自分が鍵を開けて入ったにも拘らず、そう言い張るクィーニーを不審に思ったシェップは、彼女が上の階の住人だと知り、セリフのような声がいつも聴こえていたために女優だと思う。
迷惑に思われて気分を害した魔女だったクィーニーは、電話に魔法をかけて、シェップに嫌味を言って部屋に戻る。
シェップは、婚約者のマール・キトリッジ(ジャニス・ルール)に電話をしようとするものの、受話器からおかしな声が聴こえたために、階下のジリアンの店に向かう。
ジリアンに自己紹介したシェップは電話を貸してもらい、彼女がシドニー・レディッチ(アーニー・コヴァックス)の著書”メキシコの魔術”を読んでいることを知る。
自社が出版した本ではないが。よく売れていると伝えたシェップは、内容はウソばかりだと言うジリアンに、その理由を尋ねる。
メキシコにいたことがあると答えたジリアンは、旅行社向けの話をうのみにしているだけだと言って、レディッチに興味がある様子のシェップに、彼に会いたいか尋ねる。
ジリアンの友達がレディッチの知人だと言われたシェップは会いたいと答え、連絡してもらえることになる。
電話の修理の依頼をしたシェップは、ジリアンから酒を勧められるものの、次の機会に伝えて去ろうとする。
現われたクィーニーがジリアンの叔母だと知ったシェップは、彼女らが向かう”ゾディアック・クラブ”に誘われる。
秘密クラブだと言われたシェップは興味を持ちながら、予定があるためにその場を去る。
シェップに惹かれたジリアンは、電話に細工をしたクィーニーを非難する。
シェップの手紙を読んだクィーニーは、彼が結婚することをジリアンに伝える。
動揺したジリアンは、シェップを諦めると言いながら、魔法は使わないことをクィーニーに誓わせる。
ゾディアック・クラブ。
オーナーのビアンカ・デパス(ハーミオン・ジンゴールド)は、ジリアンの弟ニッキー(ジャック・レモン)がボンゴを担当するバンドの演奏を聴きながら、楽しい時間を過ごす。
シェップのことを考えるジリアンは、魔女をやめて普通の生活をしてみたいとクィーニーに話す。
マールと共にゾディアックに着いたシェップは、フランス人歌手(フィリップ・クレイ)について語る、デパス夫人の奇妙な内容の話に耳を傾ける。
クィーニーと共にシェップに気づいたジリアンは、マールが知人だったために驚く。
席に着いたマールに知り合いだと伝えたジリアンは、名門校”ウェルズリー大学”で同じ寮だったと伝える。
思い出したマールから、裸足で授業に出たと言われたジリアンは、”誰か”に告げ口されたと彼女に伝える。
ジリアンは、演奏するニッキーのことを変人呼ばわりするマールに弟だと伝える。
ニッキーに合図をしたジリアンは、マールに刺激を与える演奏をさせる。
ジリアンから雷を起こしたと言われたマールは動揺し、ニッキーらの激しい演奏が気になり苛立つ。
取り乱しそうになり席を立ったマールは、シェップと共に店を出る。
クィーニーは爆笑し、ジリアンは満足する。
クィーニーとニッキーと共にクラブを出たジリアンは、ウソつきのマールは、匿名で告げ口するような皆の嫌われ者だったことを話す。
裸足のことも告げ口されたジリアンは、雷を起こしてマールを困らせた話もする。
ニッキーは街灯を消し、その魔法をおぼえたことをジリアンとクィーニーに伝える。
マールは人の男を奪うのが趣味だとクィーニーに話すジリアンは、シェップを奪うべきだと言われるものの、魔女は愛せないので、魔法を使わないで彼を奪うことを考える。
店に戻ったジリアンは、3人でプレゼント交換を始める。
ニッキーからのプレゼントの、人を呼ぶ液体が気に入ったジリアンは、アカプルコにいるらしいレディッチの本の写真を切り取り、それに液体を塗り、燃やして魔法をかける。
アパートに戻ったシェップはジリアンの店の中の炎に気づき、それを確認しに行くものの、火を消したニッキーからゲームだと知らされる。
クィーニーとニッキーは気を利かせてその場を去り、ジリアンに酒を勧められたシェップは付き合うことにする。
マールの話になったシェップは、今日、結婚することをジリアンに伝える。
パイワケットを呼んだジリアンは魔法をかけ、シェップは鼻がムズムズすることを気にしながらマールについて話す。
