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若草の頃 Meet Me in St. Louis (1944)

1941~1942にかけて雑誌に掲載された、サリー・ベンソンの短編を基に製作された。
1904年のセントルイス万国博覧会の開催を待つ弁護士家族を描く、製作アーサー・フリード、監督ヴィンセント・ミネリ、主演ジュディ・ガーランドマーガレット・オブライエンメアリー・アスター他共演によるミュージカル。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ミュージカル

ジュディ・ガーランド / Judy Garland / Pinterest


スタッフ キャスト ■
監督:ヴィンセント・ミネリ

製作:アーサー・フリード
原作:サリー・ベンソン
脚本
フレッド・F・フィンクルホフ

アーヴィング・ブレッチャー
撮影:ジョージ・J・フォルシー
編集:アルバート・アクスト
音楽
ロジャー・イーデンス

ジョージ・ストール

出演
エスター・スミス:ジュディ・ガーランド

トゥーティ・スミス:マーガレット・オブライエン
アンナ・スミス:メアリー・アスター
ローズ・スミス:ルシル・ブレマー
ジョン・トゥルーイット:トム・ドレイク
ケイティ:マージョリー・メイン
アロンゾ・スミス:レオン・エイムズ
スミス(祖父):ハリー・ダベンポート
ルシル・バラード:ジューン・ロックハート
アグネス・スミス:ジョーン・キャロル
アロンゾ”ロン”・スミスJr.:ヘンリー・H・ダニエルズJr.
ウォーレン・シェフィールド:ロバート・サリー
ダーリー大佐:ヒュー・マーロウ
ニーリー(氷屋):チル・ウィルス

アメリカ 映画
配給 MGM

1944年製作 112分
公開
北米:1944年11月28日
日本:1951年3月10日
製作費 $1,707,561
北米興行収入 $7,566,000


アカデミー賞 ■
第17回アカデミー賞

・ノミネート
脚本・撮影(カラー)
歌曲”The Trolley Song
作曲賞(ミュージカル)


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1903年夏、セントルイス
弁護士アロンゾ・スミス(レオン・エイムズ)と妻アンナ(メアリー・アスター)を中心にしたスミス家は、この土地を愛して家族仲良く暮らしていた。

そのセントルイスは、翌年に控える万国博覧会への期待と準備で沸き立っていた。
スミス家の次女エスター(ジュディ・ガーランド)は、兄ロン(ヘンリー・H・ダニエルズJr.)や姉ローズ(ルシル・ブレマー)達とは違い、未だに恋人がいなかった。

そんなエスターは、3週間前に隣に越して来ていた、ジョン・トゥルーイット(トム・ドレイク)に心惹かれていた。

ロンの大学入学祝いのパーティーが、スミス家で開かれることになり、ジョンも招待されることになる。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
1903年夏、セントルイス
弁護士スミスと妻アンナ、息子ロン、娘のローズ、エスター、アグネス、トゥーティ、そして祖父とで暮すスミス家は、仲良く平穏な日々を送っていた。
セントルイスは、翌年に控える万国博覧会への期待と準備で沸き立ち、次女エスターは、3週間前に隣に越して来ていたジョンに心惹かれていた。
そんな時、ロンの大学入学祝いのパーティーが、スミス家で開かれることになり、ジョンも招待される。
エスターは、ジョンと言葉を交わし楽しい時を過ごすものの、それ以上の進展はなかった。
その年のハロウィンで、トゥーティがジョンに殴られるという事件が起き、エスターは激怒し、彼に乱暴し罵倒してしまう。
それが誤解だと分かったエスターはジョンに謝罪し、そして二人は心を通わせる。
夢み心地のエスターだったが、父のニューヨーク転勤が決まり、家族はそれに反対する・・・。
__________

原題”Meet Me in St. Louis”は、1904年4月30日~12月1日にかけて開催されたセントルイス万国博覧会のテーマソングとして使われた曲の題名。

製作年度(1944)からもわかるように、長引く第二次大戦の影響で、疲弊しきったアメリカ国民の心を癒すのに十分な効果を上げ作品は大ヒットを記録した。

1994年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。

第17回アカデミー賞では、脚本、撮影(カラー)、歌曲”The Trolley Song”、作曲賞(ミュージカル)にノミネートされた。

同年の傑作ヒューマン・ドラマ「我が道を往く」(1944)に匹敵する人気を誇った、ミュージカルの名作でもある。

テクニカラーによる鮮やかな映像と、美しい家族愛やユーモアを交えた内容、黄金期を迎えるMGMミュージカルの中でも取分け評価の高い作品。

主演のジュディ・ガーランドは、20代前半にして既にMGMを背負って立っている雰囲気であり貫禄さえ感じる。

本作をきっかけにして、監督ヴィンセント・ミネリジュディ・ガーランドは、翌年1945年に結婚することになる。

当時まだ7歳のマーガレット・オブライエンも、数本の出演作を経て、シャーリー・テンプルに次ぐ天才子役として人気が上がっていただけあり、可愛らしいだけでなく、人を引きつけるものを持っている。

故郷を離れたくない気持ちを全身で表す、クリスマス・イブのシーンはとにかく素晴らしい!!

我が家の楽園」(1938)や「海外特派員」(1940)なども印象に残る、名バイプレイヤーのベテラン、ハリー・ダベンポートが、孫娘達を温かく見守る祖父役を好演している。

夫や子供達に愛情を注ぐ母メアリー・アスター、彼女とは「若草物語」(1949)でも夫婦を演じて、同じく娘役がM・オブライエンでもあった、コミカルな演技が印象的なレオン・エイムズ、長男ヘンリー・H・ダニエルズJr.、長女のルシル・ブレマー、三女のジョーン・キャロル、メイドのマージョリー・メイン、隣人の青年トム・ドレイク、思慮深い女性ジューン・ロックハート、端役でヒュー・マーロウチル・ウィルスも出演している。

また、あまり目立たなかったが、三女のアグネスが、原作者サリー・ベンスン自身の少女時代をモデルにした役らしい。


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