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錨を上げて Anchors Aweigh (1945)

休暇を与えられた水兵が巻き起こす騒動と恋を描く、監督ジョージ・シドニー、主演フランク・シナトラキャスリン・グレイソンジーン・ケリーホセ・イトゥルビディーン・ストックウェルパメラ・ブリットン他共演のミュージカル・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ミュージカル

ジーン・ケリー / Gene Kelly / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:ジョージ・シドニー

製作:ジョー・パスターナク
原作:ナタリー・マーシン
脚本:イソベル・レナート
撮影
ロバート・H・プランク
チャールズ・P・ボイル
編集:エイドリアン・ファザン
音楽
ジョージ・ストール
カルヴィン・ジャクソン

出演
クラレンス”ブルックリン”ドゥーリトル:フランク・シナトラ
スーザン・アボット:キャスリン・グレイソン
ジョセフ”ジョー”ブレイディ:ジーン・ケリー
本人:ホセ・イトゥルビ
ドナルド・マーティン:ディーン・ストックウェル
”ブルックリン”:パメラ・ブリットン
巡査部長:”ラグス”ラグランド
メキシカン・カフェの支配人:ビリー・ギルバート
ハモンド提督:ヘンリー・オニール
カルロス:カルロス・ラミレス
バートラム・クララー:グレイディ・サットン
提督補佐官:レオン・エイムズ
ラジオ警官:ジェームズ・フレイヴィン
警部:エドガー・ケネディ
寂しがり屋の王様/ジェリー(声):サラ・バーナー

アメリカ 映画
配給 MGM
1945年製作 143分
公開
北米:1945年7月19日
日本:1953年6月5日
製作費 $2,580,000
北米興行収入 $4,600,000


アカデミー賞
第18回アカデミー賞

・受賞
ミュージカル音楽賞
・ノミネート
作品
主演男優(ジーン・ケリー
撮影(カラー)・歌曲賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
アメリカ海軍の航空母艦上で、ホセ・イトゥルビの指揮により軍楽隊の”錨を上げて”が演奏される。

イトゥルビに感謝したハモンド提督(ヘンリー・オニール)は、ジョセフ”ジョー”ブレイディ(ジーン・ケリー)とクラレンス”ブルックリン”ドゥーリトル(フランク・シナトラ)の勇敢な戦いを称える。

海に落ちたクラレンスをジョーが救ったことにも触れたハモンド提督は、二人に”シルバースター”を授与し4日間の休暇を与える。

それを仲間達に自慢したジョーは、恋人”ローラ・ラバーン”に会うことを皆に話し、クラレンスと共に下船して上陸する。

ローラに電話をしたジョーは、2時間でハリウッドに到着することを伝えて、仲間たちに冷やかされる。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
アメリカ海軍の水兵ジョセフ”ジョー”ブレイディとクラレンス”ブルックリン”ドゥーリトルは、勇敢な戦いと人名救助なので”シルバースター”を授与され、4日間の休暇を与えられる。
恋人ローラに会うためにハリウッドに向かったジョーは、ついてきた内気なクラレンスに女性の口説き方を教えることになる。
海軍に入隊するために家出した少年ドナルドを保護した警察は、ジョーとクラレンスの協力で彼の住所を聞き出し家に送る。
両親を亡くしたドナルドは叔母のスーザンと暮らしていたのだが、クラレンスが彼女に惹かれてしまい、ジョーは二人の仲をとりもつ役を引き受けるのだが・・・。
__________

休暇を与えられた水兵が巻き起こす騒動と恋を描くミュージカル・コメディ。

4年後に公開される「踊る大紐育」(1949)が姉妹作品ということになっているが、休暇を与えられた水兵の物語という点だけが類似しているだけで、雰囲気は全く違う内容となっている。

第二次大戦最中、アメリカの軍事力を誇示するようなイメージで始まる冒頭とラストは、軽快な”錨を上げて”の演奏と共に、戦意高揚または既に戦勝ムード的でもある。

特筆すべきは、本作の撮影が”ノルマンディー上陸作戦”直後から行われ、公開は日米戦の終戦直前であり、ヨーロッパ太平洋での激戦を全く感じさせず、本国ではこんな作品が多数製作されていたことを考えると、当時のアメリカの国力の強大さが理解できる。

ジーン・ケリーフランク・シナトラの歌とダンス、キャスリン・グレイソンの歌唱力など、見どころの多い愉快な作品ではある。

全盛期を迎えていたMGMミュージカルの中では平均的な作品と言えるが、第18回アカデミー賞では作品賞以下5部門にノミネートされ、ミュージカル音楽賞を受賞した。
*ノミネート
作品、主演男優(ジーン・ケリー)、撮影(カラー)、歌曲賞

ファーストクレジットはフランク・シナトラであるが、主人公は明らかにジーン・ケリーであり、そのアクロバティックなパフォーマンスは圧巻だ。

踊りと歌を禁じた寂しがり屋の王様ジェリージーン・ケリーが踊るシーンは有名なのだが、当初はミッキーマウスが共演する予定だったことはよく知られている。

内気な水兵であり、やや遠慮気味な役柄のフランク・シナトラ、主人公の二人との出会いによりトラブルも起きるが、結果的に歌手としてのチャンスを掴むキャスリン・グレイソン海軍に憧れるその甥ディーン・ストックウェル、世界的な指揮者でありピアニストで本人役のホセ・イトゥルビ、クラレンス(フランク・シナトラ)と惹かれ合うようになるカフェのウエイトレス、パメラ・ブリットン、プライベートでのフランク・シナトラの親友で巡査部長役の”ラグス”ラグランド、ヒロインを支援するメキシカン・カフェの支配人ビリー・ギルバート、主人公二人の上官である提督ヘンリー・オニール、その補佐レオン・エイムズ、歌手のカルロス・ラミレス、ヒロインのデート相手グレイディ・サットン、そして、寂しがり屋の王様/ジェリーの声を担当するサラ・バーナーなどが共演している。


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