帰ろうとしたシェップはジリアンの鼻唄も気になり、パイワケットの子守唄だと言う彼女に近づき、キスしてしまう。
ジリアンの虜になったシェップは、2人で散歩に出てビルの屋上で語り合い、愛を確かめる。
店に戻ったジリアンは、自分たちは酷いことをしたとパイワケットに語りかける。
マールのアパートに向かったシェップは、結婚できないことを伝えて彼女を驚かせる。
憤慨するマールに非難されたシェップは、彼女に頬を叩かれても気にせずに出版社に向かう。
シェップは、マールとの約束などはすべてキャンセルすることを秘書のティナ(ベク・ネルソン)に伝える。
レディッチが訪ねてきていることを知ったシェップ、突然、会いたいという衝動にかられと言うレディッチから、魔術に関しての新作を執筆していることを知らされる。
そこに共同経営者のアンディ・ホワイト(ハワード・マクニア)が現れ、シェップはレディッチを紹介する。
レディッチから身近に魔女とワーロック(男の魔法使い)がたくさんいると言われたシェップとアンディは、泣くことや顔を赤らめることができず、水の中で浮いてしまう魔女らは、ゾディアック・クラブなどにたむろしているという話を聞く。
話が信じられないアンディは、担当が違うと言って後をシェップに任せてオフィスに戻る。
ゾディアックがその本部だと言われたシェップは、レディッチをその場に誘う。
その夜シェップは、ジリアン、ニッキー、クィーニーと共に、ゾディアックを話題にするレディッチの話を聞き、魔法使いは直感で直ぐに分かると言う彼に、自社で新著を出版すると伝える。
ジリアンから、魔術のことを暴露して報復が怖くないか訊かれたレディッチは、魔女のリーダーのデパス夫人に会って味方にしたいと答える。
パイワケットが肩に乗り鼻がムズムズするシェップは、レディッチから、魔力を運ぶために、魔女がよく猫を飼うことを知らされる。
ジリアンから、レディッチをデパス夫人に会わせないようにと言われたニッキーは、彼に誘われて飲みに行く。
ダンスの約束をしていたシェップとジリアンは、2人で出かける。
魔法使いを紹介すれば報酬をもらえることをレディッチに確認したニッキーは、魔法を使って彼を驚かせる。
その後ニッキーは、魔術に関する情報をレディッチに提供し、執筆の手伝いをする。
ニッキーから電話を受けたジリアンは、彼がレディッチと行動を共にしていることを知り気になる。
シェップから結婚を迫られたジリアンは動揺し、それを断ろうとするものの、彼への気持ちを抑えることができずに承諾してしまう。
ニッキーの元に向かったジリアンは、彼がレディッチに魔法の件を話したことを知る。
出版はさせないと言うジリアンは、シェップと結婚することをニッキーに伝える。
今後のことを心配するニッキーに、魔力を捨ることを伝えたジリアンは、レディッチと手を組み稼ごうとする彼の考えが理解できず、出版を阻止しようとして最後の魔法を使おうとする。
ジリアンに魔法をかけられたシェップは原稿を読むが、駄作だと言って、彼とニッキーに出版できないと伝える。
そこにジリアンが現れ、レディッチと共に帰るニッキーに、シェップに魔法のことを話すと伝える。
自分も魔女だとシェップに告白したジリアンは、ニッキーも魔法使いだと言うものの信じてもらえない。
昨日、魔法を使い本の出版をやめさ、どこの出版社も同じだと言うジリアンは、パイワケットに呪文をかけたことをシェップに知らせる。
レディッチを呼び寄せたのも自分であり、電話を故障させた件も話そうとしたジリアンは、クリスマス・イヴの日にパイワケットにハミングした時のことをシェップに思い出させる。
それでもシェップが信じないために諦めたジリアンは、告白はしたと彼に伝えてその場を去る。
アパートに戻ったシェップは、ニッキーから話を聞いたクィーニーと話し、彼女も魔女だと言われても信じない。
証明するようにと言わたクィーニーは、ジリアンに禁じられるためにそれを断り、マールの話に出た雷もジリアンが起こしたことだとシェップに伝える。
ジリアンが自分にも魔法をかけたためにマールと結婚しなかったと言われたシェップは、結婚を阻止しただけでなく、ジリアンが自分に惹かれていたことを知る。
