ジョー(ロバート・ワグナー)は、3年の刑期を終えて出所する。
マットの友人だったホレス知事(E・G・マーシャル)の元に向かったジョーは、恋人である娘のバーバラ(ジーン・ピーターズ)が結婚していないことを知らされる。
その後ジョーは、三人の兄、長男ベン(リチャード・ウィドマーク)、次男マイク(ヒュー・オブライアン)、三男デニー(アール・ホリマン)に会う。
ベンから1万ドル渡されたジョーは、州を離れることを強要されるものの、それを断る。
事務所を町に移し、石油事業などを始めていたベンらが出て行った後の牧場に向かったジョーは、先住民の使用人トゥー・ムーンズ(エドゥアルド・フランツ)から、母セニョーラ(ケティ・フラド)が部族の元に戻ったことを知らされる。
妻に先立たれたマットが、先住民のセニョーラと結婚して生まれたのがジョーだった。
朽ち果てた屋敷に着いたジョーは、正に支配者だった父マットのことを思い出す。
子供の頃から使用人扱いされ、給料も不満なベンらは、マットに反感を抱いていた。
思慮深いセニョーラの息子である優秀なジョーは、マットのお気に入りだった。
そんなジョーは、ホレスの娘バーバラと惹かれ合うようになるが、人種問題を気にした。
ある日、牛が病死したことを知ったマットは、銅の精錬所の排水が川に流されていることに気づく。
息子たちと共に精錬所に向かったマットは、所長のマック・アンドリュース(ロバート・バートン)と口論になり、セニョーラを侮辱されたために殴り倒す。
さらに精錬所を破壊して火を放ったマットは、会社側に訴えられて法廷で裁かれる。
頑固なマットは自分の非を認めず、法廷で騒ぎを起こしたために、判事(ラッセル・シンプソン)から侮辱罪を言い渡される。
マットの友人である弁護士のクレム・ロートン(カール・ベントン・リード)は、判事と取引をして、ジョーが先に手を出したことを認めれば罪は問わないという条件を提案される。
仕方なくそれに従ったマットは、ジョーを刑務所送りにしたことを悔やむのだが・・・。


解説 評価 感想

ジェローム・ワイドマンの小説を基にフィリップ・ヨーダンの原案により製作された作品で、ジョーゼフ・L・マンキーウィッツの監督作品「他人の家」(1949)の西部劇版リメイク。

製作ソル・C・シーゲル、監督エドワード・ドミトリクスペンサー・トレイシーロバート・ワグナージーン・ピーターズリチャード・ウィドマークケティ・フラドヒュー・オブライアンアール・ホリマン他共演の作品で、ウィリアム・シェイクスピアの”リア王”をモチーフにしていると言われている。

仕事一筋で自分の考えを変えない大牧場主の行動と家族の問題を、人種偏見などを絡めて描いた西部劇。

十字砲火」(1947)でユダヤ人問題を描いたエドワード・ドミトリクが、父子の確執や人種問題をテーマに力強く描いた骨太の演出は見ものだ。

エドワード・ドミトリクリチャード・ウィドマーク、音楽のリー・ハーラインは、名作西部劇「ワーロック」(1959)でも組むことになる。

シネマスコープによるテクニカラーの映像が鮮やかで、リー・ハーラインの勇壮な音楽も印象に残る。

第27回アカデミー賞では原案賞を受賞し、主人公の先住民の妻役で思慮深い女性を見事に演じたケティ・フラドが、助演女優賞にノミネートされた。

主演のスペンサー・トレイシーは、家族を含めたすべての者を威圧する頑固一徹の大牧場主を熱演し、そのお気に入りで、先住民との混血である四男を演ずるロバート・ワグナーの好演も注目だ。

主人公の友人である知事(E・G・マーシャル)の娘で、ジョー(ロバート・ワグナー)と愛し合うジーン・ピーターズ、主人公の父を憎む長男のリチャード・ウィドマーク、次男のヒュー・オブライアン、三男のアール・ホリマン、牧場の使用人エドゥアルド・フランツ、主人公の友人である弁護士カール・ベントン・リード、銅の精錬所側の弁護士フィリップ・オバー、判事のラッセル・シンプソン、精錬所の所長ロバート・バートンなどが共演している。


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