魔女は恋愛をしないとシェップに伝えたクィーニーは、自分の部屋に向かう。
ジリアンと話したシェップは、不仲のマールへの仕返しで魔法を使ったことを非難し、それを否定する彼女から、愛していたと言われても納得できない。
説明を続けるジリアンの話を聞かずに憤慨するシェップは、出て行くと言って去ろうとする。
ジリアンから戻ってくると言われたシェップは、魔法を使う気か訊きながら、彼女をバカにして外に出る。
タクシーを拾おうとしたシェップは、ジリアンの店に戻っていたことに気づき、驚きながらその場を去る。
混乱して動揺するシェップはゾディアックに向かい、ニッキーとレディッチと話をする。
2人にデパス夫人の家に案内されたシェップは、彼女を紹介される。
デパス夫人と2人きりで話すことになったシェップは、ジリアンの魔法を解くために、様々なものを混ぜた得体のしれない液体を飲まされる。
翌日ジリアンは、ニッキーがシェップをデパス夫人に会せたことを知り、彼を非難する。
そこに、引っ越しの準備をしていたシェップが現れ、ジリアンは話をする。
ジリアンは、自分と話をつけなければ完全には魔法が解けないと、シェップがデパス夫人から言われたことを知る。
妙なものを飲まされた上に1000ドルも請求されたと苛立ちながら話すシェップは、アパートから出て行くことをジリアンに伝える。
マールのことを訊かれたシェップは、許してくれるなら戻るとジリアンに伝えて持っていたホウキを渡し、これで旅に出るようにと皮肉を言ってその場を去ろうとする。
憤慨したジリアンはホウキを投げ捨てて商品を壊してしまい、マールを決して許さないと言って、彼女を消し去るか、他人に恋させることもできるとシェップに伝えてパイワケットを捜すものの姿が見えない。
マールの元に向かったシェップは、魔法をかけられたことを話し、ジリアンが魔女だと伝える。
信じないマールに雷の話をしたシェップは、彼女と寄りを戻そうとする。
その頃、クィーニーはパイワケットを見つける。
害虫駆除の作業員が現れたためにシェップは、話をまったく信じないマールが、彼に恋しないか気にしながらその場を去る。
クィーニーがパイワケットを連れて来たため、ジリアンはマールに魔法をかけようとする。
しかし、パイワケットは逃げてしまい、それを追ったジリアンは、悲しくて涙していることに気づき驚く。
それをクィーニーに知らせたジリアンは、魔力を失ったのでパイワケットが逃げたと考える。
シェップを愛したからだと思うジリアンは、魔力が必要な時に使えないと言って泣き崩れる。
数か月後。
ゾディアックにいたクィーニーは、孤独なジリアンが心配だとニッキーに伝える。
ジリアンとシェップの仲を戻したいクィーニーは、自分は魔法を禁じられているために、ニッキーに協力を求める。
オフィスで苛立ちながら仕事をしていたシェップは、パイワケットがいることに気づかず、ティナに八つ当たりしてしまう。
我慢の限界に達したティナは、シェップを非難してその場を去る。
パイワケットに気づいたシェップは、それをゴミ箱に入れてジリアンの元に向かう。
花と海の店に改装したジリアンは、パイワケットを返しに来たシェップと話し、もう自分の猫ではないと彼に伝える。
今はクィーニーの猫だと言うジリアンは、パイワケットを彼女の元に向かわせる。
イメージを変えた店内やジリアンに気づき、その話をしたシェップは、マールのことを訊かれて、会っていないと答える。
シェップは、マールに魔法をかけなかったことをジリアンに確認し、彼女と普通に会話ができていることに気づく。
以前と様子が違うジリアンの頬が赤くなり、動揺しながら話す彼女が涙したことに驚いたシェップは、その理由を訊く。
答えられないジリアンに、人を愛したからだと伝えたシェップは、自分が誰を愛しているか分かったと伝える。
ジリアンにキスして抱きしめたシェップは、最初から本当の恋だったのかもしれないと考える。
泣かないでほしいと言われたジリアンは、ただの人間だから無理だと伝えてシェップを抱きしめる。
その様子をクィーニーと見つめていたニッキーは、街灯を消してしまう。
パイワケットが上にいた街灯も最後に消える。